健診・家庭血圧で血圧が高いと
指摘された方へ 吉祥寺の高血圧診療
高血圧は自覚症状がないまま、脳や心臓、腎臓の血管を少しずつ傷めていきます。国内では高血圧の方が約4,300万人と推計されていますが、実際に治療を受けている方はその半数ほどです。診察室での血圧だけでなく、ご家庭で測った血圧の記録も合わせて、本当に治療が必要かを見きわめてから診断してまいります。
60秒でわかる この記事の要点
- 高血圧は診察室140/90mmHg以上・家庭135/85mmHg以上が目安。自覚症状なく血管を傷めます。
- JSH2025では降圧目標が全年齢で診察室130/80mmHg未満に統一されました。
- 治療は減塩・減量・運動などの生活習慣改善と降圧薬。二次性高血圧の精査も重要です。
- 当院は総合内科専門医が二次性高血圧(睡眠時無呼吸など)の精査まで対応します。
執筆・監修 PROFILE
日本内科学会認定 総合内科専門医/日本消化器病学会認定 消化器病専門医/
日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医/日本肝臓学会認定 肝臓専門医
症状チェック
高血圧は初期には自覚症状がほとんどありません。以下に当てはまる方は受診をお勧めします
- 健診で「血圧が高い」「要経過観察」「要受診」と指摘された
- 家庭で測定した血圧が135/85mmHg以上が続いている(家庭血圧の高血圧基準)
- 健診血圧が140/90mmHg以上だった
- 頭痛・めまい・耳鳴り・肩こりが続く(高血圧が進行した場合の症状)
- 朝起きたときに頭が重い・後頭部が痛い
- 家族(親・兄弟)に高血圧・脳卒中・心筋梗塞の方がいる
- 塩分の多い食事習慣がある・太り気味(BMI 25以上)
- 睡眠時にいびきがひどい・日中に眠い(睡眠時無呼吸症候群による二次性高血圧の可能性)
- 若年(30代以下)で血圧が高い(二次性高血圧の精査が必要)
受診タイミング目安
すぐに救急・受診を(当日または翌日)
- 血圧が180/120mmHg以上で頭痛・嘔吐・視力低下・胸痛・呼吸困難がある(高血圧緊急症、直ちに降圧が必要)
- 突然の激しい頭痛・半身麻痺・言語障害(脳卒中の可能性)
なるべくはやく受診を
- 健診で「要精査」「要受診」と指摘された血圧高値
- 家庭血圧測定で135/85mmHg以上が1〜2週間続いている
- 高血圧の治療をしているが血圧が下がらない・薬を変えたい
定期受診として(1〜3ヶ月ごと)
- 高血圧と診断され降圧薬治療中(血圧コントロールの確認)
吉祥寺みどり内科・消化器
クリニックを選ぶ理由
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生活習慣病を「まとめて管理」、糖尿病・高血圧・脂質異常症・脂肪肝を同一施設で
糖尿病・高血圧・脂質異常症・脂肪肝は密接に絡み合う疾患群です。「A院で糖尿病、B院で高血圧、C院で脂肪肝」と複数クリニックを掛け持ちする必要はありません。当院では総合内科専門医・消化器病専門医・肝臓専門医が在籍し、生活習慣病全体を見渡した包括的な管理を行います。
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管理栄養士による外来栄養食事指導
生活習慣病の治療で最も難しいのが「食事の改善」です。当院では管理栄養士が在籍し、医師の処方指示のもと個別の食事指導を行います。「食事療法をどうすればよいかわからない」という方に、具体的な食事プランを提案します。
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吉祥寺駅徒歩5分・月曜~土曜日毎日診察で定期通院しやすい
生活習慣病は長期管理が必要です。吉祥寺駅から徒歩5分の立地と、時間帯予約制により待ち時間を最小化。平日毎日診察しているため、お仕事帰りにも立ち寄りやすい環境です。1954年に杉並区に開院し吉祥寺に移転以来70年以上、地域医療を担ってきました。
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高血圧に特化した付加価値
二次性高血圧(睡眠時無呼吸症候群・腎動脈狭窄・原発性アルドステロン症など)は原因の治療で血圧が改善する可能性があります。特に30〜40代の若い方、薬が効きにくい方、睡眠時無呼吸症候群が疑われる方の高血圧は、二次性高血圧の精査を積極的に行います。
院長メッセージ
「健診で血圧が高いと言われたけれど、症状がないから大丈夫」。この思い込みが、高血圧の診療でいちばんの落とし穴だと感じています。高血圧は自覚症状がないまま、静かに血管を傷めていきます。
