大腸憩室症・憩室出血の原因と
治療法を医師が解説
こんな症状で
困っていませんか?
CHECK
- 大量の血液とともに便が出る
- 失血によって血圧が下がる
- 冷や汗や立ちくらみ
上記の症状が多数当てはまる方は大腸憩室症・憩室出血の可能性があります。
大腸憩室症・憩室出血とは
大腸憩室症 | 大腸憩室とは大腸の壁の一部が薄く、腸の内側からみると窪みのように、外から見ると袋状にとびだしてしまっているものを言います。大腸憩室はお腹の右側の上行結腸と、お腹の左下のS状結腸に多くできることがありますが、大腸憩室による自覚症状はありません。憩室自体は、正常の範囲内の変化で、病気ではありません。しかしながら、憩室から出血をしたり、炎症を起こしたり憩室があるが故の病気の原因になりえます。 |
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憩室出血 | 大腸憩室の粘膜にある動脈から、痛みもなく突然大量の出血を来す病気です。 大腸憩室の壁には血管が通っていますが、壁が薄いため血管が切れて出血することがあります。憩室出血の特徴は痛みを伴うことなく比較的大量の血液が便に混じって肛門から流れ出ます。 |
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粘膜のくぼんでいる部分が大腸憩室です。憩室自体は病気ではなく正常の範囲内の変化です。
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憩室から血液が流れ出ています。憩室出血と言います。痛みもなく突然持続的に出血するので、大量の血便で受診されます。出血が多いと血圧が下り脈拍が増え、冷や汗をかいたりする出血性ショックを起こすことがあります。
大腸憩室症・憩室出血の主な症状
大腸憩室があるだけでは何も症状はありません。憩室出血を起こすと、比較的大量に出血することが多く、便に血が混じるというより、血液に便が混じって出てくるような感じになります。大量出血すると出血性ショックになることもあり、そうなると血圧が下がり立ちくらみがします。冷や汗をかき、最重症は意識が遠のきます。
大腸憩室症・憩室出血の原因は?
憩室は先天的に腸の薄い部分が、腸の中の圧力に負けて袋状にとびだすことでできると考えられています。憩室自体は病気ではありませんが、憩室の腸の壁は薄く圧力や炎症などの刺激で血管が切れて出血すると憩室出血となります。
大腸憩室症・憩室出血の治療
憩室出血の治療は基本は出血している憩室を内視鏡で見つけ、止血処置を施すことです。しかし、憩室は多数あることが多く、どの憩室から出血しているか探すのが困難な上、この血管からの出血は出たり止まったりします。ですので、内視鏡検査を行っても必ず出血部位を同定することは必ずしもできません。自然に出血が止まってしまうことも多いですし、出血部位がわからないときはカテーテル治療等が必要な場合もあります。
大量の出血だと血圧が下がってしまう出血性ショックになったり、強い貧血が起こることもあります。外来だと止血が難しいこともあり、その場合は入院となることもありますので、必ず医師にご相談下さい。
大腸憩室症・憩室出血の対策・対処法 |
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憩室出血はご自身では何もできません。必ず病院に受診して下さい。冷や汗や意識が遠のく感じがするような大量出血の場合は救急車を呼んだほうが良いでしょう。 |
よくある質問
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大腸憩室症の場合、入院する必要がありますか?
大腸憩室は正常範囲の変化です。憩室出血や憩室炎など大腸憩室にかかわる病気にならない限り治療の必要はありません。
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大腸憩室症の原因になりやすい食事のメニューはありますか?
何かを食べたら憩室ができやすいと言う報告は聞いたことがありません。
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大腸憩室症の場合、食事メニューに制限が発生しますか?
食物線維を多くとって便秘をしないようにすることは、合併症である憩室炎や憩室出血を避けるためには良いかもしれません。