アニサキスの原因と治療法を
医師が解説|緊急対応可能です
魚介類を摂った後に
急激に痛みを感じたら
こんな症状は
ありませんか? CHECK
- みぞおちにつよい痛みを感じる
- 嘔吐してしまう
- ひどい吐き気を感じる
- お腹に張りを感じる
- おならや便が出ない
もし、魚介類を生で食べた3-8時間後に上記の症状が当てはまる方は、アニサキス症を発症している可能性があります。アニサキスは基本的に人間の体内では生息できないため、通常は数日ほどで症状は治まります。しかし、痛みを早急にとるためには内視鏡(胃カメラ)にてアニサキスを除去する必要があります。また稀に合併症を引き起こし重症化する可能性がありますので、早急にご来院されることをおすすめします。
当院ではWEB予約から、即日胃カメラ検査に対応しております。
※原則WEB予約限定となりますが、検査枠が空いていない場合お電話にてお問い合わせください。
※即日胃カメラ検査は検査前7時間食事を摂っていない方限定とさせていただきます。
アニサキスとは
アニサキスは寄生虫の一種で魚介類に寄生しており、アニサキス症の原因となる寄生虫です。また、アニサキスは魚介類の内臓に寄生しており、宿主が死亡し鮮度が落ちると内臓から筋肉のへと移動することが判明しています。主に、サバ・サンマ・イカなどに寄生していることが多く、形状は長さ2~3cm・幅0.5~1mmほどで半透明の白色の太い糸のように見えます。アニサキス症は魚介類の生食が感染経路であるため、刺身や寿司などの海産魚介類を生食する食文化がある日本に非常に多い疾患です。
アニサキスの感染経路
アニサキスは海産魚介類を摂食することで感染します。その後、体内に侵入したアニサキスが胃壁や腸壁を突き破ろうとすることでアニサキス症を発症します。そのため、魚介類を召し上がった際に、激しい腹痛や嘔吐などの症状が急に発症した場合はアニサキスに感染している可能性があります。ご不明点等ございましたら、お気軽にご相談ください。
胃アニサキス症 |
胃アニサキス症では生魚の食事後、数時間に激しい腹痛や吐き気・嘔吐に襲われます。一定間隔で腹痛を繰り返すのがアニサキス症の特徴です。症状が悪化すると、発熱や蕁麻疹などのアレルギー反応を伴うこともあります。 |
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腸アニサキス症(非常に稀) | 腸アニサキス症は生魚の食事後、半日~数日後に下腹部への痛みや胃アニサキス症と同様に嘔吐や吐き気に襲われます。症状が悪化した場合、腸がむくんでしまう腸閉塞や腸壁に穴が空いてしまう腸穿孔・腹膜炎などの合併症を引き起こす事もあります。 |
消化管外アニサキス症(非常に稀) | 消化管外アニサキス症は稀にアニサキスが消化管を突き破り、別の部位へと寄生することで発症します。寄生した部位の疾患に対応する適切な処置を行う必要があるため、早急に検査をすることが必要です。 |
アニサキスアレルギー | 最近、アニサキス症とアレルギー反応に関連があることがわかっています。アニサキスに感染することで全身に蕁麻疹の症状を伴うことや、アナフィラキシー・ショックを起こし、血圧の低下や呼吸困難に陥いることがあります。この場合、アニサキス自体が抗原となるため、加熱処理などの有無にかかわらず、発症してしまうといわれています。 |
INSPECTION METHODS アニサキス検査方法
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内視鏡検査
胃カメラ検査により胃アニサキスの有無を直接確認したします。アニサキス症では胃アニサキス症が約99%以上・腸アニサキス症は約1%以下といわれています。胃カメラでアニサキスを見つけた場合にはそのまま、アニサキスを摘出します。当院では患者さんの身体への負担を軽減すべく「おえっ」となりにくい鼻からの胃カメラ検査や眠って行う胃カメラ検査を行っています。
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血清検査
抗アニサキス体といわれる免疫反応に対する検査を行います。腸などに感染している場合に診断の補助材料として行います。
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エコー検査
食後間もない状態で胃カメラの使用が難しい場合や症状が腸に発症しているなど内視鏡検査での確認が難しい場合に腹部エコー検査を行います。
胃アニサキス症 |
胃アニサキス症では内視鏡検査の際にアニサキスを鉗子を用いて除去します。一般的に「おえっ」となるものという印象のある胃カメラ検査ですが、吉祥寺みどり内科消化器クリニックでは胃カメラを鼻から入れる経鼻内視鏡検査や局所的に鎮静剤を用いた胃カメラ検査を行うことで、患者さんの負担を軽減しています。検査にかかる時間も通常5~10分ほどですので、お気軽にご相談ください。 |
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アニサキスアレルギー | 重症化した場合にはステロイド剤、軽症である場合は抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を使用します。 |
腸アニサキス症(非常に稀) | 腸アニサキス症では内服薬を用いた、対症療法を行い症状の緩和を行います。 |
消化管外アニサキス症(非常に稀) | 非常に稀ですが、疑った場合にはCTなどの精密検査が必要になるため、大病院へ紹介となります。 |
アニサキスの予防方法 PREVENTION
- アニサキスの宿主となる魚介類を生で食べないことが最も確実な予防方法です。
- アニサキスが比較的多いと傾向にある魚は、サバ、イワシ、サンマ、ホタルイカ、サケ、タラ、ホッケなどです。
- 生魚を購入した際には速やかに内臓を取り除き、目視にてアニサキスが除去できているかを
確認してください。(ブラックライトを当てると目視しやすくなります。) - 魚の内臓を生食するのは、大変危険ですのでおやめください。
- アニサキスは70℃以上または60℃以上で1分間の加熱処理をすることで死滅します。
- アニサキスは-20℃以下で24時間以上の冷凍処理をすることで死滅します。
即日胃カメラ検査可能!
吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院では即日胃カメラ検査に対応しております。
上記のアニサキス症の特徴に心当たりのある方はWEB予約よりお申し込みください。また、検査前の7時間はお食事をお控えください。
※原則WEB予約限定ですが、検査枠が空いていない場合お電話でお問い合わせください。
詳細はこちら
よくある質問
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アニサキスが疑われるときに正露丸を飲んでも大丈夫ですか?
正露丸の成分でアニサキスの動きが抑制されて痛みが緩和するという論文があるようです。(Sekimoto M, et al. Hepatogastroenterology 2011; 58: 1252-4.)すぐに病院に行けないときなどには良いかもしれません。
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アニサキスは自然治癒することはありますか?
アニサキスが胃の中で死滅すれば徐々に痛みは緩和していくと思われます。ただ、日々の臨床では3日前にサバを食べてアニサキスだとおもっていたが、なかなか治らないので胃カメラを受けたいと言う患者の胃の中で、アニサキスが元気に動いていることはよくあります。最長で1週間我慢された方もいらっしゃいました。胃カメラでアニサキスを除去したほうが痛みは早く取れることが多いと思います。
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冷凍されている魚ならアニサキスの心配はないですか?
-20℃で24時間以上冷凍、もしくは、70℃以上または60℃なら1分の加熱によりアニサキスの食中毒を抑えられます。