50代EDの原因・割合・対策|もう一人で悩まないためのガイド

50代に入り、以前とは違う体の変化を感じる男性は少なくありません。
特に、性機能に関する悩みとしてED(勃起不全)を経験する方が増えてきます。
「もう年だから仕方ない」と諦めてしまう方もいらっしゃいますが、50代のEDには様々な原因があり、適切な対策や治療によって改善が見込めます。
EDは単なる加齢現象ではなく、体の健康状態を示すサインであることも少なくありません。
本記事では、50代男性におけるEDの現状、主な原因、そして効果的な対策や治療法について詳しく解説します。

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目次

50代のED(勃起不全)とは?

EDとは、勃起機能の低下により、性交時に十分な勃起が得られない、あるいは維持できない状態を指します。
医学的には、満足のいく性行為を行うのに十分な勃起を得て維持する能力が持続的に障害されている状態と定義されています。
50代男性の場合、体の変化に加え、仕事や家庭環境の変化など、様々な要因が複合的に影響し、EDを発症するケースが多く見られます。

50代でEDになると、性行為への自信を失ったり、パートナーとの関係に影響が出たりと、精神的な負担が大きくなることがあります。
「もう男として終わったのではないか」といった自己否定的な感情を抱く方もいらっしゃいます。
しかし、EDは決して恥ずかしいことではなく、多くの方が経験する一般的な悩みです。
そして、現在の医療では様々な治療法が確立されており、改善できる可能性は十分にあります。
大切なのは、一人で悩まず、まずは正しい知識を得て、必要であれば医療機関に相談することです。
EDは、背後に生活習慣病などの病気が隠れているサインであることもあります。
そのため、EDをきっかけに体の状態を見直すことは、将来的な健康維持にも繋がる重要なステップと言えるでしょう。

50代EDの主な原因

50代男性のEDの原因は多岐にわたりますが、大きく分けて「身体的な原因」「精神的な原因」「生活習慣による原因」の3つが挙げられます。
これらの原因が単独ではなく、複数組み合わさってEDを引き起こしている場合が多いのが特徴です。

身体的な原因(動脈硬化、糖尿病など)

50代になると、加齢に伴う身体機能の自然な低下に加え、長年の生活習慣の積み重ねが影響し、様々な疾患のリスクが高まります。
特にEDと密接に関係しているのが、血管や神経、ホルモンに関わる病気です。

勃起は、性的刺激によって陰茎の血管が拡張し、大量の血液が流れ込むことで起こります。
この血流が悪くなると、十分に硬くならなかったり、勃起を維持できなかったりします。
血管の健康を損なう代表的な病気が「動脈硬化」です。
動脈硬化が進むと、血管が硬くなり弾力性を失い、内側も狭くなります。
陰茎の血管は非常に細いため、体の他の部分よりも早期に動脈硬化の影響が現れやすいとされており、「EDは心臓病や脳卒中のサイン」とも言われます。

また、「糖尿病」もEDの強力なリスクファクターです。
糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、全身の血管や神経がダメージを受けます。
陰茎の血管や、勃起に関わる神経も例外ではありません。
神経が障害されると、脳からの性的刺激を陰茎に伝えられなくなり、血管が障害されると、血流が悪くなり勃起が困難になります。
糖尿病患者のED発症率は健常者に比べて非常に高く、EDが糖尿病の最初の症状として現れることも少なくありません。

「高血圧」もEDの原因となります。
高血圧は血管に常に高い圧力がかかる状態であり、動脈硬化を促進します。
また、高血圧の治療に用いられる一部の降圧剤が副作用としてEDを引き起こすことがあります。
しかし、自己判断で薬を中止するのは危険です。
必ず医師に相談し、必要であれば薬剤の変更などを検討してもらいましょう。

「脂質異常症(高脂血症)」も動脈硬化の重要な原因であり、EDのリスクを高めます。
血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増加すると、血管の壁にプラークとして蓄積し、血管を狭くします。

さらに、50代は男性ホルモンであるテストステロンの分泌が徐々に減少し始める時期でもあります。
テストステロンは性欲に関わるだけでなく、勃起機能にも影響を与えるため、テストステロンの低下(いわゆる男性更年期障害、LOH症候群)がEDの一因となることもあります。

その他、脳梗塞や脊髄損傷などの神経系の病気、前立腺がんの手術などで勃起に関わる神経が損傷した場合、パーキンソン病などもEDの原因となり得ます。
服用している薬剤の副作用も無視できません。
降圧剤、抗うつ剤、抗精神病薬など、様々な種類の薬がEDを引き起こす可能性があります。

