つわりピークはいつ?症状・終わり方は?妊娠悪阻のサインと対処法

妊娠中の大きな変化の一つである「つわり」。個人差は大きいですが、多くの方が経験するこの症状は、心身ともに辛い時期をもたらします。特に「つわり ピーク」は、その辛さが最も強くなる時期であり、「いつまで続くの?」「どう乗り越えればいいの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、つわりのピークがいつ頃来るのか、どのような症状が代表的か、そして辛い時期を少しでも楽に過ごすための具体的な対処法について、詳しく解説します。つわりとの向き合い方を知り、無理なく妊娠期間を過ごすための一助となれば幸いです。

目次

つわりのピーク時期はいつ?

つわりは妊娠初期に多くの妊婦さんが経験する症状ですが、その始まりや終わりの時期、そして最も辛い「ピーク」の時期には個人差があります。

つわりは妊娠いつから始まりいつ終わる?

つわりが始まるのは、一般的に妊娠5週頃からが多いとされています。これは、生理が遅れていることに気づき始めるか、妊娠検査薬で陽性反応が出る頃にあたります。

つわりの症状は、早い人では妊娠4週頃から感じることもあれば、全く感じない人、あるいは妊娠中期以降も続く人もいます。症状の種類も、吐き気だけ、眠気だけ、特定の匂いが苦手など、様々です。

そして、つわりが終わる時期は、一般的に妊娠12週~16週頃と言われています。胎盤が完成し、ホルモンバランスが安定してくる頃に症状が和らぐことが多いです。しかし、これも個人差が大きく、妊娠後期まで続く方もいれば、出産まで続く「吐きづわり」や「食べづわり」の方もいらっしゃいます。

つわりの一般的なピーク週数

つわりの症状が最も強く出る「ピーク」は、多くの妊婦さんで妊娠8週から11週頃に訪れることが多いとされています。この時期は、妊娠を維持するために必要なホルモンが急速に増加する時期と重なります。つわりのピーク週数に関する情報は、こちらの記事でも詳しく解説されています。

このピーク時には、吐き気や嘔吐が最も頻繁になったり、食欲不振が顕著になったりするなど、つわりの症状が最も辛く感じられる傾向があります。

ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、ピークの時期や辛さの程度は一人ひとり異なります。早めにピークを迎える方もいれば、ゆっくりとピークに達する方、明確なピークがなく症状が波のように変動する方もいます。

hCGホルモンとつわりのピーク

つわりの原因ははっきりとは解明されていませんが、妊娠初期に胎盤で作られるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが関係していると考えられています。

hCGホルモンは、受精卵が子宮に着床してから急速に分泌量が増加し、妊娠8週~11週頃にピークを迎えます。このhCGホルモンの増加のピークと、つわりの症状のピークが重なることが多いことから、hCGホルモンがつわりの主な原因の一つではないかと考えられているのです。

hCGホルモン以外にも、エストロゲンやプロゲステロンといった他の妊娠ホルモン、血糖値の変動、ビタミンB6不足、精神的な要因などがつわりに関与しているとも考えられています。

つわりのピークが早くくる場合

一般的なピーク週数は妊娠8週~11週頃ですが、中には妊娠初期の早い段階、例えば妊娠5週~7週頃にすでにピークのような辛さを感じる方もいます。

つわりの始まりが早い場合や、hCGホルモンの増加ペースが個人によって異なる場合など、ピークが早く来る原因はいくつか考えられます。また、多胎妊娠(双子や三つ子など)の場合、hCGホルモンの分泌量が単胎妊娠よりも多いため、つわりが早く始まり、症状も重くなりやすい傾向があります。

ピークが早く来たとしても、それが異常というわけではありません。つわりの症状は本当に多様であり、個々の体の反応によって異なります。ご自身の体の変化に耳を傾け、辛いときは無理せず休息することが大切です。