私が高血圧を診るうえで特に気をつけているのが、「二次性高血圧」を見逃さない事です。高血圧の中には、腎臓や副腎、睡眠時無呼吸などが原因になっているものがあり、その原因を治療すると血圧が落ち着く事があります。特に若い方、お薬が効きにくい方、いびきの強い方は、しっかり調べる必要があります。
また高血圧は、糖尿病や脂質異常症、脂肪肝と深く関わり合う生活習慣病です。当院では総合内科専門医として、これらをまとめて診る事で、脳卒中や心臓の病気、腎臓の病気を一緒に防いでいきたいと考えています。血圧が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
佐々木 洋
総合内科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医・肝臓専門医
最終更新:2026年10月
高血圧とは
高血圧は、血管にかかる圧力が慢性的に高い状態です。診察室血圧140/90mmHg以上、家庭血圧135/85mmHg以上が高血圧の目安とされます。自覚症状が乏しいまま血管を傷め続けるため「サイレントキラー」と呼ばれます。
| 本態性高血圧 | 明らかな原因が特定できないタイプ。高血圧の大部分を占め、遺伝・塩分・肥満・加齢などが関与。 |
|---|---|
| 二次性高血圧 | 腎臓・副腎のホルモン異常(原発性アルドステロン症など)、腎動脈狭窄、睡眠時無呼吸症候群などが原因のタイプ。原因を治療すると血圧が改善する可能性があり、特に若年発症・治療抵抗性の高血圧では精査が重要です。 |
放置するとどうなるか
高血圧を放置すると、脳卒中(脳出血・脳梗塞)、心肥大・心不全・心筋梗塞、慢性腎臓病・腎不全、大動脈解離などの重篤な病気のリスクが高まります。
家庭血圧の測り方・
高血圧の型
家庭血圧の正しい測り方
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朝
起床後1時間以内・排尿後・服薬前・朝食前に、座って1〜2分安静後に測定。
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夜
就寝前に同様に測定。
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測定のポイント
上腕式血圧計を心臓の高さで。原則2回測定し平均を記録。
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記録のポイント
1週間以上、朝晩それぞれ継続して記録し受診時に持参。
| 白衣高血圧 | 診察室でだけ高い。多くは経過観察。 |
|---|---|
| 仮面高血圧 | 診察室では正常だが家庭・職場・夜間で高い。心血管リスクが高く見逃し注意。 |
| 持続性高血圧 | 診察室・家庭ともに高い。 |
※家庭血圧135/85mmHg以上が高血圧の目安。仮面高血圧の発見には家庭血圧の記録が不可欠です。
主な検査項目
- 診察室血圧+家庭血圧の記録
(朝・晩の測定)白衣高血圧・仮面高血圧の鑑別に重要 - 血液検査腎機能(eGFR・クレアチニン)・電解質(カリウムなど)・血糖・脂質
- 尿検査尿蛋白・尿中アルブミン(腎障害の評価)
- 心電図心肥大・不整脈の確認
- 二次性高血圧が疑われる場合の追加検査ホルモン検査(原発性アルドステロン症など)
腹部超音波(腎・副腎・腎動脈)、簡易睡眠時無呼吸検査(PSG)
検査でわかること
「本当に治療が必要な高血圧か(家庭血圧での評価)」「臓器障害の有無」「二次性高血圧の可能性」を確認し、治療方針を決定します。
治療の進め方
- 01
生活習慣の修正(基本)
- 減塩(1日6g未満を目安)
JSH2025は塩分に加えカリウム(野菜・果物)の
摂取バランス(尿中Na/K比)も重視 - 減量、有酸素運動、節酒、禁煙
- 当院では管理栄養士が減塩・食事の具体的な指導を行います
- 減塩(1日6g未満を目安)
- 02
薬物療法
(生活習慣改善で不十分な場合)- カルシウム拮抗薬
- ARB/ACE阻害薬
(糖尿病・腎疾患の合併に有用) - 利尿薬
- β遮断薬 など
患者様の年齢・合併症・腎機能に応じて薬を選択・組み合わせます。
- 03
二次性高血圧が見つかった場合
原因に対する治療(例:睡眠時無呼吸症候群の治療など)を行います。
降圧目標(高血圧管理・治療ガイドライン2025/JSH2025)
JSH2025では、診察室血圧の降圧目標が全年齢で130/80mmHg未満に統一されました(家庭血圧では125/75mmHg未満が目安)。