精神的な原因(ストレス、不安など)

体の健康状態だけでなく、精神的な状態も勃起機能に大きく影響します。
50代は、仕事での責任が増す一方、役職定年が見えてきたり、子どもの教育費や将来への不安、親の介護問題など、多くのストレスを抱えやすい年代です。

過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、勃起に必要なリラックス状態を妨げます。
交感神経が優位な状態では血管が収縮しやすくなり、陰茎への血流が十分に行われにくくなります。

また、「パフォーマン不安」もEDの大きな原因です。
一度性行為に失敗した経験から、「また失敗するのではないか」という強い不安やプレッシャーを感じ、それが原因で実際に勃起できなくなるという悪循環に陥ることがあります。
性行為を避けたり、消極的になったりすることで、さらに不安が増大することもあります。

うつ病や不安障害といった精神疾患も、性欲の低下や勃起困難を引き起こす可能性があります。
これらの精神的な問題がEDの根本原因である場合、ED治療薬だけでは十分な効果が得られないこともあります。

パートナーとの関係性の変化も精神的な原因となり得ます。
長年連れ添った夫婦の間で、性のマンネリ化、コミュニケーション不足、あるいは夫婦関係の不和などが、性的な興奮を得られにくくし、EDに繋がることがあります。

生活習慣による原因(喫煙、肥満など)

日々の生活習慣は、前述の身体的な原因に深く関わっており、EDの直接的・間接的な原因となります。

「喫煙」は、EDの最も強力なリスクファクターの一つです。
タバコに含まれるニコチンなどの有害物質は、血管を収縮させ、血管の内皮細胞を傷つけ、動脈硬化を劇的に進行させます。
陰茎の血管は非常に細いため、喫煙の影響を受けやすく、非喫煙者に比べてEDの発症リスクが格段に高まります。
喫煙量が多いほど、また喫煙期間が長いほど、リスクは上昇します。

「過度な飲酒」もEDの原因となり得ます。
アルコールは一時的に気分を高揚させますが、大量に摂取すると神経系に抑制的に働き、勃起を妨げることがあります。
長期的な過度の飲酒は、肝臓に負担をかけ、ホルモンバランスを崩したり、神経障害を引き起こしたりして、慢性的なEDに繋がる可能性があります。

「運動不足」は、肥満や生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、血行不良を招き、EDの原因となります。
適度な運動は血行を改善し、血管を健康に保つ効果が期待できます。

「肥満」、特に内臓脂肪の蓄積は、糖尿病や脂質異常症、高血圧といったEDの原因となる生活習慣病と密接に関連しています。
また、肥満は男性ホルモンの分泌を低下させる可能性も指摘されています。

「睡眠不足」や不規則な生活も、ホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こし、EDに影響を与える可能性があります。
十分な睡眠は、体の回復やホルモン分泌に重要な役割を果たします。

「偏った食事」も血管の健康に悪影響を与えます。
高脂肪・高カロリーな食事はコレステロールや中性脂肪を増加させ、動脈硬化を促進します。
逆に、魚や野菜、果物をバランス良く摂取することは、血管の健康維持に繋がります。

50代に特有の原因や他の年代との違い

EDはどの年代の男性にも起こり得ますが、50代にはこの年代ならではの原因や特徴があります。

まず、加齢に伴う体の変化が顕著になる時期です。
血管や神経の機能が徐々に低下し始めるのは自然なことですが、50代でEDを発症する場合、それは単なる「歳のせい」ではなく、生活習慣病などの隠れた病気が進行している可能性が高いと言えます。
40代以前のEDでは精神的な原因や過度なストレスが主な場合もありますが、50代以降では身体的な原因、特に血管系の問題が関与しているケースが増加します。

また、50代は仕事や社会的な立場が変化したり、家族構成に変化があったりと、ライフステージが大きく変わる時期です。
責任やストレスが増加する一方、体力の衰えを感じ始め、将来への不安も募りやすいため、精神的な要因がEDに絡んでくることも少なくありません。
男性更年期障害(LOH症候群)が顕在化しやすいのもこの年代で、男性ホルモンの低下が性機能だけでなく、精神的な落ち込みや身体的な不調を引き起こし、EDをさらに悪化させることもあります。

このように、50代のEDは、加齢に伴う身体の変化、長年の生活習慣の蓄積による疾患、そしてこの年代特有の精神的なストレスやホルモンバランスの変化など、複数の要因が複雑に絡み合って生じることが多い点が、他の年代のEDと異なる点と言えます。
そのため、EDの治療には、単に勃起させるだけでなく、これらの多岐にわたる原因を探り、総合的なアプローチを行うことが重要になります。

