生魚を食べた後の激しい腹痛 アニサキス症の即日検査
60秒でわかる この記事の要点
- 生魚に寄生する寄生虫が胃壁に刺入し、食後数時間で激しいみぞおちの痛みを起こします。
- サバ・アジ・サンマ・イカなどに多く、一定間隔で繰り返す差し込むような痛みが特徴です。
- 胃カメラで虫体を摘出すれば、痛みは速やかに取れます。
- 当院はWEB予約から即日の胃カメラに対応しております(検査前7時間の絶食が必要です)。
執筆・監修 PROFILE
日本内科学会認定 総合内科専門医/日本消化器病学会認定 消化器病専門医/
日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医/日本肝臓学会認定 肝臓専門医/
日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
症状チェック
生魚を食べた数時間後に以下があればアニサキス症の可能性
- みぞおちの強い痛み(一定間隔で繰り返す差し込むような痛みが特徴)
- 吐き気・嘔吐
- お腹の張り
- じんましん・皮膚のかゆみ(アニサキスアレルギーの可能性)
特に注意
- サバ・アジ・サンマ・イカ・カツオなどの生食後
- 症状は食後数時間〜十数時間で出現することが多い
受診タイミング目安
すぐに受診を(即日胃カメラ対応)
- 生魚を食べた後の激しいみぞおちの痛み → WEB予約で即日胃カメラ
- じんましん・呼吸困難・血圧低下(アニサキスアレルギー・アナフィラキシーの可能性→救急)
受診をお勧め
- 生魚後の腹痛・吐き気が続く
※即日胃カメラは検査前7時間の絶食が条件です。
吉祥寺みどり内科・
消化器クリニックを選ぶ理由
生魚を食べた後の激しい胃痛に、
即日の胃カメラで対応いたします
アニサキス症は、胃カメラで虫体を摘出する事により症状の改善が期待できます。当院ではWEB予約から即日の胃カメラに対応しております。(検査前7時間の絶食が必要です。当日の枠に空きがない場合がございますので、お電話でご確認ください)
経鼻内視鏡や鎮静剤を用いた、負担の少ない胃カメラで対応いたします
当院では消化器内視鏡専門医が、鼻から挿入する経鼻内視鏡や、鎮静剤を用いた胃カメラで検査を行っております。胃の中に虫体が確認できた場合は、その場で鉗子を用いて摘出いたします。検査時間は通常5分から10分程度です。
検査で終わりにせず、その後も同じ医師が続けて診てまいります
当院は1954年に杉並区宮前で開院し、2023年に吉祥寺へ移転いたしました。検査や治療を行って終わりにするのではなく、その後の経過まで主治医として続けて拝見してまいります。摘出して終わりにするのではなく、その後の症状の確認や、再発を防ぐためのお食事のアドバイスまで対応いたします。
院長メッセージ
「昨夜サバの刺身を食べて、明け方から激しい胃の痛みが」。アニサキス症の患者様は、こうして駆け込んでこられます。胃カメラで虫体を摘出する事により、症状の改善が期待できます。
私が大切にしているのは、痛みを長引かせない事です。当院ではWEB予約から即日の胃カメラに対応し、できるだけ早く虫体を取り除けるよう努めております。「3日前から我慢していた」という方の胃で、アニサキスがまだ動いている事もあります。我慢せず早めにご相談ください。
また、近年はアニサキスによるアレルギー(じんましん・アナフィラキシー)も知られるようになりました。加熱や冷凍をした魚でも、アニサキス由来の成分でアレルギー症状が出る事があります。生魚を召し上がった後の皮膚症状にもご注意ください。
佐々木洋(執筆・監修)
消化器病専門医・消化器内視鏡専門医・
肝臓専門医・総合内科専門医・
日本ヘリコバクター学会
ピロリ菌感染症認定医
最終更新:2026年10月
アニサキスとは
アニサキスは魚介類に寄生する寄生虫で、アニサキス症の原因になります。サバ・サンマ・イカなどに多く、長さ2〜3cm・幅0.5〜1mmほどの半透明で白い糸のように見えます。魚介類の内臓に寄生していますが、宿主が死んで鮮度が落ちると筋肉へ移動する事がわかっています。刺身や寿司など魚介類を生で食べる食文化のある日本に非常に多い病気です。
