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だるい 眠い 何もしたくない時の原因と対策|隠れた病気のサインとは?

「だるい 眠い 何もしたくない」。
こうした感覚は、多くの人が一度は経験したことがあるかもしれません。
一時的な疲れやストレスが原因であることもあれば、心や体が発している重要なサイン、あるいは何らかの病気が隠れている可能性もゼロではありません。
この記事では、「だるい 眠い 何もしたくない」という状態の原因から、自分でできる対処法、そして医療機関に相談すべき目安や相談先について、分かりやすく解説します。
この状態が長く続いている方、どうすれば良いか分からないと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

一時的な疲労?それとも心理的なサイン?

この感覚は、身体的な疲労だけでなく、精神的な疲労やストレスが複合的に絡み合って生じることがよくあります。
単なる「面倒くさい」という気持ちとは異なり、体を動かすことや何かを考えること自体が億劫に感じられ、強い倦怠感や眠気に襲われるのが特徴です。

「だるい 眠い 何もしたくない」という感覚が一時的なものであれば、それは単なる身体的な疲労のサインかもしれません。
徹夜明け、激しい運動の後、風邪の引き始めなど、原因がはっきりしている場合は、十分な休息を取ることで回復することがほとんどです。

しかし、原因が思い当たらず、この状態が何日、あるいは何週間も続く場合は、心理的な疲労やストレスが蓄積しているサインである可能性があります。
心は体に比べて疲労に気づきにくいことがありますが、体のだるさや眠気、そして「何もしたくない」という意欲の低下としてSOSを発していることがあります。
心理的なサインである場合、休息だけでは改善しにくいことが多く、根本的なストレスの原因や心の状態に目を向ける必要があります。

無気力や倦怠感との関連性

「だるい 眠い 何もしたくない」という状態は、しばしば「無気力」や「倦怠感」と深く関連しています。

  • 倦怠感(けんたいかん):体が重く、力が入らない、だるいといった身体的な不快感。
  • 無気力(むきりょく):物事に対する興味や関心が失われ、何かをしようという意欲が湧かない精神的な状態。

「だるい 眠い 何もしたくない」という感覚は、この身体的な倦怠感と精神的な無気力が同時に現れている状態と言えます。
体が疲れてだるく、眠気があるために動きたくない、そしてそれに加えて、心も疲れてしまい、何かをする意欲そのものが湧かない、という悪循環に陥っている可能性があります。
この状態が続くと、日常生活や仕事、人間関係にも影響が出やすくなります。

目次

なぜ「だるい 眠い 何もしたくない」が続くのか?主な原因

「だるい 眠い 何もしたくない」という状態が続く背景には、さまざまな原因が考えられます。
これらの原因は一つだけでなく、複数組み合わさっていることも少なくありません。

身体的な原因:睡眠不足、栄養、体の不調

私たちの体は、エネルギーを生成し、機能を維持するために休息と適切な栄養が必要です。
これらのバランスが崩れると、「だるい 眠い 何もしたくない」という感覚に直結します。

  • 睡眠不足または睡眠の質の低下:

    • 必要な睡眠時間が取れていない(量が不足)。
    • 寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、熟睡できない(質が悪い)。
    • 睡眠は体の修復や脳機能の維持に不可欠です。睡眠が足りないと、脳も体も十分に回復できず、日中の強い眠気、倦怠感、集中力低下、そして意欲の低下につながります。
    • シフトワークや夜更かしなど、生活リズムの乱れも体のバイオリズムを崩し、同様の症状を引き起こします。
  • 栄養不足または偏り:

    • 食事を抜く、偏った食事ばかり摂る、ジャンクフードが多いなど、必要な栄養素(ビタミン、ミネラル、タンパク質、炭水化物など)が不足していると、エネルギー不足に陥り、だるさや疲労感を感じやすくなります。
    • 特に鉄分不足による貧血は、全身に酸素が十分に運ばれず、だるさや息切れ、眠気の典型的な原因となります。
    • ビタミンB群(特にB1、B6、B12)の不足も、エネルギー代謝や神経機能に関わるため、疲労や倦怠感につながることがあります。
    • 極端な食事制限によるダイエットも、必要なエネルギーや栄養素が不足し、この状態を引き起こすことがあります。
  • 体の不調や隠れた病気:

    • 風邪やインフルエンザ、その他の感染症の初期症状として、だるさや眠気、何もしたくない感覚が現れることがあります。
    • 慢性的な体の不調(例えば、頭痛、肩こり、腰痛など)も、持続的なストレスとなり、心身の疲労につながります。
    • 内分泌系の疾患(甲状腺機能低下症など)は、代謝が低下し、強い疲労感、眠気、無気力感を引き起こすことがあります。
    • 貧血、低血圧、自律神経失調症なども、だるさやめまい、立ちくらみとともに、意欲低下を伴うことがあります。
    • 睡眠時無呼吸症候群など、睡眠中に呼吸が止まる病気は、睡眠の質を著しく低下させ、日中の強い眠気と倦怠感の原因となります。

心理的な原因:ストレス、精神疲労、めんどくさい

心にかかる負担は、目に見えないため気づきにくいことがありますが、身体的な症状として現れることが多々あります。「だるい 眠い 何もしたくない」も、その代表的なサインの一つです。

  • 慢性的なストレス:

    • 仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、経済的な不安など、日常的にストレスにさらされていると、体は常に緊張状態になり、心身ともに疲弊します。
    • ストレス反応として、自律神経のバランスが崩れ、疲労感、不眠または過眠、食欲不振または過食、そして意欲の低下などが現れます。
    • 特に、自分でコントロールできないと感じるストレスや、解決の糸口が見えないストレスは、心への負担が大きくなります。
  • 精神疲労:

    • 長時間集中する作業、複雑な判断を要する仕事、感情的な対応が必要な状況などが続くと、脳は疲弊します。
    • 精神的な疲労が蓄積すると、思考力が低下し、集中力が続かず、物事に取り組むエネルギーが枯渇したように感じます。これが「何もしたくない」という感覚につながります。
    • 常に気を張っている状態や、感情を抑え込んでいる状態も、精神的な疲労を増大させます。
  • 「めんどくさい」という感情の背景:

    • 「めんどくさい」という感情は、単なる怠け心ではなく、心理的なエネルギーの枯渇を示していることがあります。
    • 何かを始めるための心のハードルが高くなっている状態であり、これは疲労、ストレス、あるいは些細な不安が原因で起こり得ます。
    • かつて楽しかったことや、本来ならやるべきことに対しても「めんどくさい」と感じるようになったら、それは心理的な疲労が蓄積しているサインかもしれません。

環境的な原因:仕事や人間関係の影響

私たちのを取り巻く環境も、心身の状態に大きな影響を与えます。

  • 仕事や学業における問題:

    • 過重労働、長時間労働、休日が少ないといった物理的な負担。
    • 職場の人間関係の悩み、ハラスメント。
    • 仕事内容への不満、目標が不明確、評価への不公平感など、精神的なストレス。
    • 達成感ややりがいを感じられない状況は、モチベーションを低下させ、「何もしたくない」という感覚を強めます。
    • 受験や就職活動など、将来への不安が大きなプレッシャーとなることもあります。
  • 人間関係の問題:

    • 家族、友人、恋人との関係の悩み。
    • 周囲の期待に応えようとしすぎる、あるいは自分を偽って付き合っていることによる疲労。
    • 孤立感や孤独感。
    • 人間関係のトラブルは、強い精神的なストレス源となり、心身の不調を引き起こします。
  • 環境の変化:

    • 引っ越し、転職、入学、卒業、結婚、出産、死別など、大きなライフイベントは、ポジティブなものであっても適応にエネルギーを要するため、心身に負担をかけます。
    • 新しい環境への適応ストレスが、「だるい 眠い 何もしたくない」という感覚につながることがあります。
    • 季節の変化、特に日照時間の短い冬場は、セロトニン不足などから気分が落ち込みやすく、倦怠感や過眠(冬眠のように眠りたくなること)を伴う季節性うつ病のリスクが高まります。

関連検索で見る症状:やる気が出ない、楽しくない、疲れた状態

Googleなどの検索エンジンで「だるい 眠い 何もしたくない」と同時に検索されることが多い言葉に「やる気が出ない」「楽しくない」「疲れた状態」があります。
これらの症状は、まさにこの状態と表裏一体の関係にあります。

