知らないと怖いパンケーキ症候群｜ダニが原因？症状と正しい保管法

2025 6/27

2025年6月27日 2025年6月27日

パンケーキ症候群とは、特定の食品に含まれるダニが原因で引き起こされる重篤なアレルギー反応、特にアナフィラキシーを引き起こす可能性がある病態です。正式には「経口ダニアナフィラキシー」とも呼ばれます[経口ダニアナフィラキシー(パンケーキ症候群) – 用語解説]。名前の由来は、開封済みのパンケーキミックスを摂取した際に多く報告されたことにありますが、実際にはパンケーキミックス以外の様々な粉製品でも発生する可能性があります[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。ダニが繁殖した粉製品を食べることで、ダニの成分がアレルゲンとなり、体内で過剰な免疫反応が起こるのです。このアレルギー反応は、場合によっては命に関わるアナフィラキシーショックにつながることもあるため、原因、症状、そして何よりも予防法について正しく理解しておくことが非常に重要です。特に梅雨時期や夏場など、高温多湿の時期は注意が必要です[パンケーキ症候群で救急搬送……。梅雨時期に注意すべき …]。

パンケーキ症候群とは？

パンケーキ症候群、または経口ダニアナフィラキシーは、食物アレルギーの一種です[経口ダニアナフィラキシー(パンケーキ症候群) – 用語解説]。これは、食品そのものにアレルギーがあるわけではなく、食品の中で繁殖したダニの死骸やフン、体液などがアレルゲンとなり、それを摂取することによってアレルギー反応が引き起こされる状態を指します。

特に、開封後に常温で保管されていた小麦粉やパンケーキミックスなどの粉製品でダニが繁殖しやすく、これらの粉製品を加熱せずに使用したり、加熱が不十分だったりした場合に発症のリスクが高まります。ただし、ダニのアレルゲンは熱に強いため、しっかりと加熱したとしても完全にリスクがゼロになるわけではない点には注意が必要です。

この症候群は、典型的には粉製品を摂取してから比較的短時間で症状が現れるのが特徴です。症状の重さは個人差があり、軽いじんましんや口のかゆみで済む場合もあれば、呼吸困難や意識障害を伴う重篤なアナフィラキシーショックに至る場合もあります。特に喘息や他のアレルギー疾患を持つ人は、重症化しやすい傾向があると言われています[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。

パンケーキ症候群の原因はダニ？

はい、パンケーキ症候群の直接的な原因は、粉製品の中で繁殖したダニ、特にチリダニ類の死骸やフンなどに含まれるアレルゲンです。食品そのものにアレルギー反応を示すのではなく、食品を汚染したダニに反応する点が特徴です。

主な原因となるダニの種類

パンケーキ症候群の原因となるダニの多くは、コナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニといったチリダニ類です[経口ダニアナフィラキシー(パンケーキ症候群) – 用語解説]。これらのダニは、私たちの身の回りのホコリの中にも生息しており、人間のフケやアカ、食べこぼしなどをエサにして繁殖します。

粉製品は、ダニにとって格好の繁殖場所となります。特に、開封された粉製品は湿度を吸いやすく、ダニの餌となる栄養分も豊富に含まれているため、わずかに侵入したダニが短期間で爆発的に増殖することがあります[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。これらのダニの体やフンに含まれるタンパク質が、アレルギーを持つ人の体内でアレルゲンとして認識され、アレルギー反応を引き起こします。

ダニが繁殖しやすい粉製品と環境

ダニが繁殖しやすい粉製品には、以下のような特徴があります。

栄養源が豊富: 小麦粉、お好み焼き粉、ホットケーキミックスなど、炭水化物やタンパク質を多く含む粉製品は、ダニの餌となります。砂糖や油脂が含まれている製品は、さらに繁殖を助ける可能性があります。
適切な湿度と温度: ダニは高温多湿の環境を好みます。温度25℃〜30℃、湿度60%〜80%はダニにとって最も繁殖に適した環境です[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。日本の梅雨時から夏場にかけては特に注意が必要ですが、暖房の効いた冬場の室内でも条件が揃えば繁殖します。
開封済みで長期保管: 未開封の状態であればダニが侵入するリスクは低いですが、一度開封すると空気中のダニが入り込む可能性があります。また、開封後に袋の口をしっかり閉じずに常温で長期保管すると、ダニが繁殖するリスクが非常に高まります[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。

つまり、開封済みの粉製品を、湿気が多く暖かい場所に長期間置いておくことが、パンケーキ症候群の原因となるダニ繁殖の最もリスクの高い環境と言えます。

パンケーキ症候群の症状

パンケーキ症候群の症状は、アレルギー反応であるため多岐にわたります。軽症で済む場合もあれば、非常に重篤な状態に陥る場合もあります。摂取したダニの量や個人のアレルギー体質、体調などによって症状の出方や重さが異なります。