50代男性におけるEDの有病率(割合)

実際にどのくらいの50代男性がEDに悩んでいるのでしょうか。
日本国内で行われた疫学調査などによると、EDの有病率は年齢とともに増加することが明らかになっています。

実際にEDに悩む50代男性の割合

日本における代表的なEDの疫学調査として、過去に複数の研究が行われています。
これらの調査結果を総合すると、50代男性におけるEDの有病率は概ね40%〜60%程度と報告されています。
この数字は、完全に勃起しない「完全型ED」だけでなく、「中等度ED」や「軽度ED」を含めたものです。

例えば、ある大規模な調査では、50歳代男性の約40%がEDであるとされ、そのうち約10%が「完全型ED」(全く勃起できない)に該当するという結果が出ています。
別の調査では、50歳代前半で約5割、後半で約6割の男性が「満足な性生活を送れていない(EDの可能性がある)」と回答しています。
これらの数値からもわかるように、50代男性にとってEDは決して珍しい悩みではなく、むしろ多くの人が何らかの形で勃起機能の低下を感じていると言えます。

年齢別のED発症率と比較

EDの有病率は、年齢が上がるにつれて顕著に増加する傾向があります。
以下の表は、一般的な調査結果に基づいた、年代別のED有病率の目安を示したものです。
調査方法や定義によって数値は変動しますが、傾向として参考にしてください。

年代 ED有病率(目安)
40代 約30%〜40%
50代 約40%〜60%
60代 約60%〜70%
70代以上 約70%以上

この表からわかるように、50代は40代に比べてEDの有病率が大きく増加する年代です。
そして、60代、70代とさらに年齢を重ねるにつれて、EDに悩む男性の割合は高くなります。
これは、前述した身体的な原因(動脈硬化、生活習慣病、ホルモンバランスの変化など)が加齢とともに進行・顕在化するためと考えられます。

しかし、これらの数値はあくまで統計上の割合です。
EDの原因は年齢だけではなく、個々の健康状態や生活習慣、精神的な状態によって大きく異なります。
「自分は50代だからEDになっても仕方ない」と諦めるのではなく、自身のEDの原因が何であるかを理解し、適切な対策や治療を行うことで、勃起機能の改善を目指すことは十分に可能です。

50代EDの効果的な対策と治療法

50代でEDに悩む場合、諦める必要はありません。
現在では様々な有効な対策や治療法があり、多くのケースで改善が期待できます。
大切なのは、原因を正しく把握し、自分に合った方法を選択することです。

ED治療薬(バイアグラ、レビトラ、シアリスなど)

ED治療の第一選択肢として広く用いられているのが、PDE5阻害薬と呼ばれる内服薬です。
これらの薬剤は、勃起を妨げる酵素(PDE5)の働きを阻害することで、勃起を助ける物質(cGMP)の分解を防ぎ、陰茎への血流を改善して勃起をサポートします。
ただし、これらの薬は単独で勃起を引き起こすのではなく、性的な刺激があった時に初めて効果を発揮します。

代表的なPDE5阻害薬には、バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)があります。
それぞれ特徴が異なります。

薬剤(一般名) 特徴 効果発現時間(目安) 効果持続時間(目安) 食事の影響 主な副作用
バイアグラ(シルデナフィル) 世界初のED治療薬。効果が比較的強く現れやすい。 30分〜1時間 4〜6時間 受けやすい 頭痛、顔のほてり、目の充血、動悸、鼻づまり
レビトラ(バルデナフィル) 効果発現が比較的速い。食事の影響が少ないとされる。 15分〜30分 5〜8時間 比較的少ない 頭痛、顔のほてり、鼻づまり、動悸
シアリス(タダラフィル) 効果持続時間が非常に長い。食事の影響を最も受けにくいとされる。 1〜4時間 30〜36時間 ほとんどない 頭痛、顔のほてり、背部痛、筋肉痛、消化不良

シアリス(タダラフィル)は、その効果持続時間の長さから「ウィークエンドピル」とも呼ばれ、特にパートナーとの性行為のタイミングを気にせず自然な形で臨みたい方に適しています。
食事の影響を受けにくいため、食事の直前や直後でも服用しやすいというメリットもあります。
副作用としては、他の薬に比べて背部痛や筋肉痛が比較的見られることがありますが、これらも一時的なものです。

これらのED治療薬は医師の処方が必要な「処方箋医薬品」であり、薬局やドラッグストアで市販されていません。
インターネットなどで個人輸入された薬には偽造品が多く含まれており、健康被害のリスクが非常に高いため絶対に避けるべきです。
必ず医療機関で医師の診察を受け、適切な薬を処方してもらいましょう。
医師は患者さんの健康状態や服用中の他の薬などを考慮し、最も適した薬の種類や用量を判断してくれます。

また、これらの薬剤には併用禁忌薬があります。
特に、硝酸剤(ニトログリセリンなど)を服用している方は絶対にPDE5阻害薬を服用してはいけません。
これらの薬を併用すると、急激な血圧低下を引き起こし、命に関わる危険があります。
必ず医師に現在服用しているすべての薬を伝えてください。

生活習慣の改善策

EDの原因に生活習慣が深く関わっている場合、薬物療法と並行して生活習慣を見直すことが非常に重要です。
生活習慣の改善は、EDだけでなく、動脈硬化や糖尿病といった基礎疾患の改善にも繋がり、全身の健康状態を向上させることができます。

食事: バランスの取れた食事を心がけましょう。
特に、動脈硬化を予防するために、高脂肪・高カロリーな食事は控えめにし、野菜、果物、魚などを積極的に摂ることが推奨されます。
塩分の摂りすぎも血圧を上げるため注意が必要です。
地中海食のような、野菜や魚、オリーブオイルを中心とした食事は血管の健康に良いとされています。

運動: 定期的な運動は血行を促進し、血管を健康に保つ効果があります。
ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動は特に血管機能の改善に有効です。
週に3回以上、1回30分程度の運動を目指しましょう。
適度な筋力トレーニングも、全身の代謝を改善し、男性ホルモンの分泌を促進する効果が期待できます。

禁煙: 喫煙はEDの最大の原因の一つです。
禁煙はED改善だけでなく、心臓病やがんなど様々な病気の予防に繋がります。
禁煙が難しい場合は、医師に相談したり、禁煙外来を利用したりすることも有効です。

節酒: 過度な飲酒は控えましょう。
適量のアルコールは血行を良くするという説もありますが、毎日大量に飲む習慣はEDを悪化させる可能性があります。

十分な睡眠: 睡眠不足はホルモンバランスや自律神経の乱れを招きます。
規則正しい生活を心がけ、質の良い睡眠を確保することが大切です。

ストレスマネジメント: ストレスを溜め込まないように、趣味やリラクゼーション、適度な休息などで心身のリフレッシュを図りましょう。

これらの生活習慣の改善は、すぐに劇的な効果が現れるものではありませんが、継続することで確実に体の健康状態を改善し、EDの根本的な改善に繋がる可能性を高めます。

心理的なアプローチ

EDの原因が精神的な要因にある場合や、パフォーマン不安が大きい場合には、心理的なアプローチが有効です。

カウンセリング: 専門のカウンセラーや臨床心理士に相談することで、ストレスの原因を探り、対処法を見つけたり、パフォーマン不安を軽減するための認知行動療法などを受けたりすることができます。

パートナーとのコミュニケーション: EDは男性だけの問題ではなく、パートナーシップ全体に関わる問題です。
一人で悩まず、パートナーに正直な気持ちを伝え、一緒に乗り越えようとすることが大切です。
お互いを理解し、性行為以外の方法でスキンシップを図ったり、性に関する悩みや希望をオープンに話し合ったりすることで、性行為へのプレッシャーが軽減され、自然な形で性的な興奮を得やすくなることがあります。
必要であれば、カップルカウンセリングを受けることも検討しましょう。

その他の治療選択肢

ED治療薬や生活習慣改善、心理療法で十分な効果が得られない場合や、より根本的な治療を希望する場合には、他の治療選択肢があります。

陰茎海綿体注射療法: これは、勃起を促す薬液(主にプロスタグランジンE1製剤)を、性行為の直前に自分で陰茎の海綿体に直接注射する方法です。
勃起中枢や神経、血管の状態に関わらず直接的に勃起を促すため、ED治療薬が効かない場合にも有効であることが多いです。
医師の指導のもと、正しい方法で行う必要があります。

低強度体外衝撃波療法(LISWT): 陰茎に低出力の衝撃波を照射する治療法です。
この衝撃波によって陰茎の血管の新生を促し、血流を改善することで勃起機能の回復を目指します。
比較的新しい治療法であり、効果には個人差がありますが、血管性EDに対して有効性が示唆されています。
痛みが少なく、外来で治療可能です。

