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診療・検査の予約 RESERVE

診療報酬等に
関する院内掲示

当院では保険医療機関の指定を受けており下記について対応しております。

  1. 領収証発行の際に、個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無償にて発行しております。発行を希望されない方は会計窓口へその旨をお伝えください。
  2. 介護保険に係るご相談、介護主治医意見書の作成にも対応しております。
  3. 平日18:00以降、土曜日12:00以降の受付は夜間・早朝加算とさせていただきます。
  4. 睡眠時無呼吸症候群のために終夜睡眠ポリグラフィー検査を行っております。睡眠不足やいびき等、お気軽にご相談下さい。
  5. オンライン診察における予約や受診等に係るシステム利用に要する費用、及び電話やテレビ画像等の送受信に係る費用を利用回数に応じた負担をお願いしております。
  6. 高血圧、糖尿病、脂質異常症のいずれかを主病とする方を対象に療養計画書を作成し、説明と同意により生活習慣病管理料を算定しております。また、患者様の状態に応じ、28日以上の長期の投薬を行うこと又はリフィル処方箋を交付することが可能です。
  7. オンライン資格確認システムを導入し、患者様の診療情報を適切に取得・管理・活用することにより、質の高い医療提供に努めています。
  8. 当院では後発医薬品の使用促進を図るとともに、医薬品の安定供給に向けた取り組み等を実施しています。そのため、後発医薬品がある薬品については商品名ではなく一般名処方での処方箋を発行しております。
  9. 大腸ポリープ切除術の日帰り手術に対する体制が整備されております。短期滞在手術等基本料1に関する施設基準を満たし届出しております。
  10. 当院では文書料等、治療に直接関連しないサービスにつきまして実費の負担をお願いしております。詳細は受付へお尋ねください。

お酒と肝臓

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お酒をやめると
肝臓の数値はいつ戻るのか

健診でγ-GTPやALTを指摘され、しばらくお酒を控えてみようと考えていらっしゃる方から、「どのくらいやめれば数値は戻りますか」というご質問をよくいただきます。
結論から申し上げますと、アルコールによる脂肪肝の多くは、禁酒によって改善いたします。ただし、一週間ではほとんど変わりません。そして、数値が戻ったからといって、肝臓が元通りになったとは限りません。この二点を、順にご説明いたします。

60秒でわかる この記事の要点

  • アルコール性の脂肪肝は、禁酒によって多くの方で改善いたします。
  • γ-GTPは禁酒からおよそ2〜3週間で半分程度まで下がり、1〜2か月でおおむね落ち着いてまいります。
  • 健診の一週間前だけお酒を控えても、数値はあまり変わりません。量を少し減らすだけでも、多くの場合は不十分です。
  • 採血の数値が戻っても、肝臓の硬さ(線維化)が残っている事があります。硬さの評価は別に必要です。

禁酒で肝臓の数値は
いつ戻るのか

禁酒から1週間AST・ALTが下がり始めます。γ-GTPの変化はまだわずかです。
2〜3週間γ-GTPがおおむね半分程度まで下がってまいります。ここで変化を実感される方が多いです。
1〜2か月AST・ALT・γ-GTPが落ち着き、多くの方で基準の範囲に戻ります。
3〜6か月肝臓に蓄えられた脂肪の量(フィブロスキャンのCAP値)が減ってまいります。
それ以降肝臓の硬さ(線維化)の改善には、さらに長い時間がかかります。年単位でお考えください。

注意事項

これまでの飲酒量や期間、体格、他の病気の有無によって、戻り方には大きな個人差がございます。また、肝硬変にまで進んでいる場合、肝臓を完全に元の状態へ戻す事は難しくなります。ただし、その段階であっても禁酒には大きな意味がございます。アルコールによる肝硬変では、お酒をやめられるかどうかが、その後の経過を最も大きく左右する事が分かっております。だからこそ、今どの段階にあるのかを先に確かめる事が大切だと考えております。

