包茎の種類について徹底解説！仮性・真性・カントンの原因や治療法を紹介

「包茎の種類ってどんなのがあるの？」
「自分はどの種類の包茎？」
「嵌頓包茎(かんとんほうけい)を自力で治すことができる？」

この記事では、包茎の種類についてそれぞれ徹底していきます。

▶︎包茎手術がおすすめのクリニックを見る

＼他のクリニックと比較／
包茎手術おすすめクリニック

クリックして詳細を表示

※上記はすべて税込価格です。
※2024年11月時点での公式サイト情報を記載。
※本記事はすべて自由診療のクリニックで保険適用外です。

包茎とは？

包茎とは、亀頭が包皮に覆われていて、勃起時に自然と亀頭が完全に露出しない状態のことです。

以下、詳しく解説します。

亀頭が包皮に覆われた状態

包茎は、陰茎の亀頭が包皮に覆われ露出しない、または露出に問題がある状態を指します。

新生児はほぼ100%が包茎で産まれ、傷つきやすい亀頭を守るための自然な状態です。

しかし、成長後も包皮が剥けにくい場合、衛生面の問題や性行為時の痛み、排尿障害などの症状が現れることがあります。

包茎は主に「仮性包茎」「真性包茎」「カントン包茎」の3種類に分類され、症状や程度によって適切な治療法が選択されます。

日本人で包茎の人の割合は約7割

日本人男性の約60～70%が通常時には亀頭が包皮に覆われている状態だと言われています。

日本人男性に包茎の人が多いのは、日本には割礼*の文化がないことが影響しています。

また、性に関する話題がタブー視されやすく、包茎について相談しにくい環境があることも要因の一つです。

ただし、包茎の方の多くは仮性包茎であり、勃起時には自然に亀頭が露出する状態です。

真性包茎の割合は成人では1%未満とされており、年齢とともに減少していく傾向にあります。

*割礼とは：男子性器の包皮の一部を切除すること。

包茎の種類

包茎は主に3つの種類に分類され、それぞれ症状や原因、デメリットが異なります。

適切な治療のためには、自分がどの種類に該当するのかを正しく理解することが重要です。

仮性包茎（かせいほうけい）

普段は亀頭が包皮に覆われていますが、手で剥くことができる状態です。

日本人男性の約6～7割がこの状態とされています。

自然な状態であり、必ずしも治療が必要というわけではありませんが、様々な悩みの原因となることがあるでしょう。

包皮がかぶるレベルにより重症度は異なり、勃起時に亀頭が自然に露出できる軽度の場合から、勃起時も包皮が多く余っている重度の場合まであります。

性行為時に痛みや締め付けを感じることはなく、手を使えば亀頭すべてをスムーズに露出できるのが特徴です。

ただし、包皮内に汚れや垢、尿の残りなどが溜まりやすく、それらに雑菌が繁殖すると恥垢が溜まりやすくなります。

その結果、不快な匂いや炎症の原因となり、亀頭包皮炎やHIVを含めた性病感染のリスクも高まるとされています。

仮性包茎になる原因

生まれつきの場合もありますが、主に成長過程で包皮を剥く習慣がなかったことが原因とされています。

また、思春期以降の急激な成長により、包皮の成長が亀頭の成長に追いつかないことも原因の一つです。

仮性包茎のデメリット

仮性包茎のデメリットには以下のようなものがあります。

真性包茎（しんせいほうけい）

包皮口が狭く、無理に剥こうとしても亀頭を露出できない状態です。

新生児では正常な状態ですが、成人での発症率は1%未満とされています。

衛生面や性機能面での問題が大きいため、医学的な治療が必要とされます。

真性包茎は包茎の中でも重症な状態で、不衛生な状態が慢性化し様々な病気を誘発するリスクがあるのです。

亀頭包皮炎の発症・陰茎ガン発生率の上昇に加え、感染症など患っている際の性行為で女性の不妊症や子宮頸がんを引き起こす要因にもなります。

また、以下のような問題も考えられます。

• 排尿時に尿が飛び散りやすい
• 性行為の際に痛みがある
• 射精障害や勃起不全になる
• 男性不妊の要因になる