つわりのピーク時の代表的な症状

つわりのピーク時には、様々な不快な症状が現れます。最もよく知られているのは吐き気や嘔吐ですが、それ以外にも多くの症状があります。

吐き気・嘔吐

つわりと聞いて多くの人がイメージするのが、吐き気や嘔吐です。これは「吐きづわり」と呼ばれ、つわりの症状の中でも最も辛く感じる人が多いかもしれません。

ピーク時には、一日中気持ちが悪かったり、少し食べただけですぐに吐いてしまったりすることがあります。特定の時間帯(朝一番など)に強い吐き気を感じる人もいれば、いつ何時もムカムカする人もいます。匂いに敏感になり、今まで好きだった食べ物の匂いや、炊きたてのご飯の匂い、人によっては特定の化粧品や洗剤の匂いなどがダメになってしまうこともあります。

食欲不振・特定の食べ物への嫌悪

吐き気やムカムカ感から、食欲がなくなってしまう人も多くいます。何も食べたくない、見るのも嫌、という状態になることも珍しくありません。

また、妊娠前は普通に食べられたものや好きだったものが、急に受け付けられなくなる「食べ物への嫌悪」もよくある症状です。一方で、普段はあまり食べないような特定のものが無性に食べたくなる「食べづわり」という症状もあります。

「食べづわり」は、空腹時に気持ち悪さが悪化するため、何か口にしていないと落ち着かない状態を指します。この場合、食べすぎると吐き気を催すこともあるため、少量ずつ頻繁に何かを口にする工夫が必要になります。

だるさ・強い眠気

つわりの時期は、体がだるく、強い眠気を感じる人も多くいます。これは、妊娠によってホルモンバランスが大きく変化することや、つわりによる食欲不振や吐き気で十分に栄養や水分が摂れていないこと、つわりによる疲労などが原因と考えられます。

特にピーク時には、横になってもだるさが取れなかったり、日中も強い眠気に襲われたりして、日常生活を送るのが辛くなることがあります。無理せず休息を取り、体を休めることが非常に重要です。

よだれつわりとは

つわりの症状の一つに「よだれつわり」があります。これは、口の中に大量の唾液がたまり、気持ち悪さを感じる症状です。常に口の中がベタついたり、飲み込んでもすぐに唾液が湧いてきたりするため、不快感が強く、人によってはティッシュやタオルが手放せなくなるほどです。

よだれつわりの原因もはっきりしていませんが、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れなどが関与していると考えられています。飲み込むと気持ち悪くなるため、吐き出してしまう人も多く、これがストレスになることもあります。

その他の不快な症状

つわりのピーク時には、上記の他にも様々な症状が現れることがあります。

匂いに敏感になる: 食べ物の匂いだけでなく、タバコの煙、香水、洗剤、体臭など、様々な匂いが不快に感じられるようになります。
胃痛・胸やけ: 胃酸の逆流やつわりによる胃の不快感から、胃痛や胸やけを感じることがあります。
便秘または下痢: ホルモンバランスの変化や食事の変化により、便秘になったり下痢になったりすることがあります。
頭痛: ホルモンバランスの変化や脱水、睡眠不足などにより、頭痛が起こることがあります。
貧血: 吐き気で食事が十分に摂れない場合や、妊娠による血液量の増加に伴い、貧血が悪化することがあります。
肌荒れ: ホルモンバランスの変化により、ニキビができやすくなるなどの肌荒れが起こる人もいます。

これらの症状も、ピーク時にはより強く感じられる傾向があります。一人で抱え込まず、パートナーや家族、友人などに相談したり、必要に応じて医療機関に相談したりすることが大切です。

つわりのピークを乗り越えるための対処法

つわりのピークは辛い時期ですが、少しでも楽に過ごすための工夫や対処法があります。ご自身の体調や症状に合わせて、試せるものから取り入れてみましょう。

食事の工夫(食べ物・摂り方)

つわりの時期は、食欲不振や吐き気で「食べられるものが何もない」と感じることも多いですが、全く食べられないと脱水や栄養不足になるリスクがあります。無理なく食べられるものを少量ずつ摂ることが重要です。

