糖尿病治療をあきらめた方へ | 吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院|糖尿病・内視鏡・肝臓
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糖尿病治療をあきらめた方へ GIVEN UP

糖尿病と言われたら・・・

「あなたは糖尿病です」と診断されることは、患者様にとって大きなショックを受けると言われております。それまでの食事内容が悪かったのか、家族に糖尿病患者がいて自分は遺伝性ではないだろうか、何か特別なきっかけがあって発症してしまったのか。

患者様の多くは「なぜ、自分はこの病気にかかってしまったのか」と思いを巡らせ、次にこれから食事はどのように変えなければいけないのか、治療は何をするのか、医療負担はどうなるのかと更に困惑し、失望される方が少なくありません。

なぜ糖尿病治療を
断念してしまうのか
WHY

糖尿病は残念ながら、現在の医療でも治りきるのが難しい病気に分類されます。そのため、定期的な通院をし、食事療法と薬物治療をメインに生涯携わっていく必要性があります。しかしながら、患者様の中には糖尿病治療を断念してしまうことが多々あります。理由としては様々ですが、一般的な理由として下記が挙げられます。

  1. PATTERN
    生活水準の低下への不満

    糖尿病治療では、それまでの食事内容や運動習慣を見直すこと、また必要な場合は薬物療法も同時に始まります。しかし実現不可能な治療を医療側から提示されると、日常生活そのものを変えなければならず患者様にとって大きな負担となります。

    治療により生活が変わってしまったことによる苦痛としては、「食事の楽しみを奪われたように感じる」「常に食べ物や食事が気になる」ほか、治療そのものを苦痛に感じ「糖尿病のために毎日多くの精神的・肉体的エネルギーが奪われていると感じる」などが挙げられます。

  2. PATTERN
    病状進行への恐怖

    糖尿病は進行性であり、合併症が併発するリスクがあります。そのため、現状のまま生活を続けられるか、合併症が出たときにうまく対応できるかなど将来に対する不安が生じやすいです。治療がうまく行かないときには罪悪感を感じ、自分を責めてしまったり、糖尿病を管理するために努力し続けた結果、燃え尽きてしまうこともあります。

  3. PATTERN
    治療トラブル、情報不足

    自身の糖尿病の治療法(食事療法、運動療法、薬物治療など)に対して明確な目標がなく、何をしたらいいのかわからない患者様もいらっしゃいます。また、薬が増えることにより経済的負担が大きく病院から足が遠のいたり、低血糖など特定の副作用に対しての不安が拭えない方、「自身が受けている治療は適正なのか、更に自分に適した治療がどこかにあるのではないだろうか」と医師や治療に対して不満や不信感にかられる患者様もいらっしゃいます。

  4. PATTERN
    環境要因

    周囲の人や社会の無理解が患者様にとっては大きな負担になることがあります。他者に何を食べるべきか指示されるなど押し付けられることによって不愉快な思いを強いられたり、逆に自分が糖尿病管理のために努力していることに対し友人や家族が協力的でないと感じ、孤立感を感じることがあります。

  5. PATTERN
    心的因子

    治療そのものに抵抗がある、自身が糖尿病であることを受け入れられない、糖尿病への恐怖や病気を抱えることにより人生に憂いや孤独、怒りを感じる、糖尿病に打ちのめされたように感じる、自分の気持ちや感情が糖尿病と関連しているかさえ分からなくなることがあります。

当院のできる治療再開の
サポート

治療トラブルの多くは病気や治療に対する医療者・患者間の情報共有不足によるものと考えております。もちろん糖尿病の病態の中には治療の選択肢が極めて少ないものもありますが、可能な限り患者様の生活背景やご希望を伺い、その方に合う治療方法を提示することで、出来るだけ今までに近い生活をしやすいようにサポート致します。治りにくい病気であるからこそ、生涯を通して付き合っていかなければならないのが糖尿病治療の大変なところです。