大人になると自然に改善することはないため、手術をするしかありません。真性包茎の治し方は手術が基本です。

自力で直そうとすると陰茎を痛めて炎症を起こしたり、場合によってはうっ血して亀頭が壊死する可能性もあるので注意が必要です。

真性包茎になる原因

先天的な要因として、包皮口の発達が不十分な場合があります。

また、包皮炎などの炎症や、無理な包皮の剥離による傷跡が原因で後天的になることもあります。

真性包茎のデメリット

カントン包茎（かんとんほうけい）

包皮口が狭く、一度剥いた包皮が元に戻らなくなる状態です。

亀頭が包皮に締め付けられ、強い痛みを伴います。

緊急性の高い症状で、放置すると重大な合併症を引き起こす可能性があります。

カントン包茎は「嵌頓包茎」とも表記され、包皮を無理に剥いた際に包皮口が亀頭の根元で絞扼（こうやく）された状態です。

この状態が続くと、亀頭への血流が悪くなり、腫れや変色、強い痛みが生じます。

最も危険なのは、血流障害により組織が壊死してしまうリスクです。

また、尿道が圧迫されることで排尿障害を引き起こしたり、細菌感染により炎症を起こしたりする可能性もあります。

カントン包茎になる原因

包皮口が極端に狭い状態で無理に包皮を剥いたり、性行為中に急激な力が加わったりすることで発症します。

また、包皮炎などの炎症による瘢痕化も原因となります。

カントン包茎のデメリット

その他の包茎の種類

包茎には主な3種類（仮性・真性・カントン）の他にも、体型や疾患に起因する特殊な種類があります。

以下、代表的な2つの包茎について解説します。

肥満型包茎

肥満により下腹部に脂肪が蓄積することで、ペニスが体内に埋もれてしまい、包皮が大きく余ってしまう状態です。

座った時や前屈みになった時に特に顕著になり、陰毛を巻き込んで炎症を起こすリスクがあります。

また、ペニスが埋没することで見た目が短くなり、性行為時に十分な刺激を与えられないという問題も生じます。

埋没陰茎包茎

ペニスが体内に埋もれている状態で、肥満だけでなく体型や加齢が原因で発症することもあります。

通常のペニスは体外に出ている部分と体内にある部分がありますが、埋没陰茎包茎では体内にある部分が通常より多くなっています。

症状は仮性包茎から真性包茎まで様々で、衛生面での問題や性機能障害のリスクが高くなります。

18歳を超えると仮性包茎でも自力で治すのは難しい

18歳を超えると仮性包茎を自力で治すことは極めて困難です。

その主な理由は、この年齢でペニスの成長がほぼ完了しており、包皮が自然に下がるほど亀頭が大きくなったり、陰茎が伸びたりする可能性が低いためです。

自力での改善を試みる方法として、矯正リングや包茎矯正器具の使用が紹介されることがありますが、これらは医療機器として認可されておらず、むしろ危険を伴います。

誤った使用により皮膚を傷つけたり、深刻な真性包茎になるリスクもあります。

包茎の人が包茎手術を受ける理由

包茎手術を受ける理由は多岐にわたります。

衛生面の改善から健康上の理由、性機能の向上まで、様々なメリットが期待できます。

ここでは、主な理由について詳しく見ていきましょう。

恥垢の減少や不快な臭いの減少

包茎状態では、包皮内に恥垢（通称：チンカス）が蓄積されやすくなります。

これは皮膚の古い角質、皮脂腺からの分泌物、尿や精液などの体液が混ざり合って形成される白っぽい物質です。

この恥垢は不快な臭いの原因となり、日常生活での不快感や自信の喪失につながることがあります。

包茎手術により亀頭が常に露出する状態になることで、恥垢の蓄積が大幅に減少します。

また、包皮内の湿度が下がることでぬめり感も解消され、清潔で快適な状態を保ちやすくなります。

包皮炎や亀頭炎などの感染症リスクを軽減

包茎手術により、HPV、HIV、梅毒、ヘルペスウィルス、淋菌などの性感染症のリスクが大幅に低下することが医学的研究で証明されています。