アルコールによる肝障害で現れる
採血の特徴

ASTがALTより高くなりやすく、γ-GTPが上がりやすい傾向がございます。赤血球の大きさ(MCV)が大きくなる事もあります。
ただし、これらはあくまで傾向であり、採血だけでアルコールが原因と決めつける事はできません。ウイルス性の肝炎や、お薬による肝障害、自己免疫による肝疾患などを除外したうえで判断してまいります。

健診の一週間前から
禁酒しても数値は変わりません

健診の一週間前から禁酒しても数値は変わりません イメージ

健診の直前になってお酒を控える方は少なくありません。しかし、γ-GTPが半分になるまでにはおおよそ2〜3週間かかりますので、一週間の禁酒では、数値はほとんど動きません。
そして、これは残念な話ではなく、むしろ良い事だと考えております。数値がごまかせないという事は、健診の結果がご自身の日頃の状態を正しく映しているという事だからです。直前だけ我慢するのではなく、二か月続けてみていただきたいのです。二か月後の採血は、目に見えて変わってまいります。

少し減らすだけでは、
あまり変わりません

外来でも、飲む量を半分にしてみたけれど数値が動かなかった、という方によくお会いいたします。まずは一か月から二か月、しっかり飲まない期間を作っていただく。そのうえで、その後どう付き合っていくかを一緒に考えていく。この順番をおすすめしております。

ご自身が飲んでいる量を
計算してみてください
CHECK

× ÷ 100 × 0.8 =
換算表
ビール(度数5%)500ml純アルコール約20g
日本酒(15%)1合180ml約22g
焼酎(25%)1合180ml約36g
ワイン(12%)グラス1杯120ml約12g
ウイスキー(43%)ダブル60ml約21g
缶チューハイ(7%)350ml約20g

「お酒も飲むし、メタボも言われている」という方へ

脂肪肝は長く、「お酒による脂肪肝」と「お酒とは関係のない脂肪肝」の二つに分けて考えられてまいりました。しかし外来で実際にお会いするのは、その中間の方です。晩酌の習慣があり、体重も増えていて、健診では血糖や中性脂肪も引っかかっている。そうした方が最も多いのです。
この中間の状態に名前が付いたのが、MetALD(メットエーエルディー)です。

脂肪肝は、心臓や血管に関わる危険因子の有無と、飲酒量によって次のように分けられます。

MASLD
(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)
危険因子が1つ以上あり、飲酒量が純アルコールで男性30g/日未満、女性20g/日未満
MetALD
(代謝機能障害アルコール関連肝疾患)
危険因子が1つ以上あり、飲酒量が男性30〜60g/日、女性20〜50g/日
ALD(アルコール関連肝疾患)これを超える飲酒量

女性の基準が男性より低いのは、同じ量を飲んでも肝臓への負担が大きくなりやすいためです。

心臓や血管に関わる危険因子とは、次の5つです。1つでも当てはまれば該当いたします。

  • BMIが23以上、または腹囲が男性94cm超・女性80cm超
  • 空腹時血糖100mg/dL以上、または食後2時間値140mg/dL以上、
    またはHbA1c 5.7%以上、または2型糖尿病がある、もしくは治療中
  • 収縮期血圧130mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以上、または降圧薬を内服中
  • 中性脂肪150mg/dL以上、または脂質異常症の治療薬を内服中
  • HDLコレステロールが男性40mg/dL以下・女性50mg/dL以下、または脂質異常症の治療薬を内服中

MetALDが独立して扱われるようになったのは、代謝の異常と飲酒の両方が重なると、どちらか一方だけの場合より肝臓の病気が進みやすいと報告されているためです。「毎日ビール一本くらいだから」と考えていらっしゃる方でも、体重や血糖、血圧に問題があれば、肝臓にとっては軽い話ではございません。
この場合、禁酒だけでも、減量だけでも足りません。両方に同時に取り組む必要がございます。当院に管理栄養士が常勤しているのは、そのためです。