種類 具体例 ポイント
炭水化物 クラッカー、ビスケット、パン(トースト)、おにぎり(具なし)、素うどん 匂いが少なく、胃への負担が比較的少ない。冷たいおにぎりやパンも食べやすい。
冷たいもの アイスクリーム、シャーベット、ゼリー、フルーツ(柑橘類以外)、冷やしうどん/そば 冷たいものは匂いを感じにくく、口の中がさっぱりするため、吐き気が強い時でも摂りやすい場合がある。
酸っぱいもの 梅干し、レモン水、柑橘類(ただし胃に負担がかかる場合も)、酢の物 酸味で口の中がさっぱりし、吐き気が和らぐと感じる人もいる。ただし、胃の不快感がある場合は避けた方が良いこともある。
その他 ポタージュスープ、茶碗蒸し、豆腐、ヨーグルト 消化が良く、喉ごしが良いもの。タンパク質や水分を補給できる。

【食事の摂り方の工夫】

少量頻回: 一度にたくさん食べると吐き気を催しやすいので、少量ずつ、1日数回に分けて食べるようにしましょう。
空腹を避ける: 空腹になると吐き気が強くなる「食べづわり」の人は、ベッドサイドにクラッカーなどを置いておき、目が覚めたらすぐに何か口にすると良いでしょう。
冷たいもの、匂いの少ないものを選ぶ: 匂いが強い食べ物は吐き気の原因になりやすいため、冷ましたり、匂いの少ないものを選んだりする工夫が必要です。
水分を先に摂る: 食事の前に少量の水分を摂ると、胃の準備ができることがあります。
無理に食べない: 「赤ちゃんのために食べなきゃ」とプレッシャーを感じすぎず、食べられるものを食べられる量だけ摂ることが大切です。無理して吐いてしまうよりは、少量でも体が受け付けるものを摂りましょう。

妊娠中の栄養管理全般については、厚生労働省の妊産婦の栄養管理に関する指針も参考になります。

適切な水分補給

吐き気や嘔吐で食事が摂れない場合でも、水分補給は非常に重要です。特に吐き気が強い時は脱水状態になりやすく、重症化(妊娠悪阻)の原因となることもあります。

こまめに少量ずつ飲む: 一度にたくさんの水分を摂ると吐いてしまうことがあるため、少量(一口、二口程度)をこまめに飲みましょう。
冷たい飲み物: 冷たい飲み物は匂いを感じにくく、比較的飲みやすい場合があります。
飲みやすいものを選ぶ: 水、麦茶、番茶、炭酸水、薄めたスポーツドリンク、経口補水液など、自分が飲みやすいと感じるものを選びましょう。甘い飲み物は吐き気を誘発する場合があるため、避けたい人もいます。
氷をなめる: 飲み物を受け付けない場合は、氷をなめるだけでも水分補給になります。
果物やゼリーから水分を摂る: 水分を多く含む果物やゼリーなどを利用して、間接的に水分を摂ることも有効です。

無理のない生活習慣と休息

つわりのピーク時は体が非常に辛い状態です。無理せず、できる限り休息を取りましょう。

十分な睡眠: 眠いときは我慢せず、昼間でも横になって休みましょう。
体を休める: 家事や仕事はできる範囲で行い、辛いときは無理せず休みましょう。横になるだけでも体は休まります。
気分転換: 体調が良い時は、少しだけ散歩したり、好きな音楽を聴いたり、軽いストレッチをしたりするなど、気分転換をすることも大切です。ただし、疲れない程度に留めましょう。
匂い対策: 苦手な匂いを避ける工夫をしましょう。換気をこまめに行ったり、アロマオイル(妊娠中に使用できるものか確認)を焚いたりするのも良いかもしれません。
締め付けの少ない服装: 体を締め付けるような服装は、吐き気を助長することがあります。ゆったりとした楽な服装を選びましょう。