  • やる気が出ない: 何かを始めるためのエネルギーやモチベーションが湧かない状態。これは無気力そのものであり、「何もしたくない」とほぼ同義です。目標が見えなかったり、疲労困憊だったりすることが原因で起こります。
  • 楽しくない: かつて楽しめていた趣味や活動、人との交流などに対して、興味や喜びを感じられなくなった状態。これは、うつ病などの精神疾患の重要なサインの一つでもあります。心が疲れている、あるいは感情が鈍くなっている可能性があります。
  • 疲れた状態: 肉体的な疲労だけでなく、精神的な疲労、つまり「脳が疲れた」「心が疲れた」状態も含まれます。この「疲れた状態」が慢性化すると、「だるい 眠い 何もしたくない」という感覚が常態化してしまいます。

これらの関連症状は、「だるい 眠い 何もしたくない」という感覚が、単なる一過性の疲れではなく、心身のより深い問題を示唆している可能性を示唆しています。
もしこれらの症状も同時に感じている場合は、注意が必要です。

放置は危険?病気の可能性も

「だるい 眠い 何もしたくない」という状態が一時的なものであれば心配いりませんが、長期間(例えば2週間以上)続いたり、症状が重く日常生活に支障をきたすようになったりする場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。
この状態を放置すると、症状が悪化したり、別の問題を引き起こしたりするリスクがあります。

何もしたくない、眠っていたいのは病気?考えられる疾患

「何もしたくない」「一日中眠っていたい」「ベッドから出たくない」という感覚が強い場合、いくつかの病気が考えられます。

考えられる病気 主な特徴と「だるい 眠い 何もしたくない」との関連性
うつ病 精神疾患の代表例。気分が落ち込む、興味や喜びの喪失、食欲・睡眠の変化(不眠または過眠)、集中力低下、自責感、疲労感、意欲の低下(何もしたくない)、希死念慮など。特に意欲の低下や疲労感は顕著に現れます。
適応障害 特定のストレス要因(職場、学校、人間関係など)が原因で、精神的・身体的な症状が現れるもの。ストレス要因から離れると症状が軽快するのが特徴です。気分の落ち込み、不安、無気力、倦怠感などが現れます。
双極性障害(躁うつ病) 気分が高揚する躁状態と、気分が落ち込むうつ状態を繰り返す病気。うつ状態の時に、うつ病と同様の「何もしたくない」「眠っていたい」といった症状が現れます。
不安障害 過度な不安や心配が持続し、日常生活に支障をきたす病気(全般性不安障害、社交不安障害、パニック障害など)。不安や緊張によって心身が疲弊し、倦怠感や集中力低下、不眠などを伴うことがあります。
甲状腺機能低下症 甲状腺ホルモンの分泌が低下する内分泌疾患。代謝が全般的に低下するため、強い倦怠感、眠気、気力低下、むくみ、寒がり、便秘、体重増加などの症状が現れます。
貧血 血液中のヘモグロビン濃度が低下し、全身への酸素供給が不足する状態。鉄欠乏性貧血が多い。だるさ、疲労感、めまい、息切れ、顔色が悪い、集中力低下などが現れます。
睡眠時無呼吸症候群 睡眠中に繰り返し呼吸が止まったり浅くなったりする病気。睡眠の質が著しく低下するため、日中の強い眠気、倦怠感、集中力低下、頭痛などを引き起こします。
慢性疲労症候群(ME/CFS) 十分な休養をとっても回復しない、原因不明の強い疲労感が6ヶ月以上続く病気。微熱、リンパ節の腫れ、筋肉痛、思考力・集中力低下、睡眠障害など、さまざまな症状を伴います。身体活動後に症状が悪化する「ブレインフォグ」と呼ばれる思考力低下なども特徴的です。

これらの病気以外にも、糖尿病、心疾患、自己免疫疾患など、さまざまな身体疾患が倦怠感や意欲低下を伴うことがあります。
自己判断せず、専門家の診断を受けることが重要です。

メンタルが疲れているサインをチェック

「だるい 眠い 何もしたくない」という感覚に加え、以下のようなサインがある場合は、メンタルが疲れている、あるいは精神的な不調の可能性が高いと考えられます。

  • 以前は楽しめていたことに関心がなくなった
  • 気分が沈む、ゆううつな気持ちが続く
  • 将来に対して希望が持てない、悲観的になる
  • 自分を責める、自己肯定感が低い
  • イライラしやすくなった、怒りっぽい
  • 些細なことで不安になったり、緊張したりする
  • 集中力が続かず、物事を最後までやり遂げられない
  • 記憶力が低下したように感じる
  • 食欲がない、または食べ過ぎてしまう
  • 眠れない、または寝すぎてしまう
  • 体の痛み(頭痛、腹痛など)や不調が続くが、検査しても異常が見つからない
  • 人と会うのが億劫になった、引きこもりがちになった
  • 朝起きるのが特に辛い
  • 決断力がなくなった
  • 死にたい、消えたいなどと思うことがある

