「寒気がする」のはなぜ?考えられる原因・病気・対処法を解説

「寒気がする」という症状は、多くの方が一度は経験したことがあるでしょう。
ゾクゾクとした悪寒や体の震えを伴い、つらいものです。単に体が冷えただけでなく、何らかの体の変化や不調を知らせるサインであることも少なくありません。

この症状は、風邪などの軽い感染症が原因であることもあれば、発熱を伴わない場合や、より深刻な病気が隠れている可能性もあります。この記事では、「寒気がする」という症状の主な原因から、熱がない場合の特定の原因、そしてご自身でできる対処法や、医療機関を受診すべき目安について詳しく解説しますします。ご自身の症状と照らし合わせながら、ぜひ参考にしてください。

目次

寒気がする主な原因

寒気は、体が冷えを感じて体温を維持しようとする自然な防御反応の一つです。血管を収縮させて熱の放出を防いだり、筋肉を震わせて熱を産生したりすることで体温を保とうとします。しかし、この寒気は単なる寒さだけでなく、体の内部で異変が起きているサインとして現れることもあります。

感染症による寒気(風邪、インフルエンザ、コロナなど)

寒気の最も一般的な原因の一つは、ウイルスや細菌による感染症です。風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などが代表的です。これらの病原体が体内に侵入すると、免疫システムが働き始めます。この免疫応答の過程で、プロスタグランジンなどの発熱を引き起こす物質が放出され、体温調節中枢が設定温度を高く変更します。

体温調節中枢が設定温度を高くすると、体は現在の体温が低いと判断し、熱を産生して体温を上げようとします。このときに「寒い」と感じ、寒気が発生したり、体が震えたりします。多くの場合、寒気は発熱の初期に現れることが多い症状です。インフルエンザや肺炎などでは、比較的強い寒気(悪寒)を伴うことがあります。

感染症による寒気の場合、通常は発熱、喉の痛み、咳、鼻水、倦怠感、関節痛、筋肉痛などの他の症状も同時に現れます。

体温調節機能の乱れ

体の体温調節機能がうまく働かない場合にも寒気を感じることがあります。

  • 環境によるもの: 極端な寒冷環境に長時間さらされた場合、体は熱を失わないように血管を収縮させ、寒気や震えを引き起こします。これは低体温症の初期症状として現れることもあります。逆に、暑い環境で体が過熱した熱中症の初期に、体温調節機能が混乱して寒気を感じる場合もまれにあります。
  • 自律神経の乱れ: ストレスや不規則な生活などにより自律神経のバランスが崩れると、体温調節がうまくいかなくなり、寒気を感じることがあります(これについては後述の「熱はないのに寒気がする場合」で詳しく解説します)。
  • 内分泌系の問題: 甲状腺機能低下症のように、代謝をつかさどるホルモンの分泌が低下すると、体の熱産生能力が落ちて慢性的な寒気を感じやすくなります。

低血糖

血糖値が正常値より低くなった状態を低血糖といいます。特に糖尿病患者さんがインスリン注射や血糖降下薬を使用している場合、食事量が少ない、食事時間が遅れる、運動量が多いといった要因で低血糖を起こしやすいです。

低血糖になると、脳はエネルギー不足を感知し、血糖値を上げようとしてアドレナリンなどのホルモンを分泌します。このアドレナリンの作用によって、動悸、冷や汗、手の震えといった症状が現れますが、同時に体の震えや寒気を伴うこともあります。強い空腹感や脱力感、生あくび、ひどくなると意識障害に至ることもあります。糖尿病でない方でも、長時間の空腹や無理なダイエットによって低血糖を起こす可能性があります。

