胃カメラ検査は、正式には「上部消化管(胃)内視鏡検査」と呼ばれる検査です。口もしくは鼻から内視鏡を挿入し、胃の粘膜を直接観察します。炎症や出血、ポリープ、胃がんなどを発見することが可能です。
また、胃カメラ検査では細い器具を挿入して胃の粘膜を採取することができます。必要に応じて粘膜組織を一部採取し、顕微鏡での病理検査も行います。胃がんをはじめとする様々な消化器疾患の早期発見・早期治療のためにも、胃カメラ検査は非常に重要な検査です。
すべての患者様に毎年の胃カメラ検査が必要という訳ではありませんが、ピロリ菌の感染や除菌歴、胃がんの既往歴などがある方は、胃がんの発症リスクが高いと言えるため、年に一度胃カメラ検査が必要です。
胃カメラ検査は「辛い・苦しい」といったイメージから、敬遠されやすい検査でもありますが、検査を先伸ばしにして早期発見の機会を逃すことがあってはなりません。当院ではそのようなことのないよう、患者様に苦痛の少ない胃カメラ検査を提供するために、鼻からできる胃カメラ(経鼻内視鏡検査)や眠ってできる胃カメラ(鎮静下内視鏡検査)など、様々な工夫を行っております。ぜひお気軽にご相談下さい。
胃を直接観察することで症状の原因究明や、それに合わせた治療を行うことができます。これらの症状に該当する方は定期的に胃カメラ検査を受けるようにしましょう。
●胃がん
進行胃がんの画像です。大きく粘膜がえぐれてしまっているため、すぐに判断がつきます。ピロリ菌感染が原因の胃がんであると考えられます。
わずか15mm程度の非常に小さい胃がんです。注意深く観察をしなければ、こういった病変は発見ができません。周囲に比べてわずかにくぼみがあり、色調も白っぽくなっています。小さいですが悪性度が高い進行胃がんです。
●食道がん
胸に引っかかる様な感じがするとの主訴で行った胃カメラ検査にて、食道がんが見つかりました。食道がんの部分は硬く盛り上がるため、内視鏡で発見しやすいことも特徴です。食道がんは転移しやすいため、早期の発見が非常に重要となります。
●逆流性食道炎
胃液が食道に逆流することで食道粘膜に炎症が起こり、胸焼けやつかえ、のどの違和感・咳といった症状を引き起こす病気です。胃と食道のつなぎ目の辺りから、縦走するびらんが認められるようになります。
●胃十二指腸潰瘍
胃潰瘍とは、胃の粘膜とその下の筋層までがえぐれてしまっている状態を言います。本症例は、ストレスや痛み止めの内服が原因で引き起こされたものです。
ピロリ菌が原因の胃潰瘍です。胃潰瘍は進行すると出血が酷くなり吐血したりすることもあります。その場合には、内視鏡による治療が必要となるケースもあります。
●ピロリ菌感染症
ピロリ菌による胃炎です。ピロリ菌の感染によって斑状の発赤を多数認めます。このようなピロリ菌による胃炎は、胃がんの発生母地や胃潰瘍などの原因となるため注意が必要です。
●胃アニサキス症
アニサキスとは、新鮮な魚介類に寄生している寄生虫です。サバの刺し身を食べたあと6時間後から激しい腹痛が出現したとのことでご来院された患者様の検査画像です。胃カメラ検査を行ったところ、胃にはアニサキスが寄生していました。計三匹のアニサキスを一匹ずつ丁寧に摘出し、摘出後には速やかに痛みが消失しました。
01
消化器内視鏡専門医による
苦痛の少ない正確かつ丁寧な検査
当院の胃カメラ検査は、確かな知識と技術を保有する「日本消化器内視鏡学会専門医」が全例実施します。豊富な経験を活かし、患者様の丁寧で痛みの少ない検査を提供することを心がけています。
02
鎮静剤を使用した
<ほぼ眠ってできる胃カメラ検査>
鎮静剤を使用することにより、眠った状態で検査を受けることが可能であるため、「気付いたら検査が終わっていた」という感覚で検査を終えることができます。(個人差はございます。)
03
極細径スコープを用いた
経鼻内視鏡検査
鼻から胃カメラが可能です。胃カメラ検査では、オリンパス社の最新細径内視鏡GIF-1200Nを使用していますが、先端部の径が5.4mmと非常に細いため、患者様に負担が少ない挿入を可能にしています。
04
最新機器の導入
オリンパス社製の内視鏡「EVIS X1」を導入しています。この内視鏡システムはNBI(挟帯域光観察)と呼ばれる特殊光を使用して粘膜表面の微細な血管を拡大観察することで、通常の胃カメラ検査では発見が難しい病変も診断可能にしています。
05
徹底した衛生管理
内視鏡検査に関わる器具全てにおいて、衛生管理を徹底して実施しています。内視鏡学会ガイドラインに沿った、正しい洗浄方法と自動洗浄機にて消毒を行っています。また、血液や組織が付着する生検鉗子などはディスポーザブルを使用しています。
06
丁寧な結果説明とレポート報告
検査後には撮影した内視鏡画像をご一緒に見ていただきながら、「なぜ問題なかったと言えるのか」「今後はどのようにすれば良いか」など、丁寧にご説明をいたします。
07
24時間WEB予約が可能・夕方胃カメラにも対応
当院はWEB予約システムを導入しており、胃カメラ検査の予約をWEB上で24時間受け付けております。お仕事で忙しい方にも検査を受けて頂けるよう、夕方の胃カメラ検査も実施しています。
STEP1検査前日・当日の準備
午前の検査をご希望の方は、前日の夕食を23時までに済ませて下さい。午後の検査をご希望の方は、朝食は朝7時までに消化の良い食事を済ませて下さい。水・お茶は飲んでいただいて問題ありません。内服薬に関しては医師の指示に従ってください。
STEP2検査当日・直前
ご来院後、内視鏡室で事前に飲むお薬を内服いただいた後、喉の感覚を麻痺させるためのゼリー状の麻酔を服用いただきます。麻酔が効いてきたら、ベッドに横になっていただき検査を開始します。
STEP3内視鏡検査
眠った状態で検査を受けて頂けるよう、ご希望の方には最初に鎮静剤の点滴を開始します。検査時間は10分以内です。検査中は看護師が付き添います。
STEP4検査後・結果説明
検査後はしばらく休憩していただき、その後医師より説明を行います。異常がなければ終了となります。組織の採取を行った場合は、病理検査を行いますので後日改めて受診していただき、病理検査を含めた結果説明をさせていただきます。
医師が必要と判断した胃カメラ検査は保険が適応となります。
内容 | 費用 |
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胃内視鏡 (観察のみ) |
1割負担:¥2,000前後 3割負担:¥4,500前後 |
胃内視鏡 + 病理組織検査 |
1割負担:¥3,000〜¥4,000前後 3割負担:¥9,000〜¥12,000前後 |
住所 |
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町 1丁目11-19 東興ビル1階 |
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標榜科目 | 内科、消化器・肝臓内科、 内視鏡内科 |
電話番号 | 0422-29-3876 |
公式サイト | https://sasaki-iin.jp/ |
▲…9:00〜13:00 / 14:00〜17:00
受付は終了30分前となります。
休診日:日曜祝日