【要注意】腹痛で冷や汗・吐き気・下痢!病院へ行く目安と原因

お腹の痛み、そして同時に止めどなく流れる汗。
特に冷や汗を伴う場合、強い不安を感じる方も多いでしょう。
「腹痛があって汗が止まらない」という症状は、比較的軽度な胃腸の不調から、迅速な処置が必要な深刻な病気まで、様々な原因で引き起こされる可能性があります。
この症状にどう向き合い、いつ医療機関を受診すべきか、迷ってしまうことも少なくありません。

この記事では、「腹痛と汗が止まらない(冷や汗)」という症状について、その主な原因や考えられる病気、そして自宅でできる基本的な対処法や、すぐに医療機関を受診すべき危険なサインについて詳しく解説します。
ご自身の症状に当てはまるものがないか確認し、適切に対処するための一助としてください。

目次

腹痛と汗が止まらない(冷や汗)主な原因とは

腹痛と同時に汗、特に冷や汗が出る場合、体の内部で何らかの異常が起きているサインである可能性が高いです。
腹痛は消化器系の異常によって引き起こされることが多く、痛みや不快感は自律神経を強く刺激します。
この刺激が、体温調節や発汗を司る自律神経のバランスを崩し、冷や汗として現れることがあります。
また、病気の種類によっては、炎症やショック状態、強いストレスなどが直接的に自律神経を乱し、腹痛と冷や汗を同時に引き起こすこともあります。

考えられる原因は多岐にわたりますが、ここでは比較的よく見られる原因から、注意が必要なものまでを解説します。

胃腸炎(感染性・非感染性)による腹痛・冷や汗

最も一般的な原因の一つに胃腸炎があります。
胃腸炎は、ウイルスや細菌などの病原体によって引き起こされる感染性胃腸炎と、ストレス、薬剤、アレルギーなど病原体以外が原因で起こる非感染性胃腸炎に分けられます。

感染性胃腸炎の場合、病原体が胃や腸の粘膜に炎症を起こし、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、発熱といった症状が現れます。
特に、強い腹痛や吐き気は体の防御反応として自律神経を刺激し、冷や汗を伴うことがよくあります。
例えば、ノロウイルスやロタウイルスによる胃腸炎では、突然の激しい嘔吐や下痢、腹痛とともに、顔面蒼白や冷や汗が見られることがあります。
細菌性の胃腸炎(サルモネラ、カンピロバクターなど)では、発熱や血便を伴うこともあり、やはり腹痛の強さに応じて冷や汗が出やすくなります。

非感染性胃腸炎でも、炎症や刺激が腹痛を引き起こし、その痛みによって自律神経が乱れ、冷や汗をかくことがあります。
ただし、感染性に比べて症状が比較的軽度であることが多い傾向にあります。

過敏性腸症候群(IBS)と腹痛・冷や汗

過敏性腸症候群(IBS)は、検査では明らかな異常が見つからないにも関わらず、慢性的にお腹の不調が続く機能性疾患です。
主な症状は腹痛や腹部膨満感、そして便秘や下痢、あるいはその両方を繰り返す便通異常です。
これらの症状は、排便によって一時的に軽快することが多いのが特徴です。

IBSの発症や悪化には、ストレスや不安といった精神的な要因が深く関わっていると考えられています。
ストレスによって自律神経のバランスが崩れると、腸の運動が過剰になったり鈍くなったりして腹痛を引き起こし、同時に発汗をコントロールする機能も乱れ、冷や汗が出やすくなります。
特に、腹痛が強い時や、排便前に強い不安を感じるような場面で、冷や汗を伴うことがあります。

IBSによる腹痛と冷や汗は、生命に関わるような緊急性の高い症状ではありませんが、日常生活の質を著しく低下させる可能性があります。

ストレスや自律神経の乱れからくる腹痛と冷や汗

直接的な病気ではなくても、強いストレスや心労が原因で腹痛と冷や汗が現れることがあります。
私たちの体は、ストレスを感じると交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上昇し、筋肉が緊張するといった「闘うか逃げるか」の反応が起こります。
しかし、慢性的なストレスや過度な緊張は、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスを崩してしまいます。