これらの対処法について、より詳しい情報はつわりのピークに関するこちらの記事も参考になります。

周囲のサポートを得る

つわりの辛さを一人で抱え込まないでください。パートナーや家族、友人など、周囲の人に辛さを伝え、サポートを求めましょう。

パートナーとの共有: つわりの症状や辛さをパートナーに具体的に伝え、理解してもらうことで、精神的な負担が軽くなります。家事の分担をお願いしたり、一緒に乗り越えようと話したりすることも大切です。
家族・友人への相談: 経験者から話を聞いたり、共感してもらったりするだけでも安心できます。家事や買い物を手伝ってもらうなど、具体的なサポートをお願いするのも良いでしょう。
職場の理解: 職場に妊娠を報告済みであれば、つわりの状況を伝え、業務内容や勤務時間について相談することも検討しましょう。
行政・専門機関のサポート: 地域によっては、つわりに関する相談窓口やサービスがある場合もあります。母子手帳交付時に受け取る情報などを確認してみましょう。

妊娠中のメンタルヘルスケアについては、日本産科婦人科学会の情報も参考になります。

専門家(医師・助産師)への相談目安

つわりの症状が辛い場合は、我慢せずに妊婦健診の際に医師や助産師に相談しましょう。具体的な症状や困っていることを伝えることで、適切なアドバイスや対処法、場合によっては治療法を提案してもらえることがあります。

特に、以下のような場合は、重いつわり(妊娠悪阻)の可能性も考えられるため、速やかに医療機関に連絡し、受診を検討してください。(詳細は後述の妊娠悪阻のセクションで詳しく解説します)

つわりのピークが過ぎる時期・終わりの兆候

つわりのピークが永遠に続くわけではありません。多くの妊婦さんにとって、いつか終わりが来ます。その時期や終わりかけの兆候について知っておきましょう。

つわりが治まる一般的な時期(週数)

つわりの症状は、一般的に妊娠12週から16週頃になると徐々に和らぎ、治まっていくことが多いとされています。これは、妊娠初期に急増していたhCGホルモンの分泌量がピークを過ぎて安定してくることや、胎盤が完成し、母体の循環が安定してくることなどが関係していると考えられています。

妊娠12週頃には胎盤がほぼ完成し、15週頃には機能が確立されると言われています。この頃から、つわりの症状が軽減される人が増えていきます。

つわり終わりかけの症状

つわりが終わりかけのサインは、症状が徐々に軽くなっていくこととして現れることが多いです。

吐き気や嘔吐の回数が減る: 今まで頻繁にあった吐き気や嘔吐が、少しずつ回数が減ったり、全く感じなくなったりします。
食欲が戻ってくる: 食べられるものが増えたり、今まで嫌悪感があった食べ物を受け付けられるようになったりします。
体が楽になる: だるさや強い眠気が軽減され、体が軽くなったように感じます。
気分が前向きになる: 辛い症状が和らぐことで、気持ちにも余裕が出て、妊娠生活を楽しめるようになります。
唾液の量が正常に戻る: よだれつわりの場合、唾液の過剰な分泌が治まってきます。

つわりの終わり方には個人差がある

つわりが終わる時期や終わり方には、非常に大きな個人差があります。

急に終わる人: ある日突然、何事もなかったかのように症状が消える人もいます。
徐々に軽くなる人: 数週間かけて、少しずつ症状が和らいでいく人が最も多いかもしれません。
波がある人: 一度症状が軽くなったかと思ったら、またぶり返すなど、波のように症状が変動する人もいます。
妊娠後期まで続く人: 残念ながら、一部の妊婦さんは妊娠中期以降もつわりが続き、出産まで症状が完全に消えない場合もあります。

つわりの終わり方は様々ですが、多くの場合は妊娠中期に入る頃には症状が和らぎます。もし一般的な時期を過ぎても症状が強く続く場合は、一人で悩まず、かかりつけの産婦人科医に相談しましょう。

重いつわり(妊娠悪阻)の症状と医療機関への相談

つわりの症状が非常に重く、母体の健康状態に影響を及ぼす場合は、「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と診断されることがあります。妊娠悪阻は単なるつわりではなく、治療が必要な状態です。