陰茎プロステーシス挿入術: 他のどの治療法でも効果が得られない重度のEDに対する外科的な治療法です。
陰茎海綿体に人工的な勃起装置(プロステーシス)を埋め込み、いつでも勃起状態を作り出せるようにします。
一度手術を行うと元には戻せないため、最終的な選択肢として、十分な説明を受けた上で慎重に検討されます。

ホルモン補充療法: 男性ホルモン(テストステロン)の分泌が低下していることがEDの原因となっている場合(LOH症候群など)、テストステロンを補充する治療が行われることがあります。
注射や塗布剤、内服薬などがあります。
EDだけでなく、性欲の低下や倦怠感、精神的な落ち込みといったLOH症候群の症状全般の改善が期待できます。
ただし、前立腺がんなどの病気がある場合は行えません。

これらの治療法についても、自己判断ではなく必ず医師と相談し、自身の健康状態やEDの原因、希望に合わせて最適な方法を選択することが重要です。

泌尿器科や専門クリニック選びのポイント

EDの治療を受けるためには、医療機関を受診する必要があります。
EDはデリケートな悩みであるため、安心して相談できる医療機関を選ぶことが大切です。

専門性: EDは泌尿器科医の専門分野ですが、最近ではED治療を専門に行うクリニックも増えています。
ED専門クリニックは、EDに関する知識や経験が豊富で、様々な治療選択肢を提供していることが多いです。
泌尿器科を受診する場合でも、ED治療に積極的に取り組んでいるか、事前にウェブサイトなどで確認すると良いでしょう。

医師とのコミュニケーション: 医師に自分の症状や悩みを正直に話せるか、質問しやすい雰囲気があるかも重要なポイントです。
不安なことや疑問点を解消できるよう、丁寧に話を聞いてくれる医師を選びましょう。

プライバシーへの配慮: EDはデリケートな悩みであるため、他の患者さんに聞かれたくない、顔を合わせたくない、といった方も多いでしょう。
待合室や診察室のプライバシーへの配慮が行き届いているか、オンライン診療に対応しているかなども確認しておくと良いでしょう。
オンライン診療は、自宅などから診察を受けられるため、通院の手間がなく、プライバシーも確保しやすいというメリットがあります。
ただし、医師が直接体を診ることができない、対応できる疾患や治療法に限りがあるといったデメリットもあります。

治療法の選択肢: ED治療薬だけでなく、他の治療法(注射療法、衝撃波療法など)にも対応しているか、またジェネリック医薬品の取り扱いがあるかなど、提示される選択肢の幅も確認ポイントです。

費用: ED治療は基本的に保険適用外となる自由診療です(男性不妊治療としてのED治療は保険適用となる場合があります)。
治療薬の価格、診察料、検査費用などを事前に確認しておきましょう。
クリニックによっては、初診料無料のところもあります。

50代でEDにお悩みなら医療機関へ相談を

50代男性にとって、EDは決して珍しいことではありません。
しかし、「年のせい」と諦めてしまうのは早計です。
50代のEDには、生活習慣病をはじめとする様々な身体的な原因や、ストレスなどの精神的な原因が複雑に絡み合っていることが多く、これらは適切な対策や治療によって改善が見込めます。

EDは、単に性機能の問題に留まらず、動脈硬化や糖尿病などの全身の病気が隠れているサインである可能性も指摘されています。
EDをきっかけに医療機関を受診し、原因を詳しく調べることは、将来の重大な病気を早期に発見し、予防・治療に繋がるという側面も持っています。

インターネットなどで入手できる個人輸入薬は、偽造品である可能性が高く、健康被害を引き起こす危険があります。
安全で効果的なED治療を受けるためには、必ず医療機関で医師の診察を受け、自身の健康状態に合った適切な治療法を選択することが不可欠です。

一人で悩まず、まずは専門医に相談することから始めましょう。
泌尿器科やED専門クリニックでは、あなたの悩みや症状を丁寧に聞き、適切な診断と治療法を提案してくれます。
対面での受診が難しい場合は、オンライン診療を利用するという選択肢もあります。

EDは治療が可能な疾患です。
適切な治療を受けることで、性機能の改善だけでなく、自信を取り戻し、パートナーとの関係をより良いものにし、人生の質(QOL)を向上させることが期待できます。
50代からの人生を、心身ともに健康的に、より豊かに送るためにも、EDの悩みがあれば、ぜひ一歩踏み出して医療機関にご相談ください。


免責事項:
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個々の症状に対する診断や治療を推奨するものではありません。
EDの症状でお悩みの方は、必ず医療機関を受診し、医師の診察と適切なアドバイスを求めてください。
服用中の薬剤や基礎疾患がある場合は、必ず医師に申告してください。

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