自律神経は、消化器の働きや血流、体温、発汗など、体の様々な機能を調整しています。
バランスが崩れると、腸の動きがおかしくなったり、胃酸の分泌が増えたりして腹痛を引き起こすことがあります。
また、末梢血管の収縮や発汗調節機能の異常により、手足の冷えや冷や汗、顔面蒼白といった症状が同時に現れることがあります。

「神経性胃炎」や「ストレス性胃腸炎」と呼ばれる状態も、この自律神経の乱れが関与しています。
腹痛だけでなく、吐き気、食欲不振、動悸、めまい、不眠など、多様な症状を伴うことも特徴です。

食中毒による腹痛と汗

食中毒は、細菌やウイルス、自然毒などが含まれた食べ物や飲み物を摂取することによって起こる健康被害です。
原因物質の種類によって症状の現れ方や潜伏期間は異なりますが、多くの場合、激しい腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱といった消化器症状が急激に現れます。

特に、細菌性の食中毒では、体内に侵入した細菌が出す毒素が腸管を強く刺激し、非常に激しい腹痛を引き起こすことがあります。
この強い痛みに加え、大量の嘔吐や下痢によって体内の水分や電解質が急激に失われると、脱水症状やショック状態に陥るリスクが高まります。
体は異常事態に反応し、血圧の低下や末梢血管の収縮が起こり、顔面蒼白や大量の冷や汗を伴うことがあります。

食中毒は複数の人が同じ食事を摂った後に発症するケースが多いですが、個人で発症することももちろんあります。
発症から短時間で症状が重くなる場合があり、注意が必要です。

その他の可能性のある病気と危険な腹痛・冷や汗

腹痛と冷や汗を伴う症状の中には、迅速な診断と治療が必要な危険な病気が隠れていることもあります。
特に痛みが非常に強い場合や、他の重篤な症状を伴う場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

盲腸(急性虫垂炎)

虫垂という器官に炎症が起こる病気です。
典型的な症状は、まずみぞおちやおへその周囲に痛みが現れ、次第に右下腹部に痛みが移動してくるという経過をたどることが多いです。
吐き気や食欲不振を伴うこともあります。
炎症が進行すると、右下腹部の痛みが非常に強くなり、押すと響くような痛み(圧痛や反跳痛)、発熱、そして強い痛みに伴う冷や汗や顔面蒼白が見られることがあります。
虫垂が破裂すると腹膜炎を起こし、命に関わる状態となるため、疑われる場合は早期の受診が必要です。

腸閉塞

腸管の一部が詰まってしまい、消化された食べ物や便、ガスなどが通過できなくなる状態です。
原因としては、腹部の手術後の癒着、腫瘍、ヘルニア、捻転、嵌頓(かんとん)などがあります。
主な症状は、激しい腹痛(周期的に強くなったり弱くなったりすることが多い)、吐き気・嘔吐(食べたものだけでなく、胆汁や便のようなものが出ることも)、腹部膨満感、そして排便や排ガスの停止です。
痛みが非常に強い場合や、腸管の血行が悪くなり壊死するリスクがある場合は、緊急手術が必要となることもあり、強い腹痛に伴い冷や汗やショック症状を呈することがあります。

虚血性大腸炎

大腸の一部の血流が悪くなることによって、その部分の粘膜に炎症や潰瘍ができる病気です。
高齢者や動脈硬化のリスク因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙など)を持つ人に起こりやすいですが、若い人でも便秘や女性に起こることがあります。
多くの場合、突然、強い腹痛(特に左下腹部)が起こり、その後すぐに下痢が始まります。
下痢には鮮やかな血が混じることが多いのも特徴です。
強い痛みに加え、血流障害によって腸管がダメージを受けることで、冷や汗や顔面蒼白を伴うことがあります。
通常は安静と輸液などの対症療法で回復しますが、血行障害が重度の場合は手術が必要になることもあります。

心筋梗塞や大動脈解離など(緊急性が高い)

