くしゃみ・鼻水・目のかゆみで
お悩みの方へ 花粉症の検査と治療
花粉症は、国内で4割を超える方が悩んでいるとされる身近な病気です。「市販薬で我慢している」「薬を飲むと眠くなって困る」という方も少なくありません。当院では、症状やお仕事・生活に合わせてお薬を選び、効果が安定している方には長期の処方も行っております。「本当にスギ花粉が原因なのか」を確かめたい方には、1回の採血で39項目を調べるView39検査も行っております。花粉の季節に出やすい咳や喘息も、内科として一緒に診てまいります。
60秒でわかる この記事の要点
- 花粉症は国内の有病率が4割を超えるとされるアレルギーの病気で、内科でも診断と治療を行っております。
- スギ花粉だと思っていた症状が、ダニやハウスダスト、動物などによるものである事もあります。
- 治療は、眠気の出にくい第2世代抗ヒスタミン薬、鼻噴霧用ステロイド薬、点眼薬などを症状に応じて使い分けます。
- 当院ではView39で39項目のアレルゲンを一度に調べられ、効果が安定している方には2〜3ヶ月の長期処方にも対応しております。
執筆・監修 PROFILE
症状チェック
花粉症でよくみられる症状
- 水のような鼻水がたくさん出る
- くしゃみが続く(特に朝や外出後)
- 目のかゆみ・充血・涙が出る
- 鼻づまり(特に夜から朝にかけて強くなる)
- のどや耳の奥のかゆみ(果物などを食べた後に口の中がかゆくなる場合もあります)
- 皮膚のかゆみ・乾燥・湿疹
特に当院への受診を
お勧めする方
- 市販薬や今のお薬では効き目が足りない
- 花粉症の薬を飲むと眠くなり、仕事や運転に差し支える
- 花粉の季節になると、咳や息苦しさが出る(喘息を合併している可能性があります)
- スギやヒノキ以外に、何のアレルギーがあるかを調べたい(View39検査)
- 毎年同じお薬で落ち着いているので、通院の回数を減らしたい(長期処方)
受診タイミング目安
すぐに受診を(当日)
- 息苦しさやゼーゼーという呼吸があり、横になると苦しい(喘息発作の可能性があります)
- 果物などを食べた後に、のどの腫れや息苦しさ、全身のじんましんが出た
(強いアレルギー反応の可能性があります。症状が強い場合は救急要請をご検討ください)
なるべく早く受診を(花粉の季節中)
- 今のお薬が効かなくなってきた、眠気や口の渇きが気になる
- 今年になって急に症状が強くなった
- 花粉の季節になると咳が続く
計画的な受診を
(花粉の季節の前・通年)
- スギ花粉の飛散が始まる前に受診し、飛散開始の2週間ほど前からお薬を始めたい
(初期療法。例年1月中の受診をお勧めいたします) - 前のシーズンに効いたお薬を、長期で処方してほしい
- 何のアレルギーがあるかをView39検査で確認したい
- ダニ・ハウスダスト・ペットなどによる、一年中続く鼻炎を治療したい
吉祥寺みどり内科・消化器クリニックを選ぶ理由
View39アレルギー検査で、39項目のアレルゲンを1回の採血で確認
「スギ花粉だと思っていたら、実はダニやハウスダスト、動物のアレルギーだった」という事は珍しくありません。当院では、吸入系19項目・食物系20項目の計39項目を1回の採血で調べるView39検査を行っております。医師が必要と判断した場合は、健康保険の適用となります。原因がわかる事で、お薬の選び方や、日常生活での対策を考えやすくなります。
症状と生活に合わせたお薬選びと、2〜3ヶ月の長期処方
抗ヒスタミン薬には、眠気の出やすさや鼻づまりへの効き方など、それぞれに特徴があります。「薬を飲むと眠くなって仕事や運転に差し支える」「市販薬では効き目が足りない」という方には、症状と生活に合わせてお薬を選んでまいります。毎年同じお薬で効果が安定している方には、長期処方も可能ですので、通院の回数を抑えていただけます。
地域のかかりつけ医として、わかりやすい説明と継続的な診療を
当院は1954年に杉並区宮前で開院し、2023年に吉祥寺へ移転いたしました。地域のかかりつけ医としての矜持を持ち、患者様に分かりやすく丁寧にご説明し、適切な医療をご提供する事で、信頼していただけるよう努めてまいります。毎年つらい時期を繰り返さないために、アレルゲンの特定からお薬の調整、効果が定まった方への長期処方まで対応し、通院のご負担を抑えながら継続して診てまいります。
院長メッセージ
毎年、花粉の季節になると「去年と同じ薬をください」と来院される患者様が多くいらっしゃいます。もちろんそれも大切な受診ですが、内科医として気をつけているのは、お薬をお出しするだけで終わらせない事です。
花粉症だと思っていた症状が、実はダニやハウスダスト、動物のアレルギーによるものだったり、咳や息苦しさが続いて喘息を合併していたりする事があります。また、長引く咳の背景に、胃酸の逆流(胃食道逆流症)が関わっている方もいらっしゃいます。消化器の専門医として、こうした咳の原因も一緒に考えてまいります。
