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慢性胃炎CHRONIC GASTRITIS

慢性胃炎はこんな病気です。

こんな症状で
困っていませんか?
CHECK

  • 上腹部に不快感がある
  • みぞおちの痛みが起こる
  • 貧血をおこす

上記の症状が多数当てはまる方は慢性胃炎の可能性があります。

慢性胃炎とは

慢性胃炎という言葉は二つの意味があります。誰もが経験したことのあるような胃のもたれや痛み、胸やけなどの慢性的な上腹部症状に対して慢性胃炎という診断をすることがあります。これは症状に対しての診断です。
しかし、消化器内科の専門の医者がいう慢性胃炎とは、胃カメラで確認される粘膜の変化のことを慢性胃炎と言います。胃カメラで確認される慢性胃炎は必ずしも症状が伴いません。ですので、慢性胃炎と診断されたことのある患者様の胃カメラをしてみると、胃の粘膜は非常にきれいで、真の意味での「慢性胃炎」は起こしていないことがしばしばあります。粘膜に変化を起こす慢性胃炎の原因はピロリ菌の感染と自己免疫的機序による胃炎に大別されます。

  • 胃前庭部の正常の胃粘膜です。粘膜の表面はツルっとしていて非常にきれいです。凹凸はありません。

  • ピロリ菌に感染した萎縮性胃炎となった胃粘膜です。胃粘膜はやや凹凸があり、色も均質ではなくまだら模様に見えます。

  • ピロリ菌に感染した若い女性に多く見られる鳥肌胃炎という慢性胃炎です。鳥肌のように粘膜に点状の凹凸が認められます。鳥肌胃炎は、悪性度の高い未分化型胃がんができやすい事が問題になります。この未分化型胃がんは粘膜の下などに広がりやすい特徴を持つため、スキルス胃がんにつながることが多いといわれています。除菌治療と除菌後の定期的な胃カメラ検査が何より必要です。

  • 青い色素を撒くと細かい隆起がより鮮明に目立つようになります。

  • 胃小弯の正常の胃粘膜です。イチゴの種のような赤い点(RAC)がみられる、ピロリ菌に感染していないきれいな胃粘膜です。

  • ピロリ菌に感染した萎縮性胃炎となったい粘膜です。胃粘膜はやや凹凸があり、色も均質ではなくまだら模様に見えます。

  • 胃前庭部の正常の胃粘膜です。粘膜の表面はツルっとしていて非常にきれいです。凹凸はありません。

  • ピロリ菌に感染した萎縮性胃炎となった胃粘膜です。胃の粘膜全体的に真っ赤な斑点が目立ちます。

慢性胃炎の主な症状

慢性胃炎は必ずしも症状を起こすものではありません。ただし、ピロリ菌感染による慢性胃炎は上腹部不快感や痛みなどを起こすことも少なくありません。また、ピロリ菌感染は胃潰瘍の原因となりますので胃潰瘍の痛みや出血による貧血などを起こす可能性があります。

胃カメラでは異常はないのに、いわゆる胃のもたれや痛み、胸やけなど様々な症状のみをおこす病気を機能性ディスペプシアと言います。この病気は別頁で解説いたします。

慢性胃炎>の原因は?

ピロリ菌による慢性胃炎(B型胃炎) 多くは幼少期に口からピロリ菌が胃の中に入り込むことで胃の粘膜に感染します。基本的に自然にピロリ菌が除菌されることはなく、ピロリ菌が出す毒素などで胃の粘膜が障害されていきます。昭和生まれの方までには比較的多くの方が感染していますが、平成生まれの方は、昔に比べ衛生環境や生活環境が改善され感染者は減少傾向にあります。若い方の感染はご両親が感染していることが多くあります。
自己免疫機序による自己免疫性胃炎(A型胃炎) 自身の免疫細胞が胃の特定の細胞を異物と認識することで、胃の細胞を傷害し慢性的な炎症を起こします。内視鏡で胃の上部に粘膜の変化が現れ、組織の検査や採血検査で診断します。特に症状はないですが、貧血になりやすく胃がんの原因にもなるため定期的な胃カメラ検査が必要です。
  • 自己免疫性胃炎は胃の出口近辺の粘膜は非常にきれいです。

  • 自己免疫性胃炎胃の入り口から中央にかけての粘膜が胃炎を起こすのが特徴です。

慢性胃炎の治療

ピロリ菌による慢性胃炎(B型胃炎) ピロリ菌は胃がんや胃潰瘍、いくつかの特殊な病気の原因となりますので、ピロリ菌を除菌することが予防につながります。ですので特殊な事情がない限りは除菌治療をお勧めいたします。除菌の方法は1週間、胃酸を抑えるくすりと2種類の抗生物質を内服していただきます。(治療の詳細はピロリ菌のページの詳述いたします。)ピロリ菌を除菌すると胃がんのリスクは下がりますが、非感染者に比べれば除菌後も胃がんのリスクは残ります。除菌後も胃カメラでの定期検査をお勧めします。
自己免疫機序による自己免疫性胃炎(A型胃炎) 自己免疫性胃炎の治療はありません。合併する可能性のある胃がんができてこないか定期的な内視鏡検査が必要です。また、貧血などを起こすこともあるため、医師への定期受診をお勧めいたします。
A型胃炎とB型胃炎の合併 両方の慢性胃炎が合併することもあります。こちらの場合も定期的な内視鏡検査が必要です。
慢性胃炎の対策・対処法
基本的に自覚症状がないことが多いため、ご自身でできることは多くありませんが、みぞおちの痛みや不快感があるようであればピロリ菌感染を疑ってみることは必要かもしれません。ご両親やご兄弟にピロリ菌感染者がいる場合は要注意です。一般的に成人がピロリ菌感染を起こすことは稀です。一度も胃カメラ検査をしたことがないようであれば、医師に相談して胃カメラ検査を受けることも必要かもしれません。

よくある質問

  • 慢性胃炎は病院に行かなくても治せますか?

    真の意味での慢性胃炎は内視鏡でないと確認ができません。胃の不快感などの症状としての慢性胃炎は、自然治癒する可能性があります。自覚症状があり一度も胃カメラ検査をしたことがない場合は一度検査をお勧めいたします。胃カメラで慢性胃炎を指摘されなかった場合には、その症状は機能性ディスペプシアかもしれません。

  • どれくらい胃炎の期間が続けば慢性胃炎と言えますか?

    ピロリ菌に感染したり、自己免疫性胃炎と診断されれば期間は関係なく慢性胃炎と言えます。慢性胃炎の正確な診断に胃カメラは必須です。上記に記載した通り、症状としての慢性胃炎、いわゆる一般的な上腹部不快感や痛み、もたれなどは機能性ディスペプシアと診断することが多く、真の意味での慢性胃炎ではないかもしれませんね。

  • 慢性胃炎に効く薬を教えてください。

    ピロリ菌による慢性胃炎の場合は、除菌治療が必要です。自己免疫性胃炎の場合は、症状がないことが多いので必ずしも薬が必要になるとは限りません。一般的な上腹部不快感や痛み、もたれなどは機能性ディスペプシアであることも多く、その場合は機能性ディスペプシアに準じて治療を行います。