消化器系の病気ではありませんが、心臓や血管の病気が腹痛として現れることがあります。
心筋梗塞は、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が詰まり、心筋が壊死してしまう病気です。
典型的な症状は強い胸痛ですが、特に高齢者や女性、糖尿病の患者さんなどでは、みぞおちの痛みや吐き気、腹痛として感じられることがあります。
大動脈解離は、大動脈の壁が裂けてしまう非常に危険な病気です。
突然の激しい痛み(胸、背中、腹部、腰など)が特徴ですが、痛みの場所は解離が進むにつれて移動することもあります。

これらの病気で腹痛を伴う場合、多くは「経験したことのないような激しい痛み」であることが多く、同時に大量の冷や汗、顔面蒼白、呼吸困難、意識障害などを伴います。
これらの症状は、体がショック状態に陥っているサインであり、一刻を争う事態です。
消化器症状だと思い込み受診が遅れると命に関わるため、このような場合は迷わず救急車を要請する必要があります。

腹痛と汗が止まらない時の対処法

腹痛と冷や汗はつらい症状ですが、原因によっては自宅での適切なケアで症状が和らぐこともあります。
ただし、これはあくまで症状が軽度な場合や、一時的な不調によるものと考えられ、危険なサインが見られない場合に限ります。

まず行うべきこと(安静、水分補給)

腹痛と冷や汗が出ている時は、無理せず体を休ませることが最も重要です。
横になり、楽な姿勢で安静にしましょう。
体を締め付ける衣類は緩め、お腹を温めることも痛みの緩和に役立つことがあります。
ただし、盲腸など炎症性の病気が疑われる場合は、患部を温めると悪化する可能性があるため、判断に迷う場合は避けましょう。
冷や汗をかくと体温が奪われるため、タオルで汗を拭き取り、必要に応じて毛布などをかけて保温することも大切です。

腹痛や吐き気、下痢に伴って冷や汗が出る場合、体からは水分や電解質が失われています。
脱水症状を防ぐために、水分補給をしっかり行いましょう。
ただし、一度に大量に飲むと吐き気を催すことがあるため、少量ずつ、こまめに飲むのがポイントです。
水やお茶だけでなく、電解質を含んだ経口補水液やスポーツドリンクがおすすめです。
ただし、糖分が多い飲料は腸の動きを刺激することもあるため、症状がひどい場合は経口補水液を選びましょう。
嘔吐がひどく水分が全く摂れない場合は、医療機関での点滴が必要になります。

食事の注意点

腹痛がある時は、胃腸に負担をかけない食事が基本です。
症状が強い間は、固形物の摂取を控えるか、消化の良いものを少量ずつ摂るようにしましょう。

避けるべき食事:

  • 脂っこいもの(揚げ物、肉類、バターなど)
  • 刺激物(辛いもの、酸っぱいもの、炭酸飲料、カフェイン、アルコールなど)
  • 冷たいもの
  • 食物繊維が多いもの(生野菜、きのこ類、豆類など)
  • 乳製品(下痢を悪化させる可能性)

推奨される食事:

  • 重湯、お粥
  • よく煮込んだうどん
  • すりおろしリンゴ
  • 柔らかく煮た野菜(じゃがいも、にんじんなど)
  • 白身魚、鶏のささみなど(症状が落ち着いてから)

症状が改善してきたら、徐々に元の食事に戻していきますが、いきなり普通の食事に戻すのではなく、数日かけて様子を見ながら進めましょう。

市販薬の使用について

腹痛や下痢に対して市販薬を使用することも可能ですが、原因を特定せずに安易に使用することは危険な場合があります。
特に、激しい腹痛や発熱、血便を伴う場合は、自己判断で市販薬を使用せず、必ず医療機関を受診してください。

使用を検討できる市販薬:

  • 整腸剤: 腸内環境を整え、下痢や便秘の症状を緩和します。感染性の下痢にも比較的使いやすいです。
  • 胃酸を抑える薬: 胃の痛みやむかつきがある場合に有効なことがあります。
  • 腹痛を和らげる薬(鎮痙薬): 腸管の過剰な動きを抑え、差し込むような痛みを和らげます。ただし、腸閉塞などが原因の腹痛には使用してはいけません。

注意が必要な市販薬:

  • 下痢止め薬(止痢薬): 腸の動きを止めることで下痢を止めますが、細菌性胃腸炎などで原因菌や毒素を体外に排出する必要がある場合に使うと、かえって病気を長引かせたり、悪化させたりする可能性があります。高熱や血便を伴う下痢には絶対に使用しないでください。
  • 解熱鎮痛薬: 痛みを和らげますが、原因によっては症状を隠してしまい、診断を遅らせる可能性があります。特に、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、胃腸に負担をかけることがあるため、胃腸の不調がある場合は避けた方が良いでしょう。

市販薬を使用する際は、必ず添付文書をよく読み、自分の症状に合っているか、使用上の注意点を確認してください。
不安な場合は、薬剤師に相談しましょう。
症状が改善しない場合や悪化する場合は、すぐに使用を中止し、医療機関を受診してください。

こんな腹痛と汗(冷や汗)は危険|すぐに病院へ行くべき症状

腹痛と冷や汗は、前述のように比較的軽度な原因で起こることもありますが、以下のような症状を伴う場合は、危険な病気のサインである可能性が高く、速やかに医療機関(あるいは救急外来)を受診する必要があります。
これらのサインを見逃さないことが、重篤な事態を避けるために非常に重要です。

強い腹痛が続く・悪化する

時間の経過とともに痛みが和らぐどころか、どんどん強くなる、あるいは安静にしていても痛みが全く改善しない場合は危険です。
特に、経験したことのないような激しい痛みや、お腹全体が硬く板のようになる(腹膜刺激症状)場合は、虫垂炎の穿孔、腸閉塞、膵炎、消化管穿孔など、緊急性の高い病気が疑われます。

冷や汗・顔面蒼白を伴う腹痛

強い痛みに伴う冷や汗や顔面蒼白は、体がショック状態に陥り始めているサインです。
血圧が低下したり、臓器への血流が悪くなったりしている可能性があります。
消化管からの大量出血、心筋梗塞、大動脈解離、急性膵炎、重症の感染症など、生命に関わる危険な状態が隠れているかもしれません。

高熱がある場合の腹痛と汗

腹痛と同時に38℃以上の高熱がある場合は、細菌性の感染症や体内の炎症を示唆します。
胃腸炎だけでなく、虫垂炎、憩室炎、胆嚢炎、膵炎、腎盂腎炎など、腹部の臓器の炎症が原因である可能性があります。
特に、高熱と強い腹痛、悪寒などを伴う場合は、速やかな医療機関の受診が必要です。

血便・吐血を伴う腹痛

便に血が混じる(血便)、あるいは血液を吐く(吐血)を伴う腹痛は、消化管からの出血を示唆します。
血便は、大腸からの出血(大腸憩室出血、虚血性大腸炎、感染性腸炎、大腸がんなど)や、胃や十二指腸からの出血が変化して黒っぽい便(タール便)として出る場合があります。
吐血は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道静脈瘤破裂など、上部消化管からの出血のサインです。
出血量が多い場合や、同時に腹痛、冷や汗、顔面蒼白などの症状を伴う場合は、緊急性が非常に高い状態です。

意識が朦朧とする場合

腹痛と冷や汗に加え、呼びかけへの反応が鈍い、意識がはっきりしない、ろれつが回らないなどの意識障害が見られる場合は、非常に危険な状態です。
重度の脱水による電解質異常、脳への血流不足、ショック状態、あるいは脳自体に原因がある可能性も否定できません。
このような場合は、救急車を要請し、速やかに救急医療を受ける必要があります。

危険な症状のまとめ

症状項目 具体的なサイン 危険性の示唆 対応
腹痛の程度・持続 強い痛みが続く、どんどん悪化する、安静にしても改善しない 緊急性の高い腹部疾患(穿孔、閉塞、炎症など) 速やかに医療機関へ
冷や汗・顔面蒼白 大量の冷や汗をかき、顔色が青白い ショック状態、血圧低下、臓器への血流不足 速やかに医療機関へ(救急含む)
発熱 38℃以上の高熱を伴う 細菌感染、体内の重度な炎症 速やかに医療機関へ
出血 血便(赤い血、タール便)、吐血を伴う 消化管からの出血 緊急性が高い場合は救急、それ以外は医療機関へ
意識状態 意識が朦朧とする、反応が鈍い、呼びかけに応じない 重度脱水、ショック、脳の異常、生命に関わる危険な状態 迷わず救急車を要請
その他 呼吸困難、胸痛、背中の強い痛み、体の麻痺や痺れ、急激な体重減少など(腹痛・汗と併せて) 心血管疾患、他の全身性疾患の可能性 症状に応じて救急または専門医へ

上記のサインが一つでも当てはまる場合は、自己判断せず、速やかに医療機関を受診してください。

腹痛と汗が止まらない場合、何科を受診すべき?