主なアレルギー症状（軽症例も含む）

比較的軽い症状としては、以下のようなものが挙げられます。

皮膚症状:
- じんましん（特に口の周りや顔、全身）
- かゆみ
- 赤み
- 湿疹
粘膜症状:
- 口の中や唇、舌のピリピリ感やかゆみ
- のどの違和感やイガイガ感
消化器症状:
- 吐き気
- 嘔吐
- 腹痛
- 下痢

これらの症状は、食物アレルギーの一般的な症状と似ていますが、原因が食品中のダニである点が異なります[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。

重症化した場合の症状（アナフィラキシー）

パンケーキ症候群で最も警戒すべきは、アレルギー反応が全身に及び、生命を脅かす可能性のあるアナフィラキシーです。アナフィラキシーの症状は、複数の臓器に同時に現れるのが特徴です。軽症の症状に加えて、以下のような症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診するか、救急車を呼ぶ必要があります[パンケーキ症候群で救急搬送……。梅雨時期に注意すべき …]。

呼吸器症状:
- 息苦しさ
- ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音（ぜん鳴）
- 声枯れ
- のどが締め付けられる感じ
- 咳が止まらない
循環器症状:
- 血圧の低下（めまい、立ちくらみ、意識が遠くなる）
- 脈が速くなる、弱くなる
- 顔色が青白くなる
神経症状:
- 意識の混濁
- 呼びかけへの反応が鈍くなる
- 意識を失う

これらの重篤な症状が急激に進行する場合がアナフィラキシーショックであり、迅速な対応が求められます[パンケーキ症候群で救急搬送……。梅雨時期に注意すべき …]。特に、呼吸困難や血圧低下は非常に危険なサインです。

発症までの時間

パンケーキ症候群の症状は、原因となる粉製品を摂取してから比較的短い時間で現れることが多いです。

典型的には数分から数時間以内: 多くの場合は、食事をしてから15分〜2時間以内に症状が出始めます[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。
遅れて現れる場合も: まれに、数時間経ってから症状が現れるケースも報告されています。

症状が現れるまでの時間は、摂取したダニのアレルゲンの量や個人の体質、その時の体調によって異なります。食後しばらく経ってから体調に異変を感じた場合でも、パンケーキ症候群の可能性を疑うことが重要です。

どんな粉製品で注意が必要？

パンケーキ症候群という名前からパンケーキミックスだけが原因と思われがちですが、ダニが繁殖しやすい条件が揃えば、様々な種類の粉製品で発生する可能性があります[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。

パンケーキミックス以外の食品

パンケーキミックス以外にも、以下のような粉製品はパンケーキ症候群の原因となる可能性があります。

お好み焼き粉: 小麦粉やだし粉などが含まれており、ダニが繁殖しやすい成分を含んでいます。お好み焼き粉によるアナフィラキシー事例も報告されています[お好み焼き粉に発生したダニによるアナフィラキシーの双子例]。
たこ焼き粉: お好み焼き粉と同様に注意が必要です。
ホットケーキミックス: パンケーキミックスと同じように注意が必要です。
チヂミ粉: 小麦粉や米粉、調味料などが含まれています。
ドーナツミックス、ケーキミックスなどの製菓用ミックス粉: 砂糖や油脂が含まれていることが多く、ダニにとってさらに好ましい環境になる可能性があります。
てんぷら粉: 小麦粉やでんぷんなどが含まれています。
だんご粉、白玉粉などの米粉製品: 米粉もダニの餌となります。
そば粉: そばアレルギーとは別に、ダニが繁殖することによるアレルギーのリスクがあります。
和菓子の材料（求肥粉など）: 餅粉などもダニが繁殖する可能性があります。

これらの粉製品は、開封後に湿気や温度の高い場所に保管すると、ダニが繁殖するリスクが高まります[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。

強力粉など他の種類の粉

小麦粉には薄力粉、中力粉、強力粉などがありますが、どの種類の小麦粉でもダニは繁殖可能です。パンケーキミックスやお好み焼き粉は、小麦粉以外にも様々な成分がブレンドされているため、よりダニにとって栄養豊富で繁殖しやすい環境になりやすいと考えられますが、純粋な小麦粉でも保管状態が悪ければダニは繁殖します。

また、小麦粉だけでなく、米粉やそば粉、その他の穀物粉や豆粉など、乾燥した粉状の食品全般でダニが繁殖するリスクがあると考えておくべきです。スパイスやハーブ、乾燥野菜のパウダーなども、開封後は注意が必要です。

要するに、「粉状で、開封済みであり、常温で長期間保管されているもの」は、種類に関わらずパンケーキ症候群の原因となりうる可能性があるということです。

パンケーキ症候群の対処法

パンケーキ症候群は重篤なアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、症状が出た場合は迅速かつ適切な対処が必要です。