数値が戻っても、
確かめておきたい事があります

禁酒を続けて、AST・ALT・γ-GTPが基準の範囲に戻る。多くの方が、ここで安心されます。
ただ、採血の数値は「今、肝臓が傷んでいるか」を映すものであって、「これまでにどれだけ傷んだか」を映すものではございません。長く飲んでこられた方の中には、数値が正常でも、肝臓が硬くなり始めている方がいらっしゃいます。硬さ、つまり線維化は、採血だけでは判断できません。
当院ではFIB-4 indexで線維化のリスクを見積もり、必要な方にフィブロスキャンで実際の硬さを測定しております。右脇腹にプローブを当てるだけで、痛みも被曝もなく、10分ほどで終わります。採血・腹部超音波検査とあわせて、同じ日に結果までご説明する事が可能です。

やめたいのに、
やめられないとき

やめたいのに、やめられないとき イメージ

減らそうと決めても続かない、朝から飲んでしまう、飲まないと落ち着かない、飲まない日に手が震える。こうした状態がある場合、意志の問題ではなく、治療が必要な状態である可能性がございます。 ご自身を責める必要はございません。診察の際に、遠慮なくお話しください。状況に応じて、専門的に対応している医療機関をご紹介いたします。肝臓の状態を確かめる事と並行して、お酒との付き合い方を一緒に考えてまいります。

休肝日を作っていれば
大丈夫でしょうか

休肝日を設ける事自体は良い習慣です。ただ、その分だけ飲む日の量が増えていては、一週間の合計は変わりません。肝臓にとって重要なのは、飲まない日の数よりも、一週間に摂取した総量です。まずは前の項の計算式で、一週間分を合計してみてください。

よくあるご質問

  • まずは一か月から二か月を目安にお考えください。γ-GTPは2〜3週間ほどで半分程度まで下がり、1〜2か月で多くの方が基準の範囲に戻ります。ただし、これまでの飲酒量や期間によって個人差がございます。二か月後に採血をして、ご自身の肝臓がどう反応したかを確かめる事をおすすめしております。

  • ほとんど変わりません。γ-GTPが目に見えて下がるには2〜3週間ほどかかります。健診の結果は、直前だけ控えても日頃の状態を映すものとお考えください。

  • 少し減らすだけでは数値があまり変わらない事が多いです。まずは一定期間しっかり飲まない期間を作り、そのうえで、その後どう付き合っていくかを一緒に考えてまいります。

  • 肝臓の状態によって異なります。線維化が進んでいなければ、量を管理したうえで付き合っていく事は可能です。一方で、硬さが進んでいる場合や、糖尿病・肥満などを併せてお持ちの場合は、より慎重に考える必要がございます。まずは今どの段階にあるかを確かめたうえで、ご相談させてください。

  • 肝臓への負担を考えると、純アルコールで一日20g程度までが一つの目安とされております。ビールなら500ml、日本酒なら1合ほどです。ただし、これは肝臓に問題のない方の目安であり、すでに脂肪肝や肝機能の異常を指摘されている方には当てはまりません。体質によってお酒に弱い方もいらっしゃいます。

  • 食事から摂った糖質が使いきれずに中性脂肪へ変わり、肝臓に蓄えられている可能性がございます。特に、甘い飲み物に含まれる果糖は肝臓に脂肪をためやすい事が知られております。ウイルス性の肝炎やお薬による肝障害の場合もありますので、原因を確かめる事が大切です。詳しくは脂肪肝のページをご覧ください。

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禁酒を始めるにあたって、今の肝臓がどの段階にあるかを確かめておくと、その後の変化がはっきりわかります。当院では採血・腹部超音波検査・フィブロスキャンを同じ日に行い、その場で結果をご説明いたします。管理栄養士による食事のご相談も承っております。
ご予約・WEB問診は24時間承っております。

執筆・監修 PROFILE

佐々木 洋
佐々木 洋

日本内科学会認定 総合内科専門医・日本消化器病学会認定 消化器病専門医・日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医・日本肝臓学会認定 肝臓専門医・日本ヘリコバクター学会認定医・難病指定医(東京都知事指定)

最終更新日: