大腸カメラ検査は、正式には「下部消化管(大腸)内視鏡検査」と呼ばれる検査です。肛門からスコープを挿入し、大腸内の全ての粘膜を直接観察します。腸内の炎症や大腸ポリープ、大腸がんを発見することが可能です。
また、大腸カメラ検査では大腸がんに発展する可能性のある大腸ポリープを切除することが可能であるため、大腸がんを未然に防ぐことができます。早期発見・早期治療のためにも、大腸カメラ検査は非常に重要な検査であるということができます。
検査にかかる時間は基本的に15~30分程度ですが、腸を綺麗にするための腸管洗浄液を3時間ほどかけて服用する必要があるため、おおよそ半日程度の時間を要する検査であるとお考え下さい。
大腸カメラ検査は「痛い・恥ずかしい・時間が掛かる」といったマイナスイメージから、敬遠されやすい検査でもあります。しかし、大腸がんなどの命に関わる病気から自分を守り、健康な生活を送るためにも、大腸カメラ検査は定期的に受けるべき非常に重要な検査です。
当院では、大腸カメラ検査を受けることに不安を感じていらっしゃる方にも安心して検査を受けて頂けるよう、様々な工夫を施しています。大腸カメラ検査を受けることを検討されている方は、ぜひお気軽にご相談下さい。
上記の症状に該当する方は、大腸がんをはじめとする何らかの消化器疾患に罹患している可能性があるため、大腸カメラ検査を受けることをおすすめ致します。
大腸がんは初期段階では自覚症状がほとんどなく、発見されたときには手遅れであるケースも少なくありません。そのため、上記の症状に該当する方や、大腸がんの発症リスクが上がるとされている40歳を超えている方は、定期的に大腸カメラ検査を受けるようにしましょう。
●大腸癌
大腸に大きく盛り上がった進行癌です。この大きさまで進行してしまった場合、内視鏡での治療は難しく、手術になるケースがあります。
●大腸ポリープ
大腸に発生するポリープは、全てが切除の対象になるわけではありません。
大きさ、色、形、粘膜の模様などを詳細に観察し、がん化する恐れがあるため切除する必要があるポリープのみ、内視鏡検査時に切除します。
●大腸憩室炎、憩室出血
大腸には憩室と呼ばれる窪みが存在することがありますが、この憩室から突然痛みもなく出血することがあります。憩室は多発するケースも少なくないため、どの憩室から出血しているかを特定するのが困難な場合もあります。
●感染性腸炎
粘血便が出るとの事で実施した大腸カメラ検査にて、感染性腸炎が見つかりました。直腸にびらんが多発し、アメーバと呼ばれる原虫による腸炎であると特定できました。
●虚血性腸炎
大腸の血流障害によって引き起こされた、虚血性腸炎の画像です。お腹の痛みと血便が出るとのことで行った大腸カメラ検査にて、一部の粘膜が赤く腫れている粘膜障害を認めました。
●炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
慢性的な下痢と時々出る血便の原因を調べる為に行った大腸カメラ検査にて、粘膜の炎症が確認されました。組織検査の結果、潰瘍性大腸炎と診断しました。
01
消化器内視鏡専門医による
苦痛の少ない正確で丁寧な検査
確かな知識と技術を保有する「日本消化器内視鏡学会専門医」が検査を行います。豊富な経験を活かし、丁寧で痛みの少ない検査を提供することを心がけています。
02
鎮静剤を使用した
<眠ってできる大腸カメラ検査>
鎮静剤を使用して検査を行うことも可能です。「気付いたら検査が終わっていた」という感覚で検査を終えることができます。(多少の個人差があります。)
03
種類豊富な下剤
大腸カメラ検査を受けたことがある方の中には、「下剤の内服にストレスを感じた」という方も多いのではないでしょうか。
当院では各患者様に最適の下剤をご提案できるよう、下記の4つの下剤を取り揃えています。
洗浄力 | 味 | 薬の 服用量 |
追加飲料 | |
---|---|---|---|---|
モビプレップ (液体) |
高 | やや良い | 1L〜1.8L | 服用量の半分 |
ピコプレップ (液体) |
やや低い | とても良い | 300ml | 2L程度 |
ビジクリア (錠剤) |
やや低い | 無 | 50錠 | 2L程度 |
ニフレック (液体) |
中 | 苦手な方がいます | 2L | 無 |
各下剤にメリット・デメリットがありますが、総合力の高さからモビプレップをご使用になる方が90%以上となります。患者様のご希望や過去のご経験も含め、最適な下剤ご提案させて頂きます。
04
最新機器の導入
当院では、オリンパス社製の内視鏡「EVIS LUCERA ELLITE」を導入しています。また、炭酸ガスを使用することでお腹の張りを抑えたり、客観的に内視鏡の動きを観察できるスコープガイドと呼ばれる機器を導入し、楽に正確に検査ができるように努めています。
05
徹底した衛生管理
内視鏡検査に関わる器具全てにおいて、衛生管理を徹底して実施しています。内視鏡学会ガイドラインに沿った、正しい洗浄方法と自動洗浄機にて消毒を行っています。また、血液や組織が付着する生検鉗子などはディスポーザブルを使用しています。
06
丁寧な結果説明とレポート報告
検査後には撮影した内視鏡画像をご一緒に見ていただきながら「なぜ問題なかったと言えるのか」「今後はどのようにすれば良いか」など、丁寧にご説明をいたします。
STEP1予約・検査前・準備
検査はネット予約が可能です。検査の日程と下剤処方の為の事前受診の2つの予約をお取り下さい。検査前日から、海藻類・線維質の多い野菜・キウイなどの小さな種が多い果物といった消化が悪いものは控えていただきます。前日は20時程度までに食事を済ませて下さい。水分(水・お茶など透明の飲み物)は食後もとっていただいて問題ありません。就寝前には必ず事前にお渡しした下剤を内服して下さい。
STEP2検査当日・直前
検査の3-4時間前から、ご自宅にて大腸内を綺麗にするための下剤を内服をして下さい。下剤は検査の事前受診時にお渡しいたします。
STEP3内視鏡検査
検査時間は15-30分が目安です。(ポリープ切除の有無など内容によって前後します。)
STEP4検査後・結果説明
鎮静剤を使用された方は、効果が切れるまでお休みいただきます。その後、医師より検査結果の説明を行い、特に異常がなければ終了となります。ポリープなどの病変を切除した場合は、病理検査を行い、後日改めて病理検査を含めた結果説明をさせていただきます。
医師が必要と判断した大腸カメラ検査は保険が適応となります。
内容 | 費用 |
---|---|
大腸カメラ検査 (観察のみ) |
1割負担:¥2,500前後 3割負担:¥7,500前後 |
大腸カメラ検査 + 組織生検検査 |
1割負担:¥3,000〜¥5,000前後 3割負担:¥10,000〜¥16,000前後 |
大腸ポリープ切除手術 | 1割負担:¥7,000〜¥10,000前後 3割負担:¥20,000〜¥30,000前後 |
住所 |
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町 1丁目11-19 東興ビル1階 |
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標榜科目 | 内科、消化器・肝臓内科、 内視鏡内科 |
電話番号 | 0422-29-3876 |
公式サイト | https://sasaki-iin.jp/ |
▲…9:00〜13:00 / 14:00〜17:00
受付は終了30分前となります。
休診日:日曜祝日