まずは出来る範囲内で治療を開始し、通院を継続することが最初のステップとなります。治療内容や医療費など治療継続にあたって懸念されていらっしゃる場合は、どうぞご遠慮なくお伝えください。メリット、デメリットをご説明しつつ、患者様に合う治療法を可能な限り挙げさせていただきます。下記に一例ではありますが、具体的な解決策を述べました。ご一助になれば幸いです。

生活水準の低下への不満

病気になってしまったことにより、食事をはじめ生活を一変しなければならないのは誰しも苦痛であると思います。まずは診察で患者様の日常習慣を伺い、現在の状態を把握、そして継続が可能であると思える治療方法(朝のみ内服をする、インスリンを一日1回からチャレンジするなど)を模索していきます。

病状進行への恐怖・
治療トラブル、情報不足

糖尿病治療の最終目標は『合併症の進行を遅らせながら、健康な人と変わらない生活の質(quality of life:QOL)を保ち、健康な人と変わらない寿命を全うすること』です。そのためには初診でご自身の生活習慣を伺い、目標体重、一日の食事カロリー、食事の仕方、運動の一例を提示したします。

また、目標とする血糖値もその患者様によって異なりますため、年齢や治療内容などの個人的背景をもとに具体的な数値を算出いたします。他にもどんなタイプの糖尿病なのか、ご自身のインスリン分泌量はどのくらいなのか、合併症の度合いなどもお調べします。

血糖降下薬に関しては現在、多くの種類が出ております。内服薬も強力に効くが低血糖を起こしやすい薬、すぐに効果は切れるが一日3回飲まなければならない薬、血糖値が低いときには効かず高血糖時にだけ血糖値を下げる薬など値段や特徴が多種多様です。糖尿病の状態によっては使用できる薬が限られることもありますが、出来る限りその患者様の希望に沿う薬物療法を提案させて頂きます。

環境要因・心的因子

日本人はインスリンの分泌量が比較的少なく、少々カロリーオーバーした程度でも糖尿病を発症してしまうことがあります。また食事に関係なく自身のインスリンを破壊し発症する自己免疫型の糖尿病や、ステロイドや化学療法など他の薬剤が原因で発症する糖尿病などもあります。まず始めにご自身の糖尿病がどのタイプでどんな状況であるかを把握し、患者様のご希望があればご家族様にも同様の説明をすることも可能です。

ご家族や周囲の方が食事や内服薬管理などサポートしてくだされば、治療の成功率はさらに高まります。また必要に応じて社会的支援や地域リソースを導入することにより、患者様の生活背景に関わず治療を継続することも可能になります。まずはご相談ください。

FLOW 治療の流れ

  1. 健康診断で高血糖と言われた・
    高血糖の自覚症状がある・
    糖尿病とすでに診断されている

    自覚症状の有無、血液検査で高血糖と指摘されていらっしゃる患者様は糖尿病の可能性があると判断します。

  2. 事前問診表記入

    スムースな情報共有をおこなうために、予め事前問診表にご記入いただきます。

  3. 外来受診し診察、血液・尿検査を行なう
    (糖尿病と確定・糖尿病予備軍・糖尿病ではない)

    糖尿病の確定診断には問診のほか血液検査を行います。糖尿病と確定している患者様には、前回と比較し血糖値の動向を調べるため、診察たびに採血と採尿をします。必要に応じて追加検査をします。

  4. 病態に合わせた治療を開始
    食事・運動療法から開始
    引き続き定期検診をする

    糖尿病患者様には合併症、インスリン分泌能、生活背景などご自身の状態をもとに患者様のご希望と最善の治療法を話し合い、選択肢をご提示します。糖尿病予備軍の患者様は発症しないように食事・運動生活の見直しについて具体的に説明いたします。

  5. 患者様個人にあわせた
    治療計画作りを都度見直します

    血糖値の動向、ライフスタイルに合わせて流動的に治療方法を継続、変更いたします。

採用情報

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0422-29-3876
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