症状が出たらどうする？

粉製品を食べた後に、先述したようなアレルギー症状（じんましん、かゆみ、息苦しさ、腹痛など）が現れた場合は、速やかに以下の対応をとってください[パンケーキ症候群で救急搬送……。梅雨時期に注意すべき …]。

落ち着いて症状を観察する: どのような症状が出ているか、どのくらいの速さで進行しているかを冷静に確認します。
自己判断で放置しない: 「そのうち治るだろう」と軽視せず、アレルギー反応を疑いましょう。
可能であれば原因食品の摂取を止める: もし食事中に症状が出始めた場合は、それ以上原因となりうる食品を食べるのを中止します。
横になる、楽な姿勢をとる: 息苦しさがある場合は、上半身を起こした姿勢の方が楽なことがあります。血圧低下の兆候がある場合は、足を高くして横になる姿勢が推奨されることもありますが、無理はせず本人が一番楽な姿勢をとりましょう。
周囲に助けを求める: 一人の場合は難しいですが、一緒にいる人に症状を伝えて助けを求めましょう。

特に、呼吸困難、意識障害、血圧低下などのアナフィラキシーの兆候が一つでも見られた場合は、迷わず救急車を呼んでください[パンケーキ症候群で救急搬送……。梅雨時期に注意すべき …]。これらの症状は急速に悪化することがあり、一刻を争う事態となり得ます。

医療機関の受診目安

どのような症状が出たら医療機関を受診すべきか、その目安は以下の通りです[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。

症状	受診の目安
皮膚症状（じんましん、かゆみ）	症状が軽い場合は経過観察も可能だが、広範囲に広がる、改善しない場合は受診を検討。
粘膜症状（口の中のかゆみ、のどの違和感）	症状が持続する場合、悪化する場合は受診を検討。
消化器症状（吐き気、腹痛、下痢）	症状が強い、持続する場合、脱水を伴う場合は受診を検討。
呼吸器症状（息苦しさ、ぜん鳴、咳）	速やかに医療機関を受診、または救急車を呼ぶ。
循環器症状（めまい、意識障害）	速やかに救急車を呼ぶ。
複数の臓器に症状が出ている場合	速やかに医療機関を受診、または救急車を呼ぶ（アナフィラキシーの可能性が高いため）。

アレルギー症状が出た場合は、アレルギー科、内科、皮膚科、小児科（お子さんの場合）などを受診すると良いでしょう。可能であれば、摂取した食品の残りやパッケージを持っていくと参考になります。

過去にアナフィラキシーの経験がある方で、医師からアドレナリン自己注射薬（エピペン®など）を処方されている場合は、医師の指示に従って速やかに使用してください。エピペンの使用後も、必ず医療機関を受診する必要があります[予防接種現場でのアナフィラキシー初期対応マニュアル]にもあるように、迅速な対応が鍵となります。

パンケーキ症候群の予防法

パンケーキ症候群を防ぐためには、原因となるダニを粉製品の中で繁殖させないことが最も効果的です[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。以下の予防法を実践しましょう。

開封後の粉製品の正しい保管方法

開封済みの粉製品の保管方法には、特に注意が必要です。

冷蔵庫または冷凍庫での保管が最も安全: ダニは低温環境では繁殖できません[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。冷蔵庫（10℃以下）または冷凍庫（0℃以下）での保管が、ダニの繁殖を最も効果的に抑制する方法です。
- 冷蔵庫の場合: 開封後は必ず密閉容器に移し替えるか、袋の口をしっかり閉じてから、冷蔵庫の野菜室など比較的湿度が低く安定した場所で保管します。
- 冷凍庫の場合: 冷凍庫でも保管できます。ただし、出し入れの際の温度変化で結露し、かえって湿気を招く可能性もあるため、完全に密閉できる容器に入れることが重要です。冷凍しても粉の品質にはほとんど影響ありません。
密閉容器を利用する: 開封した袋のまま輪ゴムで止めるだけでは、ダニの侵入を防ぐことはできません。湿気を防ぎ、空気中のダニが入り込まないように、ガラスやプラスチック製の密閉性の高い容器に移し替えて保管しましょう[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。
使い切るまでにかかる期間を考慮する: 大容量の粉製品は安価な場合がありますが、一度開封すると劣化やダニ繁殖のリスクが高まります。家庭での使用頻度を考慮し、短期間で使い切れる量を購入することをおすすめします。
古い粉は思い切って捨てる: 開封してから長期間（目安として数ヶ月以上）経過した粉製品は、見た目に異常がなくてもダニが繁殖している可能性があります。もったいないと感じるかもしれませんが、安全のためには使用を避けるのが賢明です。特に、開封日が不明なものや、湿気て固まっているものは使用しないでください。
使用前に確認する: 粉製品を使用する前に、色や匂いに異常がないか、小さな粒状のものが混じっていないかなどを目視で確認する習慣をつけましょう。ただし、ダニの死骸やフンは非常に小さく、肉眼ではほとんど見えません。異常がないように見えても、ダニが繁殖している可能性はあります。「見た目がきれいだから大丈夫」と過信しないことが重要です。