ただしフレイルの強い高齢者などでは、忍容性をみながら個別に調整します。
降圧目標は最新のガイドラインに基づき、一人ひとりの状態に合わせて設定します。
よくある質問
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基本的に家庭血圧を優先します。診察室では緊張などから血圧が高くなる「白衣高血圧」があり、これは治療の対象になりません。逆に、診察室では正常でも家庭で高い「仮面高血圧」は見逃されやすく、治療が必要です。2週間程度の家庭血圧(朝・夕各1回の記録)を持参すると診断がより正確になります。家庭血圧の高血圧基準は135/85mmHg以上です。
-
「薬を始めると一生飲み続けなければならない」というのは必ずしも正確ではありません。減塩・減量・運動などの生活習慣改善で血圧が十分に下がった場合は、医師の判断で薬を減量・中止することがあります。ただし自己判断での中止は血圧の急上昇(リバウンド)を招く可能性があるため、必ず医師に相談してください。
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効果はありますが、それだけでは不十分な場合が多いです。塩分6g/日未満への制限で収縮期血圧が約2〜4mmHg低下するとされています。これに加えて①減量(4〜5kg減で4〜5mmHg低下)②有酸素運動(4〜5mmHg低下)③禁煙・節酒を組み合わせることで、合計10〜15mmHgの降圧が期待できます。複数の生活習慣改善を組み合わせることが重要です。
-
若年(30〜40代以下)の高血圧は、二次性高血圧(特定の原因がある高血圧)の頻度が高くなります。主な原因としては①原発性アルドステロン症(副腎からのホルモン過剰)②腎動脈狭窄 ③睡眠時無呼吸症候群 ④慢性腎臓病 ⑤甲状腺疾患などがあります。これらは精密検査(採血・腹部超音波など)で診断でき、治療で血圧が正常化する可能性があります。
-
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は高血圧の重要な二次性原因の一つです。睡眠中に無呼吸状態が繰り返されると交感神経が活性化し、血圧が慢性的に上昇します。「いびきがひどい」「朝に頭が重い・頭痛がある」「日中に強い眠気がある」方で高血圧がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の検査(簡易PSG)を検討します。
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高血圧を放置すると①脳出血・脳梗塞(脳卒中):高血圧は脳卒中の最大のリスク因子 ②心肥大・心不全・心筋梗塞 ③慢性腎臓病・腎不全(透析が必要になることも)④大動脈解離(大血管の突然の解離、命に関わる緊急疾患)などの重篤な疾患を引き起こします。どれも一度発症すると回復が難しく、予防が最善の治療です。
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基本的には内科(一般内科・循環器内科)を受診してください。当院のような総合内科専門医が在籍するクリニックでは、高血圧の診断・治療に加え、二次性高血圧の精査、合併する糖尿病・脂質異常症・脂肪肝の管理も一貫して行えます。「高血圧だけでなく、複数の生活習慣病を一か所で管理したい」方に適しています。
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主要な降圧薬には以下があります。①Ca拮抗薬(アムロジピンなど):血管を拡張し血圧を下げる。副作用が少なく広く使われる。②ARB/ACE阻害薬(ロサルタン・エナラプリルなど):腎保護効果があり糖尿病・腎疾患合併に優先。③利尿薬:体内の余分なナトリウムと水分を排出。高齢者・心不全合併に有効。④β遮断薬:心拍数を下げる。頻脈・狭心症合併に使用。患者様の年齢・合併症・腎機能などによって最適な薬が異なります。
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「健診で血圧が高いと言われた」「家庭血圧が高い」「若いのに高血圧を指摘された」「薬が効きにくい高血圧に悩んでいる」方のご相談も歓迎します。
参考文献
- 日本高血圧学会 編『高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)』(2025年)
※本ページは上記ガイドラインに基づき、当院医師が監修しています。
- 日本高血圧学会(ガイドライン) https://www.jpnsh.jp/guideline.html