その他の原因

寒気の原因は多岐にわたります。

  • 薬剤の副作用: 一部の薬剤、特に血圧を下げる薬や精神安定剤などが副作用として寒気や体の震えを引き起こすことがあります。新しい薬を飲み始めてから寒気を感じるようになった場合は、薬剤師や医師に相談しましょう。
  • 精神的な要因: 強い不安、緊張、パニック発作などが原因で、体の震えや寒気を感じることがあります。これは心因性の症状として現れます。
  • 特定の病気: 尿路感染症、胆嚢炎、虫垂炎などの細菌感染症が全身に波及して敗血症を起こした場合、高熱とともに強い悪寒や震えを伴うことがあります。また、まれなケースとして、特定の自己免疫疾患や血液の病気が寒気を引き起こすこともあります。
  • 輸血や薬剤投与時の反応: 輸血や特定の薬剤を点滴で投与している最中や直後に、発熱や寒気などの反応が出ることがあります。

このように、寒気は単なる「寒い」という感覚だけでなく、様々な体の状態や病気を反映している可能性があります。特に他の症状を伴う場合や、いつもの寒気と違うと感じた場合は注意が必要です。

熱はないのに寒気がする場合の原因と対策

寒気というと発熱を伴うイメージが強いかもしれませんが、熱がないのに寒気を感じることも少なくありません。これは、感染症以外の原因や、感染症のごく初期段階である可能性が考えられます。熱がない場合の寒気は、体が冷えていること以外にも、様々な体の不調が原因となっていることがあります。

熱なし寒気の主な原因

熱がないのに寒気を感じる場合、体温調節機能の不調や、代謝、血行不良などが関わっていることが多いです。

自律神経の乱れや更年期障害

自律神経は、体温調節、血圧、心拍、消化など、体の様々な機能を無意識のうちにコントロールしています。ストレス、睡眠不足、不規則な生活などが続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなります。自律神経の乱れは、血管の収縮・拡張をうまく調整できなくなり、体の表面温度が不安定になることがあります。その結果、実際には熱がなくても、体が冷えているように感じたり、部分的に寒気を感じたりすることがあります。

また、女性の更年期には、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することで自律神経が乱れやすくなります。ホットフラッシュ(突然のほてりや発汗)が有名ですが、その反動で急な寒気や体の震えを感じることもあります。男性も男性ホルモンの低下により似たような症状が出ることがあります。

低血糖

前述の通り、血糖値が下がりすぎると、体は血糖を上げようとしてアドレナリンなどを分泌し、体の震えや寒気を伴うことがあります。特に食事を抜いたり、極端な糖質制限をしたりすると起こりやすいです。糖尿病で治療中の方は、熱がなくても低血糖のサインとして寒気を感じることがあるため注意が必要です。

甲状腺機能低下症

甲状腺は、代謝を促進する甲状腺ホルモンを分泌する臓器です。甲状腺機能低下症では、この甲状腺ホルモンの分泌が不足します。甲状腺ホルモンが少ないと、体のエネルギー産生が低下するため、全体的に代謝が悪くなり、体温が上がりにくくなります。その結果、疲れやすい、むくみやすいといった症状とともに、常に体が冷えているような感覚や寒気を感じやすくなります。これは熱の有無にかかわらず起こりうる症状です。

ストレスや不安

精神的なストレスや強い不安、緊張も寒気の原因となることがあります。ストレスがかかると、体は戦闘態勢に入り、交感神経が優位になります。これにより血管が収縮し、体の表面の血行が悪くなることがあります。また、精神的な緊張は筋肉の強張りや震えを引き起こし、それが寒気のように感じられることもあります。パニック発作の症状の一つとして、急激な寒気や体の震えが現れることもあります。

貧血や栄養不足

貧血は、血液中の赤血球やヘモグロビンが減少し、酸素を運ぶ能力が低下した状態です。特に鉄欠乏性貧血は女性に多く見られます。貧血になると、全身への酸素供給が不十分になり、血行が悪くなったり、エネルギーが不足しがちになります。これにより、体が冷えやすくなり、寒気を感じることがあります。

また、ダイエットなどで極端に食事量が少ない場合や、栄養バランスが偏っている場合も、エネルギーや体を作る材料が不足し、体の熱産生能力が低下して寒気を感じやすくなります。特にタンパク質や鉄分、ビタミン、ミネラルなどが不足すると、代謝や血行に影響が出やすいです。

その他の可能性

熱なしで寒気を感じる原因としては、以下のようなものも考えられます。

  • 薬剤の副作用: 特定の薬剤が体温調節に影響を与え、寒気を引き起こすことがあります。
  • 冷房病(クーラー病): 冷房が効きすぎた環境に長時間いると、体の表面が冷えすぎて体温調節機能が追いつかなくなり、寒気やだるさを感じることがあります。
  • 婦人科系の疾患: 月経前症候群(PMS)の症状の一つとして、体温の変化とともに寒気を感じる方がいます。
  • 感染症の初期または回復期: まれに、感染症の初期段階や、熱が下がりきった回復期に、体温がまだ安定せず寒気を感じることがあります。

熱なし寒気に伴う症状(だるさ、喉の痛みなど)

熱がない寒気でも、単なる冷えだけでなく、様々な症状を伴うことがあります。これらの症状は、原因を特定する手がかりになることがあります。

伴う症状 考えられる原因
だるさ、疲労感 自律神経失調症、更年期障害、甲状腺機能低下症、貧血、栄養不足、ストレス、感染症の初期
頭痛 ストレス、緊張型頭痛、自律神経失調症、貧血、低血糖
喉の痛み 風邪などの感染症の初期、アレルギー、乾燥
関節痛、筋肉痛 風邪などの感染症の初期、自律神経失調症、疲労
めまい 低血糖、貧血、自律神経失調症、起立性調節障害
動悸、息苦しさ 低血糖、不安、パニック発作、自律神経失調症
冷や汗 低血糖、不安、緊張
手足の冷え 血行不良、自律神経失調症、貧血、甲状腺機能低下症

このように、熱がない寒気でも、どのような症状を伴っているかによって、原因として考えられるものが絞られてきます。これらの症状が長く続く場合や、つらい場合は、原因を特定するために医療機関を受診することが大切です。

寒気がする時の対処法

寒気を感じたとき、まずは体を温めて安静にすることが基本的な対処法です。原因によって適切な対応は異なりますが、共通して行えることをご紹介します。

体を温める方法

体が寒気を感じているときは、文字通り体が冷えているか、体温を上げようとしています。効率的に体を温めることで、つらい症状を和らげることができます。

  • 温かい服装をする: 薄着になっている場合は、すぐに羽織るものを用意し、厚着をしましょう。特に、首、手首、足首など、太い血管が皮膚の表面近くを通っている場所を温めると、温かい血液が全身を巡りやすくなり、体全体が温まります。マフラー、手袋、厚手の靴下などを活用しましょう。
  • 部屋を暖める: エアコンやストーブなどを使って、部屋の温度を快適なレベルに上げましょう。室温が低すぎると、体が熱を奪われ続けてしまいます。
  • 温かい飲み物や食事をとる: 温かいスープ、お茶、白湯などは、体の内側から温めてくれます。生姜湯や紅茶などもおすすめです。消化の良い温かい食事も体温維持に役立ちます。
  • 入浴する: 体を芯から温めるのに効果的です。ただし、発熱や全身の強いだるさがある場合は、体力を消耗する可能性があるため避けた方が良い場合もあります。ぬるめのお湯にゆっくり浸かる半身浴などもおすすめです。
  • 使い捨てカイロや湯たんぽ: 腰、お腹、背中などに当てると、血行が促進され体全体が温まりやすくなります。ただし、低温やけどには注意が必要です。衣類の上から使用し、長時間同じ場所に当て続けないようにしましょう。

おすすめの温め場所(首、背中など)

体を温める際に特に効果的な場所をいくつかご紹介します。これらの場所は、太い血管が集中していたり、体温調節に関わるツボがあったりするため、効率よく全身を温めることができます。

