血便が出たとの訴えで当院にいらっしゃる患者様で一番多い病気です。
年齢問わず、突然真っ赤な血液が痛みもなく出て、驚いて外来を受診される方が少なくありません。痔はお尻の穴から飛び出しているものと考えられている方が多いようですが、お尻の穴の内側にできる内痔核(いぼ痔)が、排便時に一時的に出血してしまう事が多いです。また、硬い便を押し出すときに肛門が切れてしまう裂肛(切れ痔)で出血することもあります。ほとんどの場合はごく軽いもので処置が不要となる場合がほとんどですが、痛みが強い場合などは外科的な治療が必要になることがあります。

感染性腸炎(細菌性大腸炎やアメーバ等による腸炎)

感染性腸炎はウイルスや最近による腸の炎症を起こす病気の総称です。血便を特に起こしやすいのは、細菌感染による細菌性大腸炎です。血便に伴い、強い腹痛や発熱も起こすことが多く、サルモネラ菌やカンピロバクター、病原性大腸菌などが原因となります。
食べ物や手などを介して口から腸に入り感染が成立します。内視鏡によって大腸に特徴的な粘膜の所見を認めることがありますが、内視鏡検査が必須ではありません。抗生剤をつかって治療を行いますが、免疫力のみで薬を使わずとも自然に治ることもしばしばあります。

【アメーバ性腸炎】

粘血便が出るとのことで行った大腸カメラでは直腸にびらんが多発し、アメーバと呼ばれる原虫による腸炎とわかりました。

◯大腸ポリープ

大腸ポリープ=悪者 という印象があるかと思いますが、必ずしもすべてのポリープが癌化するわけではありません。大腸ポリープには癌化する可能性のある腺腫性ポリープ、癌化する可能性の低い非腺腫性ポリープがあります。
腺腫性ポリープは大きくなると出血をおこすものもあり、肛門の近くにあれば比較的赤い出血を来します。また非腺腫性ポリープの中でも出血のしやすいポリープの種類もあります。ただ大量出血を来すことは多くはありません。便潜血検査で陽性となる可能性があります。10mm程度のものであれば当院でも大腸内視鏡検査中に切除することが可能です。10mmを越えるような大きなポリープは出血のリスクが高く、場合によっては入院しての切除になることもある為、基幹病院へ紹介となります。 

【さまざまな大腸ポリープ】
大腸にはポリープができることがあります。すべてのポリープが切除の対象になるわけではありませんが、大きさ、色、形、粘膜の模様などを詳細に観察し、必要があれば検査中にポリープを切除いたします。

◯大腸がん

大腸がんの大半は5ー10年と言う時間をかけて、前述した腺腫性ポリープが徐々に大きくなり癌になります。癌というのは正常の組織ではありませんので、自然に組織が崩れ出血します。10mm程度の癌からも出血することもありますし、大きければ大きいほど出血量も頻度も多い傾向にあります。大腸がん40歳くらいからしばしば見られるようになります。小さいものは自覚症状がない場合が多く、便潜血検査による大腸がん検診がきっかけで見つかることも珍しくありません。明らかな血便で見つかる場合は比較的大きい場合が多く、進行している可能性が高いです。大腸がんは早期発見・早期治療で完治する可能性が高い為、ご家族に大腸がんの方がいる患者様や40歳以上の血便がでた方は内視鏡検査を強くお薦めいたします。

大腸の内腔に大きく盛り上がった進行癌です。
ここまで大きくなると、内視鏡での治療は難しく、手術になることがあります。
 
肛門の裏側にできた10mm程度の大腸がんです。
内視鏡を反転させないと見えず、非常に発見しづらい部分にありました。

◯虚血性腸炎

多くは左の下腹部を中心とした絞るような痛みとともにゼリー状の赤身の強い血便が出る事が多いです。大腸に栄養を届ける血管の一時的な血流障害により、大腸の粘膜が一時的に阻血状態となり粘膜が傷つき脱落します。阻血の程度がひどいと、粘膜のただれもひどくなり、場合によっては入院が必要になる場合があります。もともと便秘の方に多い傾向にあります。

【虚血性腸炎】

お腹の痛みと血便が出るとのことで行った内視鏡では、一部の粘膜が赤く腫れて、粘膜障害を認めました。
大腸の血流障害によっておこる虚血性腸炎と診断しています。

◯憩室出血

大腸の壁は一部組織が薄く腸の外側に飛び出るようにくぼんでいる憩室という部分があります。憩室出血とはこの憩室から動脈性の出血を来す病気で、なんの予兆もなく、腹痛もな、く突然大量の下痢状の血便をおこします。大量出血による出血性ショックを来すこともあります。抗血小板薬など血液をさらさらにする薬を飲むことの副作用で発症することがあります。憩室は全く無い人もいますし、数個しかない人も、数えきれないほどたくさんある人もいます。大量出血している場合は、クリニックでは対応が難しく、基幹病院へ紹介となります。治療は内視鏡で原因となる憩室を探し、止血を行うこともありますし、絶食で様子を見て自然に止まるのを待つこともあります。何度も繰り返したり、出血が止まらない場合はカテーテルによる止血術や手術が必要になることもあります。

【憩室出血】
大腸には憩室と呼ばれる窪みがあることがありますが、痛みを伴わずに突然憩室から出血することがあります。
憩室は多発する場合が少なくなく、どの憩室から出血しているか探すのが困難な場合も少なくありません。

◯潰瘍性大腸炎

10ー30代の若い方にも起こりうる血便を来す疾患の一つです。炎症性腸疾患と呼ばれる大腸粘膜の炎症を起こす病気で、医療費助成対象の難病に指定されてる病気です。普段の便通が軟便や下痢傾向で、粘液の様な血便を伴うことが多いです。重症化すると、腹痛や発熱を伴い、1日に10回くらいのひどい下痢や体重減少なども起こりえますが、大半は軽症の方で、適切な治療で健常な方と同じように日常生活を過ごすことができます。血便が出た場合は、肛門鏡をつかって直腸粘膜等を観察し、潰瘍性大腸炎を疑う場合は大腸内視鏡検査を行います。内視鏡をつかって大腸粘膜の組織を採取し確定診断を行います。治療は内服薬による薬物治療が中心になりますが、病状次第では血球成分除去療法や手術等を行うこともあります。

【潰瘍性大腸炎】

慢性的な下痢と時々出る血便を調べる為に行った内視鏡検査では、粘膜の炎症を認め、検査中に行った組織検査で潰瘍性大腸炎と診断しました。

◯クローン病

潰瘍性大腸炎と同じく大腸に炎症を起こす炎症性腸疾患ですが、大腸だけにとどまらず、胃や小腸、肛門などにも炎症を起こします。クローン病も医療費助成対象の難病に指定されている病気です。診断には大腸内視鏡検査だけではなく、胃カメラなども行う必要もあります。治療は潰瘍性大腸炎と同じように内服治療が中心ですが、病状次第では血球成分除去療法や手術等を行うこともあります。

 診療時間

午前外来  9:00~12:00
内視鏡検査 予約制 12:00~15:00
午後外来  15:00~18:00(土曜は15-17時)
休診日  日曜・祝祭日
 ※都合により臨時休診になる場合があります。
 
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休診 休診
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