保管方法	メリット	デメリット	推奨度
冷蔵庫（密閉容器）	ダニの繁殖を強く抑制できる。	場所を取る。出し入れの際の結露に注意。	★★★★★
冷凍庫（密閉容器）	ダニの繁殖をほぼ完全に停止できる。	場所を取る。出し入れの際の結露に特に注意。	★★★★☆
常温（密閉容器）	場所を取らない。	ダニの繁殖を完全に防ぐことはできない。湿度の低い涼しい場所限定。	★★☆☆☆
常温（開封した袋のまま）	最も手軽。	ダニの侵入・繁殖リスクが非常に高い。湿気を吸いやすい。	★☆☆☆☆

最も推奨されるのは、冷蔵庫や冷凍庫での密閉保管です。

夏場以外の季節（冬など）も注意が必要か

パンケーキ症候群の原因となるダニは、高温多湿を好みます[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。そのため、日本の梅雨時期や夏場（6月〜9月頃）は特にダニが繁殖しやすいため、注意が必要です[パンケーキ症候群で救急搬送……。梅雨時期に注意すべき …]。

しかし、冬場でも注意は怠れません。

暖房の使用: 冬場でも暖房を使用することで室内温度が高くなります。
加湿器の使用: 乾燥を防ぐために加湿器を使用すると、室内湿度が高くなります。

暖房と加湿器を併用するなど、室内の温度と湿度がダニの好む環境（25℃〜30℃、湿度60%〜80%）に近づく場合があるため、冬場でも開封済みの粉製品を常温で長期間保管するのはリスクが伴います。

年間を通して、開封後の粉製品は冷蔵庫や冷凍庫で密閉保管する習慣をつけることが、パンケーキ症候群を予防するための最も確実な方法です[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。

また、一度ダニが繁殖してしまった粉製品は、加熱してもアレルゲン性は失われません。パンケーキやお好み焼きのように加熱調理しても、アレルギー反応を起こす可能性があります[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。「加熱すれば大丈夫」という誤解は危険です。 ダニが繁殖している可能性のある粉製品は、加熱せずに廃棄することが重要です。

まとめと注意喚起

パンケーキ症候群（経口ダニアナフィラキシー）は、開封後の粉製品の中で繁殖したダニを摂取することで起こる、重篤なアレルギー反応です。特にアナフィラキシーは命に関わる可能性があるため、そのリスクを正しく理解し、適切な予防と対処法を身につけることが重要です。

主なポイントは以下の通りです。

原因: 開封済みの小麦粉やミックス粉などの粉製品に侵入し、繁殖したチリダニ類[経口ダニアナフィラキシー(パンケーキ症候群) – 用語解説]。
繁殖しやすい環境: 高温多湿（温度25℃〜30℃、湿度60%〜80%）、開封後の常温での長期保管[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。特に梅雨時期〜夏場は注意が必要です[パンケーキ症候群で救急搬送……。梅雨時期に注意すべき …]。
症状: 軽症ではじんましん、かゆみ、消化器症状など。重症では呼吸困難、血圧低下、意識障害などのアナフィラキシー。複数の臓器に症状が出る場合はアナフィラキシーの可能性[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。
発症までの時間: 摂取後数分〜数時間以内が多い。
注意が必要な食品: パンケーキミックス以外にも、お好み焼き粉[お好み焼き粉に発生したダニによるアナフィラキシーの双子例]、ホットケーキミックス、様々な種類の小麦粉、米粉、そば粉など、乾燥した粉状の食品全般[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。
対処法: 症状が出たら冷静に観察し、アナフィラキシーの兆候（息苦しさ、意識障害など）があれば迷わず救急車を呼ぶ[パンケーキ症候群で救急搬送……。梅雨時期に注意すべき …]。それ以外の症状でも、改善しない場合や悪化する場合は医療機関を受診する。医師から処方されている場合は、エピペン®などのアドレナリン自己注射薬を使用する[予防接種現場でのアナフィラキシー初期対応マニュアル]。
予防法: 開封後の粉製品は、密閉容器に入れて冷蔵庫または冷凍庫で保管することが最も効果的な予防策[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。短期間で使い切れる量を購入し、古いものは使用しない。加熱してもアレルゲン性は失われないため、ダニ繁殖の可能性がある粉製品は廃棄する[食べるなキケン！高温多湿の時期に気をつけたいパンケーキ症候群]。