妊娠悪阻とは

妊娠悪阻は、通常のつわりよりもはるかに症状が重く、持続的な吐き気や嘔吐により、栄養不足や脱水を起こし、母体の健康を損なう状態です。

【妊娠悪阻の主な症状】

症状 具体的な状態
持続的な嘔吐 一日に何度も、あるいはほとんど常に吐いてしまう。食事や水分を全く受け付けられない。
体重減少 妊娠前の体重から5%以上減少する(個人差や診断基準による)。
脱水症状 尿の量が著しく少なくなる、または全く出ない。皮膚や唇が乾燥する。立ちくらみやめまい。
ケトン体陽性 体がエネルギー不足になり、脂肪を分解する際にできるケトン体が尿中に検出される。これは飢餓状態のサイン。
全身倦怠感 強いだるさ、疲労感が続き、起き上がることが困難になる。
電解質バランス異常 嘔吐により体内のミネラルバランスが崩れ、意識障害や痙攣などを引き起こす可能性がある。
意識障害 重症化すると、意識が朦朧としたり、呼びかけへの反応が鈍くなったりすることがある。

妊娠悪阻の診断基準や治療法については、日本集中治療医学会によるガイドラインなども参照されます。

すぐに医療機関に相談すべきサイン

つわりが辛いと感じたら、まずは妊婦健診で相談するのが基本ですが、特に以下のようなサインが現れた場合は、緊急性が高いと考え、すぐに医療機関(かかりつけの産婦人科または救急外来)に連絡し、指示を仰ぎましょう。

サイン チェック項目
水分が全く摂れない 水を一口飲んでも吐いてしまうなど、数時間水分を口にできていない状態。
尿がほとんど、または全く出ない 半日以上排尿がない、あるいは排尿してもごく少量である。
体重が急激に減少した たとえ短期間(1週間など)でも、妊娠前から2〜3kg以上減少した。
強いだるさで起き上がれない 横になったままで、日常生活を送ることが困難なほどの全身倦怠感がある。
意識が朦朧とする、反応が鈍い 家族やパートナーが見て、いつもと様子が違う、会話がかみ合わないなど、意識レベルの低下が疑われる場合。
血を吐いた、またはコーヒーのような色のものを吐いた 胃や食道の粘膜が傷ついている可能性がある。
強い腹痛や、つわりとは違う痛みがある つわり以外の原因による症状の可能性がある。

妊娠悪阻と診断された場合、多くは入院して点滴による水分・電解質・栄養補給を行います。吐き気止めが処方されることもあります。適切な治療を受ければ、症状は改善に向かうことがほとんどです。

「これくらいで受診していいのかな」と迷うのではなく、少しでも不安を感じたら、遠慮せずに医療機関に相談することが、母子の健康を守る上で非常に重要です。

まとめ:つわりのピークを理解し、無理なく過ごしましょう

つわりのピークは、多くの妊婦さんにとって心身ともに非常に辛い時期です。しかし、その時期や症状、終わりの兆候を知っておくことで、少しは心の準備ができ、対処法を考える助けになります。
つわりのピークは、一般的に妊娠8週から11週頃に訪れることが多いですが、個人差が大きく、症状も吐き気、食欲不振、だるさ、よだれつわりなど多様です。この辛い時期を乗り越えるためには、無理せず休息を取り、食べられるものを少量ずつこまめに摂り、特に脱水にならないよう適切な水分補給を心がけることが重要です。周囲のサポートを得ることも、精神的な負担を軽減するために役立ちます。

そして、つわりはいつか終わりが来る症状です。多くの場合は妊娠12週から16週頃に症状が和らいできます。

ただし、吐き気や嘔吐が非常に重く、水分も摂れず、体重が減少しているような場合は、妊娠悪阻の可能性があります。一人で我慢せず、すぐに医療機関に相談してください。医療の力を借りることは決して恥ずかしいことではありません。

つわりの時期は「赤ちゃんがお腹の中で育っている証拠」とも言われますが、それ以上に、お母さんの体が一生懸命新しい命を育むために変化している証でもあります。ご自身の体を労り、無理せず、周りの助けも借りながら、この時期を乗り越えていきましょう。

※本記事は情報提供を目的としており、医学的な診断や治療を代替するものではありません。つわりの症状が辛い場合や、体調に不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指導を受けてください。

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