| 主な症状 | 生の魚介類を食べて数時間後に、みぞおちの強い痛み、吐き気、嘔吐が起こります。一定の間隔で痛みを繰り返すのが特徴で、悪化すると発熱や蕁麻疹などのアレルギー反応を伴う事もあります。まれに、アニサキスが腸に達する腸アニサキス症では、半日〜数日後に下腹部の痛みが起こり、腸閉塞や腸穿孔・腹膜炎を起こす事があります。 |
|---|---|
| 原因・感染経路 | 海産魚介類を生で食べる事で感染します。体内に入ったアニサキスが胃壁や腸壁を突き破ろうとする事で症状が出ます。また、アニサキスが抗原となって蕁麻疹やアナフィラキシーを起こすアニサキスアレルギーもあり、この場合は加熱の有無にかかわらず発症する事があります。 |
| 検査・診断 | アニサキス症の99%以上は胃アニサキス症で、胃カメラで直接アニサキスを確認できます。見つかればその場で摘出します。腸に感染している場合は抗アニサキス抗体の血清検査を補助的に用い、食後間もなく胃カメラが難しい場合や腸に症状がある場合は腹部エコー検査を行います。 |
| 治療 | 胃アニサキス症は、胃カメラの際に鉗子でアニサキスを取り除きます。取り除く事で痛みが早く楽になる事が多いです。当院では鼻から入れる胃カメラや鎮静剤を用いた胃カメラで、負担を抑えて検査・処置を行っています。 アニサキスアレルギーは重症であればステロイド、軽症では抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬を用います。腸アニサキス症は多くが対症療法で軽快します。当院ではWEB予約から即日の胃カメラ検査に対応しています(検査前7時間は絶食が必要です)。 |
| 予防のために 心がけていただきたい事 | 最も確実な予防は、宿主となる魚介類を生で食べない事です。生魚を購入されたら速やかに内臓を取り除き、目視でご確認ください。魚の内臓の生食は避けてください。アニサキスは70℃以上(または60℃で1分)の加熱、もしくは-20℃以下で24時間以上の冷凍で死滅いたします。痛みが強い場合は市販薬で様子を見ず、早めにご受診ください。 |
よくあるご質問
はい。胃カメラで虫体を摘出すれば速やかに痛みが取れます。当院はWEB予約から即日胃カメラに対応しています(検査前7時間の絶食が条件)。我慢しても自然に治まるまで時間がかかることが多いため、早めの受診をお勧めします。
アニサキスは人間の体内では長く生きられず、いずれ死滅して症状は治まります。しかし数日〜1週間痛みが続くこともあり、実際『3日前に食べた』という方の胃で虫が元気に動いていることもよくあります。胃カメラで摘出した方が早く楽になります。
お勧めいたしません。市販の胃薬や痛み止めでは虫体を取り除く事はできず、痛みが続く事が多いためです。アニサキス症に対して承認された効能を持つ市販薬はありません。胃カメラで虫体を摘出する事が確実な対応となりますので、早めにご受診ください。
アニサキスは-20℃で24時間以上の冷凍、または60℃1分以上(70℃以上で瞬時)の加熱で死滅します。これらの処理をした魚では感染の心配はほぼありません。ただしアニサキスアレルギーは死んだ虫体でも起こり得るため、アレルギーのある方は注意が必要です。
アニサキスの成分に対するアレルギー反応で、生魚を食べた後にじんましん・アナフィラキシー(血圧低下・呼吸困難)を起こすことがあります。加熱・冷凍した魚でも成分が残っていれば発症するため、繰り返す方は原因魚を避ける必要があります。血清検査で評価できます。
サバ・アジ・サンマ・イワシ・カツオ・イカなどに多く寄生します。魚が死んで鮮度が落ちると内臓から筋肉(身)に移動するため、新鮮なうちに内臓を除去することが予防になります。
①新鮮な魚を選び、早めに内臓を除去する
②目視で虫体を確認・除去する
③-20℃で24時間以上冷凍する
④60℃1分以上加熱する
が有効です。「よく噛む」ことでも虫体を傷つけられるという説がありますが確実ではありません。