これらのサインが複数当てはまり、長く続いている場合は、メンタルヘルスの専門家に相談することを強くお勧めします。

医療機関を受診すべき目安

「だるい 眠い 何もしたくない」という状態が続く場合、どのタイミングで医療機関を受診すべきか迷うことがあるかもしれません。
以下は、受診を検討すべき具体的な目安です。

受診検討の目安
症状が2週間以上継続している
日常生活(仕事、学業、家事、人との交流など)に支障が出ている
十分な休息や睡眠をとっても改善が見られない
強い気分の落ち込みや不安を伴う
食欲不振や過食、体重の増減が見られる
不眠が続く、または過眠(長時間眠っても眠気が取れない)がある
原因不明の身体症状(頭痛、腹痛、動悸、息苦しさなど)を伴う
死にたい、消えたいといった考えが頭をよぎる
アルコールや特定の物質への依存傾向が見られる
以前も同じような状態になったことがあり、その際に治療を受けていたことがある

これらの目安に一つでも当てはまる場合は、早めに医療機関に相談することをお勧めします。
特に、死にたいという気持ちが強い場合は、ためらわずに緊急性の高い相談窓口や医療機関を受診してください。

今すぐできる「だるい 眠い 何もしたくない」時の対処法

医療機関を受診する前に、あるいは受診と並行して、自分でできる対処法もたくさんあります。
まずは、心と体に休息を与え、負担を減らすことから始めてみましょう。

まずは休息をしっかりとる

最も基本的なことですが、最も重要な対処法です。

  • 睡眠時間を確保する: 可能であれば、いつもより長めに寝てみましょう。平日も休日も同じ時間に寝起きするよう心がけると、体内時計が整いやすくなります。質の良い睡眠のために、寝る前のスマホやPCを控え、寝室を暗く静かにするなど工夫しましょう。
  • 短い休憩や仮眠を取り入れる: 昼間に強い眠気を感じたら、15~20分程度の短い仮眠を取ると、脳の疲労が軽減され、すっきりすることがあります。ただし、30分以上の長い仮眠は夜の睡眠に影響するので注意が必要です。
  • 何もせずぼーっとする時間を作る: アクティビティだけでなく、意識的に何もしない時間も大切です。テレビやスマホから離れ、静かな場所でただ座っている、窓の外を眺める、といった時間を持つことで、脳を休ませることができます。
  • 「やることリスト」を減らす: 抱え込みすぎているタスクや予定がないか見直しましょう。完璧を目指さず、優先順位の低いものは後回しにする、誰かに頼む、あるいは思い切ってやめることも検討しましょう。

気分転換や環境調整を試す

気分を変えたり、ストレスの原因から一時的に距離を置いたりすることも有効です。

  • 好きなこと、楽しいことリストを作る: 小さなことでも構いません。好きな音楽を聴く、お気に入りの飲み物を飲む、好きな映画や本を見る、ペットと触れ合うなど、自分が心地よいと感じることをリストアップし、実践してみましょう。
  • 軽い運動や散歩: 外に出て新鮮な空気を吸いながら軽く体を動かすと、気分がリフレッシュされます。近所を散歩する、ストレッチをするなど、無理のない範囲で始めてみましょう。運動は脳内のエンドルフィン(幸福感をもたらす物質)の分泌を促し、気分の改善に役立ちます。
  • 自然に触れる: 公園に行く、植物を育てるなど、自然に触れる機会を持つと心が落ち着き、リラックス効果が得られます。
  • 環境を整える: 部屋を片付ける、模様替えをする、お気に入りの香りを焚くなど、身の回りの環境を心地よいものにすることで、気分が上向くことがあります。
  • 小さな目標を設定し達成感を味わう: 「何もしたくない」と感じる時は、大きな目標は設定せず、「コップを洗う」「5分だけ散歩する」など、ごく小さな目標を立ててみましょう。それを達成することで、「できた」という感覚が得られ、次の行動へのエネルギーにつながります。
  • ストレスの原因から一時的に離れる: もし特定の状況や人物が強いストレス源になっているなら、可能であれば一時的に距離を置いてみましょう。休暇を取る、その場を離れる、連絡を控えるなど、自分を守る行動も大切です。

