健診でHbA1c・血糖値が高いと
指摘された方へ吉祥寺の糖尿病内科
糖尿病は初めのうち、これといった自覚症状がありません。ですが放っておくと、十数年のうちに失明や透析、脳卒中や心筋梗塞につながる事があります。当院では血糖値を診るだけでなく、患者様の体全体を診る事を大切にし、肝臓専門医や管理栄養士と一緒に、脂肪肝まで含めてまとめて診てまいります。
60秒でわかる この記事の要点
- 糖尿病は自覚症状のないまま進行し、網膜症・腎症・神経障害・脳卒中・心筋梗塞を招きます。
- 診断基準はHbA1c 6.5%以上、空腹時血糖126mg/dL以上です。
- 治療の目的は血糖値を下げること自体でなく合併症の予防。食事・運動・薬物を組み合わせます。
- 当院は消化器・肝臓専門医と管理栄養士が連携し、合併しやすい脂肪肝まで一括で管理します。
執筆・監修 PROFILE
症状チェック
すでに症状がある方
- 頻尿・夜間に何度もトイレに起きる
- 水・ジュースをいつも以上にがぶ飲みしたくなる
- 体重が急激に減ってきた(食欲はある)
- 疲れやすく、だるさが続く
- 目がかすむ・視力が落ちた気がする
- 傷がなかなか治らない
- 手足がしびれる・感覚が鈍い
- 感染症(膀胱炎・皮膚炎など)を繰り返す
無症状だが検査を推奨する方
- 健診でHbA1c 5.6%以上・空腹時血糖100mg/dL以上を指摘された
- 家族に2型糖尿病がいる(両親・兄弟)
- 40歳以上で肥満がある(BMI 25以上)
- 運動習慣がなく座りっぱなしの生活が続いている
受診タイミング目安
すぐに救急・受診を(当日または翌日)
- 意識がもうろうとする・激しい吐き気・腹痛(糖尿病性ケトアシドーシスの可能性)
- 急激な体重減少+口の渇き+頻尿が同時に起きている(1型糖尿病の可能性)
なるべくはやく受診を
- 健診でHbA1c 6.5%以上・空腹時血糖126mg/dL以上を指摘された(糖尿病の診断基準)
- 「糖尿病の気がある」と言われたまま放置している(HbA1c 5.6〜6.4%)
- 他院から糖尿病の管理を転院したい
定期受診として(1〜3ヶ月ごと)
- 糖尿病と診断され治療中(HbA1c・合併症チェックのため)
吉祥寺みどり内科・
消化器クリニックを選ぶ理由
生活習慣病を「まとめて管理」、
糖尿病・高血圧・脂質異常症・脂肪肝を同一施設で糖尿病・高血圧・脂質異常症・脂肪肝は密接に絡み合う疾患群です。「A院で糖尿病、B院で高血圧、C院で脂肪肝」と複数クリニックを掛け持ちする必要はありません。当院では総合内科専門医・消化器病専門医・肝臓専門医が在籍し、生活習慣病全体を見渡した包括的な管理を行います。
管理栄養士による外来栄養食事指導
生活習慣病の治療で最も難しいのが「食事の改善」です。当院では管理栄養士が在籍し、医師の処方指示のもと個別の食事指導を行います。「食事療法をどうすればよいかわからない」という方に、具体的な食事プランを提案します。
吉祥寺駅徒歩5分・
月曜〜土曜日毎日診察で定期通院しやすい生活習慣病は長期管理が必要です。吉祥寺駅から徒歩5分の立地と、時間帯予約制により待ち時間を最小化。平日毎日診察しているため、お仕事帰りにも立ち寄りやすい環境です。1954年に杉並区に開院し吉祥寺に移転以来70年以上、地域医療を担ってきました。
院長メッセージ
糖尿病でいちばん怖いのは、自覚症状が乏しいまま静かに進んでいく事です。市中病院で長く診療してきた中で、気づかないうちに網膜症が進んで視力が落ちてしまった方、腎臓の機能が低下して透析が必要になってしまった方を、私は数多く見てきました。糖尿病の治療は、血糖値の数字を下げる事そのものが目的ではありません。心臓や脳の血管の病気、失明、透析、足の切断といった合併症から患者様をお守りする事が、本当の目的だと考えています。
「糖尿病の気がある」と言われたまま様子を見ている方、他院に通っているけれどHbA1cがなかなか下がらない方、お薬が心配な方、どうぞ一度ご相談ください。当院では、私が総合内科専門医として治療にあたりながら、管理栄養士と一緒に食事の面を具体的にお支えします。肝臓専門医として、糖尿病に関わりの深い脂肪肝も同じ場所で診てまいります。できる限り、薬だけに頼らない診療を心がけています。
佐々木 洋
総合内科専門医・消化器病専門医・
消化器内視鏡専門医・肝臓専門医
最終更新:2026年10月
糖尿病とは
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの作用が不足し、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなる病気です。高血糖が長期間続くと全身の血管が傷つき、さまざまな合併症を引き起こします。
糖尿病の主な病型
その他妊娠糖尿病、薬剤性、内分泌疾患などによる二次性糖尿病。| 1型糖尿病 | インスリンを作る膵臓の細胞が壊れ、インスリンがほとんど分泌されなくなるタイプ。インスリン注射が必須。 |
|---|---|
| 2型糖尿病 | インスリンの効きが悪くなり(インスリン抵抗性)、分泌も低下するタイプ。日本人の糖尿病の大部分を占め、生活習慣と体質が関与。 |
診断基準(いずれかで判定・別日再検で確定)
- HbA1c 6.5%以上
- 空腹時血糖 126mg/dL以上
- 随時血糖 200mg/dL以上
- 75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値 200mg/dL以上
糖尿病を放置するとどうなるか
自覚症状がないまま進行し、
細い血管の障害として