「毎年同じお薬で十分」という方も、どうぞお気軽にお越しください。一方で「今のお薬が効かない」「眠くなって困る」「咳が続く」という方は、お困りの症状をお聞かせください。原因を確かめ、生活に合ったお薬を選ぶ事で、花粉の季節を少しでも楽に過ごしていただけるよう努めてまいります。
佐々木 洋
総合内科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医・肝臓専門医
最終更新:2026年10月
花粉症とは
花粉症は、植物の花粉が鼻や目などの粘膜に触れる事で起こるアレルギーの病気です。本来は体に害のない花粉に対して免疫が過剰に反応し、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどを起こします。2019年に行われた全国調査では、花粉症の有病率は42.5%、そのうちスギ花粉症は38.8%と報告されており、およそ10年前の調査から増えています。スギ・ヒノキ花粉の患者様が多いため、2〜5月頃に症状に悩まれる方が多くいらっしゃいます。暖冬の年は1月末から飛散が始まる事もありますので、早めの受診をお勧めいたします。
主な症状
鼻水、くしゃみ、目のかゆみや痛みが代表的な症状です。ほかに皮膚の乾燥や、喉のイガイガとした痛みを感じる方もいらっしゃいます。また、花粉症のお薬の副作用で眠気が出たり集中力が低下したりする事も、患者様にとって大きな悩みのひとつです。花粉症は主に鼻や目に症状が出ますが、場合によっては気管支のアレルギー症状として喘息を起こす事もあります。
原因
原因となる主な花粉は、春のスギ・ヒノキ、初夏を中心としたイネ科(カモガヤなど)、秋のブタクサ・ヨモギなどです。季節によって原因となる花粉が異なり、複数の花粉にアレルギーがある方もいらっしゃいます。飛散量は気象条件によって変わり、晴れて気温が高く乾燥した日や、風の強い日、雨上がりの翌日などに多くなる傾向があります。
主な検査
まずは原因を確かめる事から
スギやヒノキのアレルギーだと思っていたら、実は犬や猫のアレルギーだったという事も少なくありません。原因を確かめたうえで治療法を選ぶ事が大切です。
View39アレルギー検査
1回の採血で、アレルギーの原因となる事の多い39項目を調べるスクリーニング検査です。医師が必要と判断した場合は、健康保険の適用となります。アレルギー性鼻炎や花粉症、じんましん、アトピー性皮膚炎などで原因がわからない方にお勧めしております。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 室内塵 | ヤケヒョウヒダニ・ハウスダスト |
| 樹木 | スギ・ヒノキ・ハンノキ・シラカンバ |
| 草 | カモガヤ・オオアワガエリ・ブタクサ・ヨモギ |
| 動物 | ネコ・イヌ |
| 昆虫 | ガ・ゴキブリ |
| カビ | アルテルナリア・アスペルギルス・カンジダ・マラセチア |
| その他 | ラテックス |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卵 | 卵白・オボムコイド |
| 乳・穀物 | ミルク・小麦・そば・ゴマ・米 |
| 豆・ナッツ | ピーナッツ・大豆 |
| 甲殻類 | エビ・カニ |
| 果物 | キウイ・リンゴ・バナナ |
| 魚・肉 | マグロ・サケ・サバ・牛肉・豚肉・鶏肉 |
検査についての注意
View39はスクリーニング(入口の検査)です。結果によってはさらに検査を進める事があり、特に食物アレルギーの診断には、症状の経過とあわせた詳しい検査が必要です。数値が陽性であっても、症状が出るとは限りません。
治療の流れ
症状に合わせたお薬の選び方
長期処方(2か月以上)について
毎年同じお薬で効果が安定している方には、2か月以上の処方も可能です。通院の回数を抑えたい方はご相談ください。
初期療法について
花粉の飛散が始まる2週間ほど前からお薬を始める「初期療法」により、飛散が始まってから飲み始めるよりも、シーズン中の症状を軽くできる事がわかっています。スギ花粉症の方は、例年1月中の受診をお勧めいたします。
日常生活での対策
花粉の多い日の外出時はマスクや眼鏡を使う、帰宅時は衣服の花粉を払ってから室内に入る、洗濯物や布団を外に干さないといった工夫で、体に入る花粉の量を減らす事ができます。
他の診療科との連携
花粉症は、鼻や目、時に気管支と複数の部位に症状が出ますが、アレルギーという一つの病気として、内科で総合的に診療しております。一方で、強い鼻炎に対するレーザー治療は耳鼻咽喉科の先生にお願いしますし、アレルギー性結膜炎の患者様に合併した喘息の治療のため、眼科の先生からご紹介いただく事もあります。花粉症は、科を越えた協力のもとで治療を行ってまいります。
アレルゲン免疫療法
(舌下免疫療法)について
スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎には、原因となる物質を少しずつ体に取り入れて、体質の改善を目指す「舌下免疫療法」という治療法があります。
よくあるご質問
内科でも花粉症の診断と治療を行っております。花粉症は鼻や目、時に気管支にも症状が出るアレルギーの病気で、内科ではお薬(飲み薬・点鼻薬・点眼薬)による治療と、喘息などの合併の診療を行います。一方で、強い鼻づまりに対するレーザー治療や手術は耳鼻咽喉科、目の症状が強い場合は眼科での診療が適している事があります。どの科に行けばよいか迷われたときは、まず内科にご相談ください。
一度調べておく事をお勧めいたします。「スギ花粉だと思っていたら、実はダニやハウスダストが主な原因で、一年中症状が出ていた」という方もいらっしゃいます。当院のView39検査では、1回の採血で39項目のアレルゲンを調べられます(医師が必要と判断した場合は保険適用)。原因がわかると、お薬の選び方や生活での対策を立てやすくなります。
眠気は、主に第1世代の抗ヒスタミン薬で出やすい副作用です。現在は眠気が出にくい第2世代の抗ヒスタミン薬が治療の中心で、その中でも眠気の出やすさや運転に関する注意事項はお薬ごとに異なります。今のお薬で眠気が気になる方はご相談ください。なお、第2世代のお薬でも眠気が出る方はいらっしゃいますので、飲み始めは運転などに十分ご注意ください。
症状が安定していて、効果のあるお薬がわかっている場合は、2か月以上の長期処方も可能です。毎月の受診が難しい方はご相談ください。お薬の効き方や副作用の有無を確認するため、定期的な受診はお願いしております。
季節の前の受診をお勧めいたします。花粉の飛散が始まる2週間ほど前からお薬を始める「初期療法」により、シーズン中の症状を軽くできる事がわかっています。東京ではスギ花粉が例年2月頃から飛び始め、暖冬の年は1月末から始まる事もありますので、1月中の受診をお勧めいたします。
関係があります。アレルギー性鼻炎のある方は喘息を合併しやすい事が知られており、花粉の季節に咳が増える、息苦しいといった症状は、喘息の可能性があります。また、鼻水がのどに流れ込む「後鼻漏」が長引く咳の原因になる事もあります。当院では内科として、花粉症と咳、喘息をあわせて評価いたします。
妊娠中・授乳中でも、時期や症状に応じて使用を検討できるお薬はありますが、慎重な判断が必要です。マスクなどの対策や、鼻や目に直接使うお薬を優先するなど、状態に合わせてご提案いたします。自己判断で市販薬を使わず、妊娠中・授乳中である事を受診時にお伝えください。必要に応じて、かかりつけの産婦人科の先生とも相談してまいります。
お薬による治療(抗ヒスタミン薬・点鼻薬など)は基本的に共通しています。大きく違うのは原因の避け方です。花粉症では、花粉の多い日のマスクや眼鏡の使用、帰宅時に花粉を払うといった対策が中心です。ダニ・ハウスダストでは、寝具の洗濯やこまめな掃除、湿度の管理が大切です。また、スギ花粉症とダニのアレルギー性鼻炎には「舌下免疫療法」という治療法もあります。
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ご相談はこちら CONTACT
「毎年つらい花粉の季節を少しでも楽に過ごしたい」「今の薬で眠くなって困っている」「何のアレルギーか調べたい」方のご相談も承っております。
2か月以上の長期処方にも対応しております。
参考文献
- 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会 編『鼻アレルギー診療ガイドライン―通年性鼻炎と花粉症―2024年版(改訂第10版)』金原出版,2024年
- 松原篤,ほか.鼻アレルギーの全国疫学調査2019(1998年,2008年との比較):速報―耳鼻咽喉科医およびその家族を対象として―.日本耳鼻咽喉科学会会報.2020;123(6):485-490.
※本ページは上記ガイドライン等に基づき、当院医師が監修しています。
- 金原出版(鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版)
https://www.kanehara-shuppan.co.jp/books/detail.html?isbn=9784307371407 - J-STAGE(鼻アレルギーの全国疫学調査2019)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/123/6/123_485/_article/-char/ja/