食事や生活習慣を見直す

体の内側から整えることも、心身の回復には不可欠です。

  • バランスの取れた食事: 規則正しく3食摂ることを心がけ、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂取しましょう。特に、脳のエネルギー源となるブドウ糖(炭水化物)や、神経伝達物質の合成に関わるタンパク質、ビタミンB群は意識して摂りたい栄養素です。

    • 鉄分: 貧血予防に。レバー、ほうれん草、ひじき、赤身肉など。
    • ビタミンB群: エネルギー代謝を助け、神経機能をサポート。豚肉、レバー、魚、大豆製品、緑黄色野菜など。
    • オメガ3脂肪酸: 脳機能や精神安定に関与。青魚(サバ、イワシ)、亜麻仁油、くるみなど。
  • 水分をこまめに摂取する: 脱水は疲労感や集中力低下の原因になります。
  • カフェインやアルコールの摂取に注意: 過度なカフェイン摂取は睡眠を妨げ、不安を増強させることがあります。アルコールは一時的に気分を紛らわせるかもしれませんが、睡眠の質を低下させ、うつ症状を悪化させる可能性があるため控えめにしましょう。
  • 軽い運動を習慣化: 急に激しい運動をする必要はありません。毎日少しずつでも体を動かす習慣をつけると、体力がつき、気分転換にもなり、睡眠の質も向上します。

信頼できる誰かに相談する

一人で抱え込まず、自分の気持ちを話すだけでも楽になることがあります。

  • 家族や友人: 信頼できる家族や友人に、今の気持ちや状況を正直に話してみましょう。話を聞いてもらうだけでも、気持ちが整理されたり、共感や励ましを得られたりします。
  • 職場の同僚や上司: 仕事が原因で疲れている場合は、理解のある同僚や上司に相談することで、業務量の調整やサポートを受けられる可能性があります。
  • 相談相手を選ぶ: 誰に話すか、相手を選ぶことも重要です。否定的な反応をする人や、問題を軽視する人ではなく、あなたの話を真剣に聞いてくれる人を選びましょう。
  • 話すのが難しい場合は手紙やメッセージで: 直接話すのが難しい場合は、手紙やメッセージで気持ちを伝える方法もあります。

誰かに話すことが難しい場合は、後述する専門の相談窓口を利用するのも良いでしょう。

どこに相談すればいい?医療機関や窓口

セルフケアを試しても改善が見られない場合や、症状が重い場合は、専門家の助けを借りることが大切です。
どこに相談すれば良いか、主な相談先をご紹介します。

心療内科・精神科

精神的な原因(うつ病、適応障害、不安障害など)が強く疑われる場合や、メンタルヘルスの専門的な診察・治療を受けたい場合は、心療内科または精神科を受診するのが最も適しています。

  • 心療内科: 主にストレスなど心理的な要因によって引き起こされる身体症状(頭痛、腹痛、動悸、倦怠感など)を中心に診察します。体の不調がメインで、精神的な問題が関連しているかもしれないと感じる場合に適しています。
  • 精神科: 気分の落ち込み、意欲低下、不安、幻覚、幻聴など、精神症状を中心に診察します。精神的な不調がメインで、体の症状はそれに伴うものだと感じる場合に適しています。

最近では、心療内科と精神科の両方を標榜しているクリニックも多く、どちらを受診すれば良いか迷う場合は、まずは最寄りのクリニックに電話で相談してみるのも良いでしょう。
診察では、医師が症状について詳しく問診を行います。必要に応じて、心理検査や血液検査などが行われることもあります。診断に基づき、薬物療法(抗うつ薬、抗不安薬など)、精神療法(カウンセリングなど)、生活指導など、適切な治療が提案されます。

かかりつけ医

まずは身近な医師に相談したい、あるいは身体的な不調も同時に感じており、身体疾患の可能性も否定できないと感じる場合は、かかりつけ医(内科など)に相談するのも良い選択肢です。

