吉祥寺みどり内科・消化器クリニックブログ一覧
内視鏡検査の歴史
内視鏡の起源は古代ローマ時代にまで遡ることができます。しかし、現代において使用されている内視鏡の原型となった機器は19世紀に登場しました。1868年にドイツのフライブルグ大学内科学教授のアドルフ・クスマウルが世界で初めて生体の胃の観察を行いました。この際使用された内視鏡は「硬性胃鏡」と呼ばれる金属管を使用したものです。その後、日本に持ち込まれ、1950年に柔ら …
ピロリ菌を除菌したのに胃癌?
「もう内視鏡検査しなくてもいいですよね?」 という質問を患者さんからよく伺います。 結論から申し上げると、「胃がんにはなる可能性は残ります。 また、除菌した方も毎年内視鏡検査をしてください。」とお話しています。 その理由の一つ目は、がんの成長スピードです。ピロリ菌が原因で起こる胃がんの大半は、内視鏡を通して肉眼で確認できる大きさに …
適切な飲酒量って?
健康診断で肝臓の値が悪く、医者からお酒はほどほどにしてくださいと注意されました。じゃあほどほどってどのくらいなのって思ったことはありませんか? アルコールによる肝障害は長期にわたる過剰の飲酒が肝障害の主な原因と考えらる状態をいいます。まず、とりすぎたアルコールは中性脂肪に変換され肝臓に蓄積される「脂肪肝」になります。脂肪肝のままアルコールの過剰摂取を続ける …
健診と検診の違いって?
みなさんは「けんしん」を受けていますか? 「けんしん」を辞書で引くと健診とも検診とも記載があります。 「健診」は健康診断の略で、会社で行う定期健診や自治体で行われる区民健診が主なものになります。この目的は健康かどうかを判定することです。病気になる前に、全身の健康状態を評価し、病気の発生を未然に防ぐことを目的とします。予防がメインですので、高血圧や糖尿 …