腹痛と冷や汗という症状がある場合、まず最初に考えられるのは消化器系の病気です。
したがって、多くの場合は消化器内科を受診するのが適切です。
消化器内科では、胃、腸、肝臓、胆嚢、膵臓など、消化に関わる臓器の病気を専門としており、腹痛の原因を特定するための診察や検査(血液検査、腹部エコー、X線検査、内視鏡検査など)を行うことができます。

かかりつけの病院がある場合は、まずそちらの内科を受診するのも良いでしょう。
一般的な内科医でも、多くの腹痛の原因疾患に対応できますし、必要に応じて適切な専門科へ紹介してもらうことができます。

ただし、前述の「危険な症状」に当てはまる場合は、緊急性が高い病気の可能性が考えられます。

  • 経験したことのないような激しい痛み
  • 大量の冷や汗や顔面蒼白
  • 意識障害
  • 呼吸困難や胸痛を伴う場合
  • 腹部が硬く板のようになっている

このような場合は、救急車を要請するか、総合病院の救急外来をすぐに受診する必要があります。

また、腹痛が消化器系以外の病気によって引き起こされている可能性も考慮する必要があります。
例えば、背中や腰の痛みを伴う場合は泌尿器科系(尿路結石、腎盂腎炎など)の病気、女性の場合は婦人科系(子宮外妊娠、卵巣嚢腫茎捻転など)の病気、胸痛や背中の痛みが強い場合は循環器内科系(心筋梗塞、大動脈解離など)の病気が原因である可能性も否定できません。

どの科を受診すべきか迷う場合は、まず総合病院の受付に症状を伝え、適切な診療科について相談するか、電話でかかりつけ医や救急相談窓口(#7119など)に相談するのも有効です。
自分の症状を正確に伝えることが、適切な医療機関にたどり着くための第一歩となります。

まとめ|腹痛と汗が止まらない症状、原因と対処法を知り適切に対処しましょう

「腹痛があって汗が止まらない(冷や汗)」という症状は、非常に不快で不安を伴うものですが、その原因は多岐にわたります。
一時的な胃腸の不調やストレスによるものから、胃腸炎、過敏性腸症候群といった比較的よく見られる病気、さらには盲腸、腸閉塞、食中毒、虚血性大腸炎、そして心筋梗塞や大動脈解離といった緊急性の高い病気まで、様々な可能性が考えられます。

症状が出た際は、まずは安静にし、脱水を防ぐための水分補給を心がけましょう。
食事は消化の良いものを少量ずつ摂り、胃腸への負担を減らすことが大切です。
市販薬の使用は、原因が不明な場合や症状が重い場合は避け、特に下痢止め薬の自己判断での使用には注意が必要です。

最も重要なのは、「危険なサイン」を見逃さないことです。
強い腹痛が続く、悪化する、大量の冷や汗や顔面蒼白を伴う、高熱がある、血便や吐血がある、意識が朦朧とする、といった症状がある場合は、迷わず速やかに医療機関を受診してください。
これらのサインは、命に関わる病気が隠れている可能性を示唆しています。

腹痛と冷や汗の原因が分からない場合や、症状が続く、あるいは悪化する場合は、自己判断せずに医療機関(消化器内科や内科など)を受診し、適切な診断と治療を受けることが、症状を改善し、健康を取り戻すための最も確実な方法です。
ご自身の体の声に耳を傾け、適切な行動をとりましょう。


免責事項:
この記事は、一般的な情報提供を目的としており、医学的な助言や診断を代替するものではありません。
個々の症状については、必ず医療機関を受診し、医師の診断と指導を受けてください。
この記事の情報によって生じたいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いません。

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