  • かかりつけ医はあなたの普段の健康状態を把握しているため、話しやすい場合が多いでしょう。
  • 血液検査などを行い、貧血や甲状腺機能低下症など、身体的な原因がないかを確認してくれます。
  • もし身体的な原因が見つからなかった場合や、精神的な問題が大きいと判断された場合は、適切な専門医(心療内科や精神科など)を紹介してくれます。

どこに相談すべきか分からない場合や、まず体の状態をチェックしたい場合は、かかりつけ医に相談することから始めてみるのも良いでしょう。

相談窓口

病院に行くほどではないかもしれない、あるいはまずは匿名で相談したいという場合は、以下のような相談窓口を利用できます。

相談窓口の種類 特徴
精神保健福祉センター 都道府県・指定都市に設置されている公的な相談機関。精神的な健康問題に関する専門的な相談や情報提供を行っています。医師、保健師、精神保健福祉士、作業療法士などの専門職が配置されています。電話や面談で相談できます。
保健所 地域住民の健康に関わる公的な機関。保健師などが、心身の健康問題に関する相談に応じてくれます。必要に応じて、医療機関などの情報提供や紹介も行っています。
いのちの電話、よりそいホットラインなど 民間やNPOなどが運営する、電話による相談窓口。24時間体制で対応しているところもあります。匿名で、気軽に相談できます。死にたい気持ちなど、切羽詰まった状況でも利用しやすいです。
職場の産業医・産業保健スタッフ 企業によっては、従業員の心身の健康管理のために産業医や産業保健スタッフが配置されています。仕事に関するストレスや心身の不調について相談できます。プライバシーは保護されます。
大学の保健センター・学生相談室 学生の場合、大学内の保健センターや学生相談室で、医師やカウンセラーに相談できます。学業に関する悩みや人間関係の悩みなど、学生特有の相談にも対応しています。
民間のカウンセリング機関 臨床心理士や公認心理師などが所属する機関。専門的なカウンセリングを受けることができます。ただし、保険適用外となることが多く、費用がかかる場合があります。

これらの相談窓口は、あなたの話を聞き、状況を整理する手助けをしてくれたり、適切な情報やアドバイスを提供してくれたりします。すぐに病院に行くことに抵抗がある場合でも、まずはこうした窓口に連絡してみることから始めてみましょう。

まとめ|一人で悩まず専門家へ相談を

「だるい 眠い 何もしたくない」という感覚は、単なる怠けではなく、心や体が発している重要なサインです。
一時的な疲れであれば休息で回復しますが、長期間続いたり、日常生活に支障が出たりする場合は、身体的・心理的な様々な原因が考えられ、中には病気が隠れている可能性もあります。

この状態が続く原因としては、睡眠不足、栄養不足、体の不調といった身体的な要因、ストレス、精神疲労、無気力といった心理的な要因、そして仕事や人間関係といった環境的な要因が複合的に絡み合っていることがよくあります。

放置すると症状が悪化したり、うつ病などの精神疾患や身体疾患につながったりするリスクもあります。「やる気が出ない」「楽しくない」「疲れた状態」といった関連症状も同時に現れている場合は、より注意が必要です。

まずは、十分な休息をとる、気分転換を試す、食事や生活習慣を見直す、信頼できる誰かに話を聞いてもらうといったセルフケアを実践してみましょう。
しかし、セルフケアだけでは改善しない場合や、症状が重い場合(2週間以上続く、日常生活に支障がある、死にたい気持ちがあるなど)は、迷わず専門家への相談を検討してください。

相談先としては、心身両面からのアプローチが可能な心療内科・精神科、まずは身体的なチェックも兼ねて相談できるかかりつけ医、そして匿名で気軽に話せる公的な相談窓口(精神保健福祉センター、保健所など)や民間の相談窓口があります。

「だるい 眠い 何もしたくない」という状態は、決してあなた一人だけが経験していることではありません。
そして、それはあなたの心がSOSを発している可能性のある大切なサインです。
勇気を出して一歩踏み出し、専門家のサポートを得ることで、回復への道が開けるはずです。
一人で抱え込まず、まずは誰かに話してみる、あるいは相談窓口に連絡してみることから始めてみましょう。

免責事項:
この記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の症状に対する医学的な診断や治療を保証するものではありません。
読者の皆様の健康状態に関しては、必ず医療機関の専門医にご相談ください。
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