特にHPVによる扁平陰茎病変の発生率は、手術を受けていない場合と比べて低下します。

また、カンジダによる亀頭炎や包皮炎のリスクも減少しやすいです。

これは手術により亀頭が露出し、清潔な状態を保ちやすくなることで、病原体が繁殖しにくい環境になるためです。

早漏の改善や性行為時の痛みの解消

医学研究により、包茎手術は早漏の改善に効果があることが示されています。

手術を受けた男性の約76.5%で早漏症状の改善が報告されており、膣内性交時間の大幅な延長や射精コントロールの向上が確認されています。

また、性行為時の包皮の過度な摩擦による痛みや損傷のリスクも軽減されやすいです。

これにより、安心して性生活を楽しむことができるようになります。

外見的なコンプレックスの解消

包茎は多くの男性にとって心理的なストレスの原因となっています。

特に公衆浴場やプールでの入浴時に他人の目を気にしたり、パートナーとの親密な関係に不安を感じたりすることがあります。

手術により、これらの心理的な負担から解放されることが期待できます。

排尿時の飛び散りの改善

包茎手術を受ける理由の1つに、排尿時の飛び散りの改善というものもあります。

包茎手術後は一時的に排尿の軌道が変わり、尿が飛び散ることがありますが、約1週間程度で正常な排尿が可能になります。

排尿が飛び散るままだと、ご家庭で親や奥さんに怒られてしまうことも。

手術により余分な包皮がなくなることで、最終的には排尿時の飛び散りが改善され、衛生的に排尿できるようになるでしょう。

クリニックで受けられる包茎手術の種類

包茎手術には様々な種類があり、症状や希望する仕上がりによって最適な手術方法が異なります。

ここでは、主な手術方法について解説します。

環状切開術

画像引用：カズ博多クリニック

世界的にスタンダードな手術方法で、包皮を環状に切除して亀頭を露出させます。

局所麻酔で行い、溶ける糸を使用するため抜糸の必要はありません。

手術時間は約30〜40分程度です。

最大のメリットは確実な治療効果と手術の安全性ということで、世界中で最も実績のある手術方法であり、術後の合併症も少ないとされています。

また、保険適用の可能性もある手術方法です。

一方で、デメリットとしては手術痕が残りやすく、特に亀頭と包皮の境目がツートンカラーになりやすい点が挙げられます。

ただし、時間の経過とともに目立たなくなっていきます。

亀頭直下埋没法

画像引用：カズ博多クリニック

亀頭の真下に隠すように皮を縫合する方法で、「最も美しい仕上がりの治療法」として評価されています。

傷跡が目立ちにくく、ツートンカラーになりにくいのが特徴です。

手術は局所麻酔で行われ、手術時間は約1時間程度です。

包皮を切除する位置や量を細かく調整できるため、自然な仕上がりが期待できます。

また、手術時間が長くなるため、術後の腫れや痛みも比較的強くなってしまう手術方法です。

切らない包茎手術

画像引用：カズ博多クリニック

メスを使わず、糸と針を使用して余分な包皮を固定する方法です。

手術時間は約15-20分と短く、痛みや腫れも少ないのが特徴です。

最大のメリットは傷跡が残りにくく術後の痛みが少ない点で、手術時間が短いため、心理的な負担も少なくなります。

日常生活への影響も最小限で、翌日から通常の生活が可能です。

ただし、症状が重度の場合は効果が限定的で、再度手術が必要になるケースもあります。

また、永続的な効果を得られない可能性もあるため、症例の選択が重要です。

背面切開術

画像引用：みやび形成外科

余分な包皮を切り取らず、狭い部分に切り込みを入れる手術方法です。

主に成長過程にある子供の包茎治療で活用されます。

手術は局所麻酔で行われ、手術時間は約30分程度です。

包皮を完全に切除しないため、成長に応じた自然な状態を保つことができます。

また、手術による侵襲が少なく、回復も早いのが特徴です。

ただし、成人の場合は効果が限定的で、美容的な仕上がりを重視する方には適さない場合があります。