  • : 首の後ろには太い血管が通っており、ここを温めることで脳への血流が良くなり、体全体がリラックスして温まりやすくなります。マフラーやネックウォーマー、温かいタオルなどで温めるのが効果的です。
  • 背中(肩甲骨の間): 肩甲骨の間には「風門(ふうもん)」というツボがあり、風邪のひき始めなど、ゾクゾクする寒気を感じるときにここを温めると良いとされています。使い捨てカイロなどを貼るのもおすすめです。
  • お腹(へその周り): お腹には内臓が集まっており、ここを温めることで血行が促進され、体の内側から温まります。腹巻きをしたり、湯たんぽや使い捨てカイロ(衣類の上から)を使ったりするのも効果的です。
  • 手首・足首: 手足の末端の血管を温めることで、全身の血行が促進されます。手首や足首も太い血管が皮膚の近くを通っているため、温めると全身が温まりやすくなります。手袋やレッグウォーマー、厚手の靴下などで温めましょう。
  • 足の裏: 足の裏には多くのツボがあり、ここを温めることも全身の血行促進につながります。足湯やフットバスも効果的な方法です。

安静と水分補給

寒気を感じているときは、体が何らかのサインを出している状態です。無理をせず、十分な休息をとることが大切です。

  • 安静にする: 体は寒気を感じている間、体温を維持しようとしてエネルギーを消費しています。活動を控えて安静にすることで、体の負担を減らし、回復を促すことができます。
  • 十分な水分補給: 発熱を伴う場合、汗などで体の水分が失われ脱水状態になりやすいです。脱水は寒気を悪化させることもあります。水、経口補水液、スポーツドリンク、温かいお茶などでこまめに水分を補給しましょう。熱がない場合でも、水分は体の代謝に重要なので、意識して水分をとるようにしましょう。

市販薬について

市販薬は、寒気そのものに直接作用するというよりは、寒気の原因となっている可能性のある症状(発熱、痛みなど)を和らげるために使用されることが多いです。

  • 総合感冒薬: 風邪による寒気の場合、発熱、喉の痛み、咳、鼻水など、風邪の諸症状に効く総合感冒薬が有効な場合があります。
  • 解熱鎮痛剤: 発熱を伴う寒気の場合、体温を下げることで寒気が和らぐことがあります。アセトアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛剤が使われます。ただし、解熱剤を使用しても一時的に寒気が強まることもあります。
  • 漢方薬: 葛根湯(かっこんとう)は、風邪のひき始めでゾクゾクする寒気や首筋・肩のこりがある場合に用いられることがあります。体質や症状によって適した漢方薬は異なるため、薬剤師や医師に相談して選ぶと良いでしょう。

市販薬を使用する際は、商品の説明書をよく読み、用法・用量を守ってください。ご自身の体質や持病、服用中の他の薬との飲み合わせに不安がある場合は、必ず薬剤師に相談しましょう。また、市販薬を飲んでも症状が改善しない場合や、悪化する場合は、自己判断で飲み続けず、医療機関を受診してください。

こんな寒気は要注意!病院を受診すべき目安

ほとんどの寒気は、風邪のひき始めや一時的な体の冷えによるものですが、中には医療機関での診察が必要なケースもあります。以下のような症状を伴う寒気や、いつもと違う、長引く寒気の場合は、速やかに医療機関を受診することを検討しましょう。

受診を検討すべき具体的な症状

寒気に加えて以下の症状が見られる場合は、注意が必要です。

  • 高熱(目安として38.5℃以上)を伴う強い寒気(悪寒): 感染症が進行している可能性が高く、肺炎、腎盂腎炎、敗血症などの重篤な病気のサインであることがあります。
  • 寒気に加えて呼吸が苦しい、息切れがある: 肺炎や気管支炎などの呼吸器系の病気が疑われます。
  • 強い胸の痛みや圧迫感を伴う寒気: 心臓の病気(狭心症や心筋梗塞など)や、肺の病気の可能性があります。
  • 激しい腹痛や脇腹の痛みを伴う寒気: 虫垂炎、胆嚢炎、腎盂腎炎などの可能性が考えられます。
  • 意識が朦朧とする、けいれんを起こす: 感染症が脳に影響を与えている、または重度の低血糖など、緊急性の高い状態が疑われます。
  • 嘔吐や下痢がひどく、水分が取れない: 脱水が進んでいる可能性があり、体の回復力が低下します。
  • 発疹を伴う寒気: 特定の感染症やアレルギー反応などが考えられます。
  • 寒気が長く続く、あるいは繰り返す: 一過性でない寒気や、原因が特定できない繰り返しの寒気は、自律神経の乱れや甲状腺の病気、貧血、あるいは慢性的な感染症など、様々な原因が考えられます。自己判断せずに医師に相談しましょう。
  • 持病がある方(糖尿病、心臓病、腎臓病など)が寒気を感じた場合: 基礎疾患が悪化していたり、感染症にかかりやすい状態になっている可能性があるため、早めに受診することが重要です。
  • 普段と明らかに様子が違う、不安を感じる: ご自身の直感も大切です。いつもと違う、何かおかしいと感じたら、迷わず医療機関を受診しましょう。
症状の組み合わせ 考えられる重篤な病気・状態の例
高熱 + 強い悪寒 + 呼吸困難 肺炎、敗血症
寒気 + 強い胸痛 狭心症、心筋梗塞、肺塞栓症
寒気 + 激しい腹痛/脇腹痛 + 発熱 虫垂炎、胆嚢炎、腎盂腎炎
寒気 + 意識障害/けいれん + 発熱 髄膜炎、脳炎、敗血症
寒気 + 強いだるさ + 体重減少(慢性的な場合) 甲状腺機能低下症、慢性感染症、悪性腫瘍(まれに)
寒気 + 動悸 + 冷や汗 + 手の震え(急激) 低血糖発作
寒気 + 急激な不安 + 過呼吸 パニック発作

何科を受診すればよいか

寒気の原因は多岐にわたるため、何科を受診すべきか迷うことがあるかもしれません。迷った場合は、まずはかかりつけ医に相談するか、内科を受診するのが一般的です。

  • 内科: 風邪、インフルエンザ、肺炎などの感染症、自律神経失調症、低血糖、貧血、甲状腺機能低下症など、寒気の多くの原因は内科の範疇に含まれます。
  • 呼吸器内科: 咳や息苦しさなど、呼吸器症状を伴う場合。
  • 循環器内科: 胸痛や動悸など、心臓や血管の病気が疑われる場合。
  • 消化器内科: 腹痛や吐き気など、消化器症状を伴う場合。
  • 腎臓内科/泌尿器科: 脇腹の痛みや排尿時の症状など、腎臓や尿路の感染が疑われる場合。
  • 心療内科/精神科: ストレスや不安、パニック発作など、精神的な要因が強く疑われる場合。
  • 婦人科: 更年期障害や生理周期に関連した症状の場合(女性)。
  • 内分泌内科: 甲状腺の病気やその他のホルモン系の異常が疑われる場合。

まずは内科で診察を受け、必要に応じて専門科を紹介してもらうのがスムーズでしょう。症状を正確に伝えられるように、いつからどのような寒気が始まったか、他にどのような症状があるか、体温はどのくらいか、食事や睡眠はどうか、服用中の薬や持病など、医師に伝えたい情報を整理しておくと良いでしょう。

【まとめ】寒気の原因を知り、適切に対処しよう

「寒気がする」という症状は、体が発する重要なサインです。単に寒いと感じるだけでなく、風邪などの感染症、体温調節の乱れ、低血糖、自律神経の不調、貧血、さらにはより注意が必要な病気が隠れている可能性もあります。

特に、熱がないのに寒気が続く場合や、だるさ、頭痛、めまいといった他の症状を伴う場合は、単なる冷えではない原因があるかもしれません。ご自身でできる対処法としては、体を温めること、安静にすること、十分な水分補給をすることが基本です。首、背中、お腹など、効果的な場所を意識して温めると良いでしょう。

しかし、高熱を伴う強い寒気、呼吸困難、強い痛み、意識の変化などが見られる場合は、迷わず医療機関を受診してください。また、症状が長引く場合や繰り返す場合も、原因を特定するために医師の診察を受けることが大切です。まずはかかりつけ医や内科を受診し、必要に応じて専門医の診断を受けましょう。

この記事が、寒気という症状への理解を深め、ご自身の体の状態に合わせて適切に対処するための一助となれば幸いです。


免責事項: 本記事は一般的な情報提供を目的としており、医師による診断や治療の代替となるものではありません。ご自身の症状については、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。本記事の情報に基づいた行為によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。

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