- 網膜症(失明)
- 腎症(透析)
- 神経障害(しびれ・壊疽)、太い血管の障害として
- 脳卒中・心筋梗塞
を引き起こします。
さらに脂肪肝(MASLD/MASH)や大腸がん・膵臓がんのリスク上昇とも関連します。
主な検査項目
- HbA1c
(過去1〜2ヶ月の平均血糖値の指標) - 空腹時血糖・食後血糖・
75g経口糖負荷試験(OGTT) - インスリン分泌能
(CPRや75gOGTT時のインスリン測定) - 腎機能(eGFR・尿中アルブミン)、
糖尿病性腎症のスクリーニング - 眼底検査
→連携眼科へ依頼
(糖尿病性網膜症チェック) - 足の神経検査
(糖尿病性神経障害のスクリーニング) - 腹部超音波・FibroScan
(合併する脂肪肝の評価)
治療の進め方
食事療法
適正なエネルギー量・栄養バランスの調整。
当院では管理栄養士が個別の食事指導を行います。
運動療法
有酸素運動+筋力トレーニングを無理のない範囲で継続。
薬物療法
経口薬
(飲み薬)メトホルミン(第一選択)/SGLT2阻害薬(体重減少・心腎保護)/DPP-4阻害薬(低血糖が少ない)/GLP-1受容体作動薬(内服・注射)など 注射薬 インスリン製剤、GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド) 持続血糖測定 CGMやFreeStyle リブレ(FreeStyle Libre)を用いた精密な血糖管理にも対応しています。
治療目標
糖尿病治療の目的は血糖値を下げること自体ではなく、合併症を防ぐことです。血糖コントロールの目標(HbA1c)は年齢・罹病期間・低血糖リスク・合併症などをふまえ一人ひとり個別に設定します。一般的には合併症予防の観点からHbA1c 7.0%未満を目安とすることが多いですが、高齢者や低血糖リスクの高い方ではより緩やかな目標を設定します。
よくある質問
「糖尿病の気がある」は医学的に「糖尿病予備群(境界型糖尿病)」を指します。HbA1c 5.6〜6.4%または空腹時血糖100〜125mg/dLがこれに相当します。この段階ではまだ糖尿病の診断基準を満たしていませんが、放置すると年率5〜10%で2型糖尿病に移行します。生活習慣改善(食事・運動・減量)で正常に戻ることも可能です。まずは医師に相談し、具体的な対策を立てましょう。
HbA1c(ヘモグロビンA1c)は過去1〜2ヶ月の平均血糖値を反映する検査です。正常値は5.5%以下(NGSP値)で、6.5%以上が糖尿病の診断基準の一つです。当日の体調や食事に左右されず長期的な血糖コントロールを反映するため、糖尿病の診断・管理状況の評価に最も重要な指標です。
近年、糖尿病治療薬は大きく進化しています。
- SGLT2阻害薬:尿から糖を排出し体重減少・心臓・腎臓保護効果あり
- GLP-1受容体作動薬(注射製剤・内服製剤):食欲抑制・体重減少・血糖改善
- DPP-4阻害薬:インスリン分泌を促進し低血糖リスクが低い
- メトホルミン:古典的だが効果・安全性が高い第一選択薬
患者様の状態・合併症・体重・腎機能に応じて最適な薬を選択します。
インスリン注射は1型糖尿病では必須ですが、2型糖尿病でも経口薬で血糖がコントロールできなくなった場合に導入します。注射は細い針を使い痛みは最小限です。当院では初回導入の丁寧な説明と注射手技の指導を行います。また、持続血糖測定器(CGM)を使ったより精密な血糖管理も対応しています。
①糖尿病性網膜症:眼の網膜の細い血管が傷つき、進行すると失明の原因になります。定期的な眼底検査が必要です。②糖尿病性腎症:腎臓の細い血管が障害され、最終的に透析(人工透析)が必要になることがあります。定期的な尿中アルブミン検査・eGFR測定が重要です。③糖尿病性神経障害:足先・手指のしびれ・感覚麻痺が起こり、気づかないうちに傷がついて壊疽(足の切断)につながることもあります。これら3大合併症に加え、動脈硬化による脳卒中・心筋梗塞(大血管障害)も深刻なリスクです。
はい。糖尿病患者様は脂肪肝(MASLD/MASH)・大腸がん・膵臓がんのリスクが非糖尿病者より高いとされています。当院では糖尿病の治療と同時に、腹部超音波検査による脂肪肝の評価、大腸カメラ検査(40歳以上)などの消化器がんスクリーニングを一貫して行えます。
はい。他院からの転院は歓迎します。紹介状(診療情報提供書)があるとスムーズですが、なくても対応可能です。「HbA1cがなかなか下がらない」「薬の副作用が心配」「食事指導を受けたい」など、お気軽にご相談ください。
糖尿病予備群〜軽度の2型糖尿病では、食事療法・運動療法・減量でHbA1cが改善し、薬が不要になる場合もあります。当院では管理栄養士が在籍し、医師の指示のもと個別の食事療法指導を行います。「何を食べてよいかわからない」「糖質制限が正しいのか」などの疑問に具体的にお答えします。
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「健診でHbA1c・血糖値が高いと言われた」「糖尿病と診断されたが放置していた」「他院での糖尿病治療に満足していない」方のご相談も歓迎します。
参考文献
- 日本糖尿病学会 編『糖尿病診療ガイドライン2024』
- 日本糖尿病学会 編『糖尿病治療ガイド2024』(2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム 第2版を含む)
※本ページは上記ガイドラインに基づき、当院医師が監修しています。
- 日本糖尿病学会(診療ガイドライン) https://www.jds.or.jp/