陰茎根部切除法

包皮を陰茎の根元で切除する手術方法で、自然な仕上がりを求める方に適しています。

手術は局所麻酔で行われ、手術時間は約60-90分程度です。

包皮の切除位置が根元になるため、手術痕が目立ちにくく、自然な仕上がりが期待できます。

また、性感帯を最大限温存できる利点もあります。

ただし、高度な技術が必要な手術のため、費用が高額になります。

また、手術時間が長いため、術後の腫れや痛みも比較的強くなることもあるでしょう。

クランプ法

レーザーメスで余分な包皮を切除する手術方法で、出血が少なく、手術時間も短いのが特徴です。

手術は局所麻酔で行われ、手術時間は約20-30分程度です。

レーザーメスを使用することで、出血が少なく、精密な手術が可能になります。

また、術後の痛みも比較的軽度です。

ただし、レーザー機器を使用するため、費用が高めになる傾向があります。

また、医師の技術によって仕上がりに差が出やすい手術方法です。

包茎の種類についてよくある質問

包茎には様々な種類があり、それぞれの症状や治療の必要性が異なります。

ここでは、よくある質問について詳しく解説します。

仮性包茎は自分で治せる？

仮性包茎は自力での改善を試そうとする方もいますが、18歳を超えると自然治癒は難しいとされています。

包茎矯正リングや矯正器具による治療法がありますが、これらは医療機器として認可されておらず、誤った使用によりペニスを傷つけるリスクがあります。

根本的な治療には、余分な包皮を切除する手術が効果的な方法です。

包茎の種類は何種類ありますか？

主に3つの種類があります。

• 普段は亀頭が包皮に覆われているが手で剥くことができる「仮性包茎」
• 包皮口が狭く亀頭を露出できない「真性包茎」
• 包皮を剥いた後に戻らなくなる「カントン包茎」

また、肥満や体型が原因の「埋没型包茎」、糖尿病やカンジダが原因の「疾患性包茎」なども存在します。

カントン包茎と真性包茎の違いは何ですか？

真性包茎は包皮口が狭く、無理に剥こうとしても亀頭を露出できない状態です。

一方、カントン包茎は包皮を一度剥いた後に元に戻らなくなり、亀頭が包皮に締め付けられて強い痛みを伴う緊急性の高い症状です。

カントン包茎は放置すると組織の壊死や感染症のリスクがあるため、速やかな治療を検討してみてください。

包茎は治療が必要な病気なのですか？

症状によって治療の必要性が異なります。

仮性包茎は医学的には必ずしも治療が必要ではありませんが、衛生面や心理的な問題から手術を選択する方もいます。

一方、真性包茎やカントン包茎は、感染症のリスクや排尿障害などの問題があるため、手術を検討するようにしましょう。

子供の包茎は治療が必要ですか？

新生児はほぼ100%が包茎で産まれるのですが、これは亀頭を保護するための自然な状態です。

成長とともに自然に改善されることが多いため、思春期前の治療は慎重に検討する必要があります。

ただし、排尿障害や炎症などの症状がある場合は、年齢に関係なく医師に相談することが推奨されます。

包茎の種類によって手術方法は変わりますか？

はい、包茎の種類や症状の程度によって最適な手術方法が異なります。

仮性包茎では環状切開術や切らない包茎手術が選択されることが多く、真性包茎では背面切開術や環状切開術が一般的です。

また、埋没型包茎の場合は、通常の包茎手術に加えて埋没陰茎長茎手術が必要になることもあります。

包茎の種類まとめ

包茎は主に「仮性包茎」「真性包茎」「カントン包茎」の3種類に分類されます。

包茎の種類によって適している手術方法や、そもそも手術が必要なのかということが異なります。

そのため、まずは包茎の種類について理解し、自分の症状はどのようなものかを理解するようにしましょう。

そうすることで、自分に適した手術をクリニックで受けることができます。

また、自分ではどの種類かわからないというときは、クリニックのカウンセリングを受けてみてください。